概要
AVIOTより発売されてからずっと品薄状態の人気を誇るピヤホン6ことTE-Z1PNKですが、注文していた物が届きましたのでレビューしたいと思います。
ピヤホンシリーズは日本のロックバンド「凛として時雨」のドラム、ピエール中野さんとAVIOTのコラボ商品で、ピエール中野さん監修でチューニングを行なっており、シリーズ全体を通して音質に定評があり人気商品となっています。また、アニメ「PSYCHO-PASS」とも度々コラボしておりボイスガイダンスが登場キャラクターボイスで収録された機種が存在するのも特徴です。
今回レビューするピヤホン6も「PSYCHO-PASS」とコラボしており、作中に登場する武器をイメージしたカラーのLEDやキャラクターボイスの音声ガイダンス等、「PSYCHO-PASS」ファンの方も楽しめる内容となっています。
発売日:2022年12月23日 価格:39,600円(税込)
機能・スペック
ANC(ノイキャン) | 外音取込 | マルチポイント | ワイヤレス充電 | 装着検出 | 専用アプリ | コーデック |
〇 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | SBC/AAC/LDAC |
項目 | 詳細内容 |
---|---|
基本仕様 | |
ドライバー | コアキシャル2wayドライバー構成 (10mmダイナミック型ウーファー+平面磁気駆動型ツイーター) |
通話用内蔵マイク | 高性能MEMSマイク |
バッテリー容量 | イヤホン片耳 60mAh チャージングケース 400mAh |
最大通話時間 | 約3時間 |
最大連続再生時間 | イヤホン単体 約7時間 チャージングケース併用時 約18時間 ※ 使用環境により変動する可能性があります |
イヤホン本体充電時間 | 約1.5時間 |
チャージングケース充電時間 | 約1.5時間 ※ 約10分の充電で最大60分再生可能な急速充電対応 |
充電ポート | USB Type-C |
防水性能 | IPX4相当 ※イヤホン本体のみ |
Bluetooth仕様 | |
Bluetooth version | 5.2 |
マルチペアリング | 8デバイス |
マルチポイント | 2デバイス |
対応コーデック | AAC,SBC,LDAC |
対応プロファイル | A2DP,HFP,HSP,AVRCP |
レビュー
内容物
- TE-Z1PNK本体・ケース
- シリコンイヤーピース:XS/S/M/L 各サイズ1組
- ウレタンイヤーピース:S/Ⅿ各1組
- USB Type-Cケーブル1本
- ユーザーマニュアル
- 製品保証登録カード
- セミハードケース
- カラビナ
見た目
セミハードケース
マットな質感のセミハードケース付き。
充電ケースが金属製なので嬉しい。
カラビナが付いているので携帯にも便利。
本体
ケースは金属製。
マットな質感で高級感があり指紋も目立ちにくそう。
擦り傷とかは目立ちそうなので気にされる方は専用ケース等で持ち運んだ方が良さそうですね。
ケース裏側にはType-Cの充電口とペアリングボタンがあります。
はい、既にかっこいい。
個人的な感想ですが笑
磁力はやや強めでしっかりホールドし、蓋を開けたまま逆さまにしても落ちないです。
本体が少し飛び出しているのと、収納時やや傾いて収納されるのでつまみやすくて良いです。
ケース内部にLEDインジケーターがあり充電残量を確認できます。
蓋とペアリングは一切連動しておらず、ケースからイヤホンを取り出すと自動ペアリングします(2回目以降)
イヤホン本体タッチ部分もマットな質感にオシャレな石壁のような模様があしらってありオシャレです。
スリットからは青緑色のLEDが覗いていてかっこいいですね。
私は作品を知らないのですが、「PSYCHO-PASS」というアニメとコラボしており作中に出てくるドミネーターという武器のカラーをイメージしているそうです。
横から見ると内側はカスタムIEMのような形状をしています。厚みはそこそこあります。
内側にRLで左右表記有
これ、写真でも伝わるか微妙なのですが、充電端子部分にかなり見えにくいフィルムが貼ってあるので、剥がさないと充電されず、ペアリング解除もされません。いくつも完全ワイヤレスイヤホンをお持ちの方は当たり前のように剥がすと思いますが、慣れていない方だと初期不良だと勘違いされてしまう方もいそうなのでお気をつけください。
イヤホン本体+充電ケースの重さは約64g
イヤホン片側は7g
ノズルは金属製でやや短め内径やや広め。
装着感について
装着するとこんな感じ。
ノズル部分が奥の方まで入り耳介の形にしっかりフィットするのでやや大きめな筐体だが見た目よりかなり装着感が良い。シリコン製イヤーピースもやわらかめでしっかりフィットします。
正面から見るとやや出っ張っているがそんなに気にならない程度か。
音質について
デバイス:Android コーデック:LDAC
シリコンイヤーピースⅯ(本体に付いてるやつ)
で試聴した感想です。
音はフラット寄りでバランスが良いし解像度も高いです。が、この段階の感想を正直に言うと
「あれ?こんなもん?」というのが第一印象でした。
ハイエンドモデルにしてはなにか音の厚みや臨場感、空気感に欠けるような気がしました。
しかし、イヤーピースの交換と使い込み(エージング)によってかなり印象が変わりました。
私は他のイヤホンだと大体Ⅿサイズが丁度良いのですが、どうやらこのシリコンイヤーピースは一般的なⅯサイズよりも1回り小さいかもしれません。もちろんこれに関しては個人差や好みがあるので使う人によるのですが、一度全イヤーピースを試してみる事をおすすめします。
まずシリコンのⅬサイズに変えると全体的に音の臨場感が増し、特に中音域から低音域にかけての生々しさが増しました。ロックと相性が良いと言われているのも納得です。中音域は他の高音質と言われるイヤホンでははっきり聞こえないようなギターやドラムの存在感もしっかりと認識できます。
続いてウレタンイヤーピースも2セット付属していたので、Ⅿサイズを装着して試聴しました。
す…凄い‼、一気に変わった‼
ウレタン製だと遮音性が高まり低音に強くなることはあらかじめ理解していたのですが、
深く沈み込むような上質な低音、中音域高音域を邪魔しない低音です。
個人的に完全ワイヤレスイヤホンでトップクラスに心地良いと感じる低音でした。
しかも、それだけじゃないんです。
密閉力が上がったことで臨場感、空気感がぐんと上がり本領を発揮しました。
初めにシリコンイヤーピースで聴いた時に足りないと感じていた部分が全て補完されたのです。
それも個人的にドストライクな最高品質で。
更にまだ終わらないのです。気に入って音楽を流しながらしばらく聴き続けていると、聴けば聴くほど良い音になっていくのです。
正直、エージングは科学的根拠が示されていないので他人にはあまりおすすめしていないのですが、もし最初に聴いた時に物足りなければエージングした方が良いかもしれません。もちろん個体差や個人差はあると思いますが。
エージングとは?
イヤホンのエージングとは、使用や経年劣化によって音質が変化する現象のことを指します。イヤホンは、ドライバーと呼ばれるスピーカーを内蔵しており、このドライバーには振動板やマグネットなどの部品が含まれています。これらの部品は使用や経年劣化によって変化し、音質に影響を与えることがあるとされており、音楽やエージング用のノイズを数時間~数十時間流す事によって、高音域が少し落ち着いて、中音域が少し明瞭になる傾向があると言われています。ただし、個体差やメーカーによっても異なるため、一概にどのような変化が起こるかは言えません。行う場合は自己責任でお願いします。
通話音質について
録音して聞いてみたところ可もなく不可も無くという感じです。ややこもって聞こえますが、通話する分には問題無さそうです。
機能について
ANC(アクティブノイズキャンセリング)について
このイヤホンを監修しているピエール中野氏の意向により、音質重視で、音質に影響を与えないANCをAVIOT側と協議して完成させたと言っている通り、ANCをONにしても音質に違和感を感じさせずノイズを減衰させてくれました。もちろん強力ノイズキャンセリングを売りにしている他機種に比べれば強力とは言えませんが、強力ANC機種にありがちな耳の違和感、ホワイトノイズ等はANCをオンにしても感じません。
また、大きめの筐体で耳にしっかりフィットするためパッシブノイズキャンセリング効果が高く、ANCをONにしなくても高い遮音性を実現しています。
外音取込機能について
確かに外音は取り込めているのですが、やや控えめな印象。
外出して周りの環境音がはっきり聞こえるかというと厳しそうです。
音質を追求したイヤホンなのでその辺りは割り切ったほうが良いと思われます。
マルチポイントについて
特に気になる点も無くマルチポイント接続し使用する事が可能でした。
1台目に接続したデバイスとの接続を一旦OFFにして、2台目を登録して接続し、1台目との接続をONにすると2台同時接続する事ができます。以降は自動ペアリングされます。
アプリについて
「AVIOT SOUND ME」という専用アプリにて、イコライザカスタム、プリセット、コントロール割り当て、イヤホン探索、ゲーミング(低遅延モード)、ノイキャン・外音取込のレベル設定等様々な機能を使う事が出来ます。
気になった点
個人的に気になった点は、
・ケースの充電残量が確認しづらい
ケースに充電残量を表示するインジケータLEDは付いているのですが、ケース外側ではなくケース内にある為ケースを閉じた状態で充電残量の確認ができません。
また、イヤホンケースの開閉はペアリングに連動しておらず、イヤホンを取り出さないとペアリングしないのですが、その関係上イヤホンを持ち上げるか、ケース背面のペアリングボタンを押した時にしかインジケーターが点灯しません。
つまり、ケースの充電残量を確認するにはイヤホン本体を取り出したタイミングで確認するか、蓋を開けてペアリングボタンを押さなければなりません。
一般的なケース蓋と連動して開閉した時に自動で点灯する物と比べると小さなことですが少々不便です。
・せっかくのコラボボイスガイダンスの音がややこもっている
私はコラボしているアニメ作品をよく知らないので特に気にならないのですが、コラボ商品としても売っているのならもう少しボイスガイダンスもクリアでも良いのかなと思いました。もちろん音質が悪いわけではありません。ボイスガイダンスで言うなら中の上ぐらいのクリアさかなと感じました。しかしせっかく有名な作品とコラボして複数人の有名声優さんの声を収録しているのだからもう少しこだわっても良いのでは?という感じです。
私はそもそも屋内でじっくり音楽を聴く用の音質目当てで購入したので、ノイキャン・外音取込は特に気になりません。機能性を重視するなら他に選択肢は沢山あります。
音質は間違いなく現在のワイヤレスイヤホン界トップクラスだと思うので、音質を重視される方におすすめしたいイヤホンだと思いました。
こんな人におすすめ
- 完全ワイヤレスイヤホンの中で特に音質を重視される方
- バンド曲をよく聴かれる方
- アニメ「PSYCHO-PASS」ファンの方
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