概要
Zepp Health Corporationが手がける人気のスマートウォッチブランド
「Amazfit(アマズフィット)」から「Amazfit Bip 5」につづき、
今回はライフスタイル特化型のフラッグシップモデル
「Amazfit Balance」(サンセットグレー)をご提供頂きましたので、
レビューしていきます。
参考価格:¥41,900(税込)※記事作成時点
スペック・製品仕様
項目 | 内容 |
---|---|
デザイン | |
カラー | サンセットグレー/ミッドナイト |
サイズ | 46x46x10.6mm(心拍ベース除く) |
重量 | ナイロン:約45g、リキッドシリコン:約52g、(バンドの重さを含む)/約35g(バンド除く) |
ボディ素材 | アルミニウム合金製ミドルフレーム、繊維強化ポリマー製ボトムシェル |
ボタン | 2(クラウン含む) |
防水グレード | 5ATM¹⁹ |
ディスプレイ | |
ディスプレイ素材 | AMOLED |
ディスプレイサイズ | 1.5インチ |
解像度 | 480×480 |
PPI | 323 |
タッチスクリーン | 強化ガラス+アンチグレアガラスベゼル+指紋防止コーティング |
バンド | |
バンド素材 | リキッドシリコン/ナイロン |
バンド長さ | リキッドシリコン:140mm-215mm、ナイロン:150mm-210mm |
バンド幅 | 22mm |
バンド仕様 | リキッドシリコン:クラシックピンバックル/ナイロン:ベルクロ |
バッテリー | |
バッテリー容量 | 475 mAh(標準値) |
充電方法 | マグネット式充電 |
充電時間 | 約2時間 |
スポーツ機能 | |
スポーツモード | 150+ |
スマート認識 | 8つのスポーツ、25の筋力トレーニング動作、インターバルトレーニング(時計経由)²²、Zepp Coach™、トラックランモード ²³、スマートな軌道修正、仮想ペーサー²⁴、アチーブメント予測 |
運動データのアナウンス | 有(英語/中国語) |
ワークアウトステータス | PeakBeats™(Vo2Max、完全回復時間、トレーニングの負荷・効果など) |
フィットネスアプリとの同期 | adidas Running、Strava、Komoot、Relive、Google Fit、Apple Health |
ヘルス機能 | |
健康分析 | レディネススコア |
体組成測定 | 有 |
24時間モニタリング | 心拍数/血中酸素レベル/ストレスレベル |
手動測定 | 心拍数/血中酸素レベル/ストレスレベル/ワンタップ測定(4つの健康指標) |
睡眠の質のモニタリング | 睡眠段階(REMを含む) 昼寝の時間/睡眠スケジュール/睡眠時の呼吸の質/睡眠スコア |
健康評価システム | PAI |
呼吸エクササイズ | 3種類(リフレッシュ、集中、リラックス) |
生理周期トラッキング | 有 |
健康リマインダー | 心拍数の異常/低血中酸素/高ストレスレベル/呼吸エクササイズ/座り過ぎのリマインダー |
センサー | |
健康 | バイオトラッカー™5.0 PPG(血中酸素、8PD+2LED)、生体電気インピーダンスセンサー(BIA) |
運動 | 加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー、気圧センサー、環境光センサー、温度センサー |
接続 | 無線LAN 2.4GHz、Bluetooth 5.0 |
測位システム | 円偏波GPSアンテナ、デュアルバンド&6衛星測位(GPS、GLONASS、GALILEO、BDS、QZSS、NavIC) ※屋内位置サービスはサポートされていません。 |
モーター | リニアモーター |
その他 | |
ミニアプリ | 対応※一部日本語非対応 |
スリープモード | 有 |
オフライン音声アシスタント | 有(日本語非対応) |
Alexa(日本語対応) | 有 |
表面温度測定 | 有 |
ウォッチフェイス | 200+ |
アプリ | Zeppアプリ ※タブレット未対応 |
搭載OS | Zepp OS 3.0 |
対応デバイス | Android 7.0 以上、iOS 14.0 以上 |
セット内容 | スマートウォッチ (純正バンド含む)、専用充電器、取扱説明書 |
主な機能
機能 | 有無 | 備考 |
---|---|---|
Amazon Alexa | ◎ | |
オフライン音声アシスタント | ◎ | 日本語非対応 |
音楽保存 | ◎ | 2.2GBまで |
会員カード | ◎ | |
メニューのレイアウト変更 | ◎ | |
カスタマイズ可能なクイック・アクセス・メニュー | ◎ | |
ショートカットカード | ◎ | |
Wi-Fi接続によるアップデート | ◎ | |
カレンダー | ◎ | |
ToDoリスト | ◎ | |
音楽コントロール | ◎ | |
Bluetooth接続による通話(発信・着信・応答) | ◎ | |
カメラコントロール | ◎ | ※iOSのみ |
着信通知 | ◎ | |
SMS通知 | ◎ | |
アプリ通知 | ◎ | |
通知へのクイック返信 | 通話、SMS、LINE、Facebook Messengerなど | Androidのみ※ |
スマートフォンを探す | ◎ | |
アラーム | ◎ | |
ストップウォッチ | ◎ | |
ポモドーロタイマー | ◎ | |
天気 | ◎ | |
座りすぎのリマインダー | ◎ | |
スクリーンロック&パスワード設定 | ◎ | |
DND(Do Not Disturb)モード | ◎ | |
DND(Do Not Disturb)の同期 | ◎ |
内容物
- スマートウォッチ (純正バンド含む)
- 専用充電器
- 取扱説明書
付属の充電器はマグネットタイプ。
この手の充電器はケーブルが短い事も多いですが大体0.8m程あり長さは十分。
レビュー
外観
1.5インチと大型の丸形ディスプレイはスクリーン対ボディ比が73.4%と高くスタイリッシュ。
ベゼルデザインもシンプルで洗礼されており、 上品な印象を受ける。
右側面には回転式クラウンとボタンが1つ。
厚みは10.6mm(センサー部除く)とディスプレイサイズに対して厚みは薄い印象。
裏面はこんな感じ。
バンド幅は22mmで、付属のバンドはスライド式バネ棒なので簡単に取外・取付可能で、市販のバンドでカスタマイズして楽しむこともできる。
ミッドナイトがシリコンバンドなのに対し、サンセットグレーに付属しているバンドはナイロン製。マジックテープ式で好きな箇所で固定できるので中途半端な位置になること無く自分好みに調節可能。
装着するとこんな感じ。
本体もバンドも落ち着いたデザインで上品さがあり、男女関係無くどんな服装でも合わせられそう。
着けてみて驚いたのはその軽さ。
測ってみたら本体は実測値約35.2gと丸形スマートウォッチとしてはかなりの軽量。
バンド込みでも50g未満
専用アプリをダウンロードしウォッチと接続
HD AMOLEDディスプレイで明るく鮮やか。
スクリーンが大きいので見栄えが良く視認性も高い。
ウォッチフェイスについて
その他内蔵ウォッチフェイス(ダイヤル)
どれも洗練されたデザインで、内蔵ウォッチフェイスだけでも満足できる内容となっている。
設定やアプリの他、ホーム画面を長押しする事でもウォッチフェイスを切り替えられスムーズ。
更にアプリからウォッチフェイスをダウンロード可能で、
シックなデザインからポップなものまで200越えのウォッチフェイスをカスタム可能。
ダウンロードしたフェイスも内蔵されるので切替も楽。
スマホ内の画像をウォッチフェイスとしても設定可能。
テキストの位置やカラーもカスタム可能で自由度が高い。
思い出の写真や好きなキャラクター等をウォッチフェイスにして楽しめるので無限に楽しめる。
操作について
回転式クラウンを一回押すとメニュー画面が展開。
長押しでAlexaを起動。(モバイルアプリにてカスタマイズ可能)
一部メニュー操作はクラウンを回転させる事でも操作可能。
下側のボタンを押すと運動モードを展開する。(モバイルアプリにてカスタマイズ可能)
ホーム画面を左から右にスワイプでショートカットメニューの展開
ホーム画面を上から下にスワイプでクイック設定パネル展開。
ホーム画面を下から上にスワイプでメッセージ通知の展開。
何を通知させるかはモバイルアプリより設定可能。
ホーム画面を右から左にスワイプしていくと各種活動量計や天気、ミュージックコントロール等を展開可能。
各機能や設定について
機能を全て紹介すると膨大な量になってしまうので主要機能、新しく搭載された注目機能や個人的に良いなと思った機能を掻い摘んで紹介。
画面輝度
画面輝度は屋内だと50%でも十分明るい印象。
屋内で100%だと明るすぎるぐらい。
腕上げ点灯
腕上げ点灯の感度や時間の設定。
点灯の感度は個人的にはかなり早く感じた。
画面表示持続時間
画面点灯時間は5秒刻みで30秒まで設定可能。
Wi-FiとBluetoothに両対応
Bluetoothだけでなく、Wi-Fiにも対応しているのでWi-Fi接続していればウォッチがスマホと接続されていなくても天気やメッセージ通知を受け取る事が可能。
BluetoothではBluetooth通話や音楽コントロールが可能。
Alexa対応
Amazon Alexaに対応しているのでスマートホーム家電を音声操作したり、各種Amazon関連のサービスを音声アシスタントで利用可能。
音楽保存
2.2GBまで音楽を保存できるので、オフラインでもお気に入りの音楽を楽しむ事が可能。
新機能「レディネススコア」
毎朝身体が充電され、新しい一日を迎える準備ができているかどうかを教えてくれる指標で、メンタル&フィジカルを数値化し測定してくれる機能。その日のコンディションがぱっと見でわかるので体調やトレーニングメニューの管理に役立ちそう。
新機能「体組成の測定」
クラウンとボタンを右手の人差し指と中指で抑えながら両腕を上に上げて測定。
スマートウォッチで体組成を測定できるってかなり凄くないですか?
出た数値も医療機器で測った時の値と近く、信用できそう。
Zeppコーチ
日々の運動負荷や体の状態からAIでトレーニングの指標を作成してくれる機能。
イメージとしてはトレーナーが付いてくれるような感じ。
自分で目標を作って管理するのが苦手、という人にはおすすめの機能。
ワンタッチですべての健康指標を測定
数十秒で心拍数、ストレス、血中酸素濃度等の各健康指標を同時測定。
同時に確認する事でより総合的にコンディションを判断できる。
勿論それぞれ別でも測定モードがある。
運動モード
「ウォーキング」モードで約1㎞歩いてみた。
時間、距離、心拍数だけでなく、移動したルートをモニターする事も可能。
Amazfit GTR 4 & GTS 4 Seriesから導入された業界初のデュアルバンド円偏波GPSアンテナ技術「MaxTrack™ GPS Technology」によって、高層ビルのある都市や高い木のある公園を走るときでも高い精度で追跡できるそう。
運動した記録はそれぞれ保存し確認可能。
モバイルアプリにて総合的な運動量の指標なども確認できる。
方位磁針
意外とスマートウォッチで搭載しているモデルが少ない方位磁針機能。
登山やアウトドアが趣味の人は使う機会が多そう。
天気
その日の気温や天候の変動だけでなく、天候による指標や週間の天気も確認できるのでテレビ・スマホ要らず。
音声メモ
所謂ボイスレコーダーで、スマートウォッチで音声を録音・再生できる。
会議や授業、重要な音声の録音に幅広く役立ちそう。
月経周期追跡
周期から各項目を予測してくれるのでより細かい管理が可能。
女性のみではあるが体調管理に大きく役立ちそう。
会員カード
モバイルアプリにSNSや電子決済用QRコードを保存することでスマートウォッチ上に表示させる事が可能。
プライベートや仕事で名刺代わりにSNSのプロフィールを教えたり、財布もスマホも出さずに電子決済したりとそういったものを使いこなしている人には有用な機能か。
その他基本的なアプリや機能は搭載されていますが紹介しきれない為割愛。
モバイルアプリについて
zeppアプリでは、Balanceで測定された健康データや運動データの詳細を確認する事ができる。
「App Store」では追加でウォッチ内アプリのダウンロードが可能。
Spotifyをコントロール可能な「Remotify」や、
アプリと連動してナビゲーション可能な「ナビゲーション Wear」等実用性の高いアプリも多数。
プロフィールの「マイデバイス」からAmazfit BalanceをタップすることでBalanceのメニューが開く。
デバイス内メニューではショートカットや各アプリの設定・カスタマイズが行える。
モバイルアプリからスマートウォッチを振動させるスマートウォッチ探索機能もある。
使用した感想
一週間以上実際に着用して過ごした感想です。
良かった点
洗練されたデザイン
シンプルで上品なベゼルデザインのおかげで、
スポーツウォッチらしいウォッチフェイスも
クラシカルなウォッチフェイスも全く違和感がありません。
クラシカルなウォッチフェイスは一見アナログ時計にすら見えます。
スクリーンが大きいので視認性も良くスタイリッシュです。
軽い
本体約35gと見た目の印象よりもかなり軽いです。
このサイズ感のスマートウォッチでこの軽さは凄いです。
デスクワーク中、運動中と一日中着けていても全然疲れませんでした。
充電が長持ち
画像の時点で満充電から9日経過し残り18%です。
計算上、普通に使用していて約11日程持つ計算になります。
もちろん、個人の使用環境によって異なりますが、
丸形のフラッグシップモデルは5日~6日ぐらいのモデルが多い中、
10日以上持ってくれるのはズボラな自分としてはとても嬉しいです。
実用性・信頼性の高い機能
レディネススコアや体組成測定等他ではなかなか無い機能を始め、
心拍数・睡眠・ストレス等各測定項目もかなり信頼できる値だと思いました。
いくつもスマートウォッチをレビューしてきましたが、
健康項目も運動項目も測定精度はかなり高水準だと思います。
気になった点
機能、アプリの一部が日本語非対応
アプリにデバイスを接続した際の簡易チュートリアルが英語です。
公式サイトに日本語のマニュアルもあるのでそれを見れば問題ありませんが、
スマートウォッチを初めて使用する方にはスムーズさに欠けるか。
スマートウォッチを過去に使ったことがある方であれば基本的には共通する操作感なので
殆どの操作はマニュアル・チュートリアル無しでも大体わかります。
機能で言えばオフライン音声アシスタントという機能があり、
これはスマホに接続されていなくても音声操作でウォッチ内アプリを開いたり、メニューを実行できる
所謂スマートウォッチ内の音声操作でかなり便利な機能なのですが、
残念ながら日本語非対応。英語や中国語の操作コマンドを覚えられれば一応使用可能です。
他にもトレーニング結果を音声で読み上げてくれる機能もあるのですが、こちらも日本語非対応。
まぁ見ればわかるのと英語でもなんとなくわかるのでこちらはそんなに気になりませんが。
テーマスタイルが実質1種類
メニュー画面のテーマスタイルはデフォルトだとこの「規定」タイプなのですが、
それ以外に「ビジネス」「鮮明」という全部で3つのスタイルからテーマを選択できます。
しかし、スタイルを変更してみてびっくり
え?変わってない?いや、変わってるんです。コレ、「規定」から[鮮明]に。
そう、このメニュースタイルの変更は縦スクロール等メニュー形式の変更ではなく、
ただアイコンの雰囲気が変わるだけ。
個人的には縦スクロールのリスト型メニューが好きなのでこれはやや残念。
使ってるうちに慣れましたが。
どんな人におすすめか
Amazfit Balanceは
- 健康管理を重視する方
- 運動・アウトドアが趣味の方
- デザインを重視する方
- バッテリーの持ちを重視する方
におすすめです。
健康管理をメインに考えていてこの価格帯のスマートウォッチで悩んでいるのなら
Amazfit Balanceで間違いないと思います。
デザインもあからさまにスポーツウォッチ、健康志向、という感じではなく、
腕時計としてオシャレでスタイリッシュな点も◎です。
新着記事