TANCHJlM 4U レビュー 4段階に調整可能な回路フィルターシステム搭載

イヤホン

概要

今回はHiFiGoより「TANCHJlM 4U」をご提供いただきましたのでレビューしていきます。

主な特徴

新世代DMT4ダイナミックドライバー:

  • 最適化されたデュアルキャビティ構造
  • 高品質LCP複合素材振動板
  • 歪みが少なくクリアなサウンド

堅牢で高性能な複合ダイヤフラム:

  • 特別設計のダイヤフラム
  • キャビティの曲率とFEAシミュレーション技術の使用
  • 強力なローエンドレスポンス

4方向に調整可能な回路フィルターシステム:

  • 同梱の工具で簡単に調整可能
  • 1セットで4つの異なるシグネチャ

ハイパワー磁気設計:

  • 強力な磁束を生成
  • 駆動しやすく、ダイナミックレンジが広い
  • 出力信号の歪みが低い

快適なリスニング体験:

  • 最適化されたフロントキャビティ構造
  • 外耳道に圧力がかからず快適な装着感
  • 完璧にフィットするノズル

製品仕様

内容物

  • イヤホン本体
  • イヤーピース6組
  • イヤホンケーブル
  • 巾着
  • 調整工具
  • 説明書類

付属の0.78mm2PINケーブル。3.5mm。柔らかく取り回しが良い。
ケーブルやスリーブの色が筐体と統一されている。

マイナスっぽい工具が付属。

外観

コンパクトな金属筐体。

フェイスプレートは鏡面仕様。

コネクタは2pin。

重さは実測値で片側約9.3g

こちらが4段階に調整可能な回路フィルターシステム。
付属の調整工具やマイナスドライバ等を使って十字方向に矢印を調整する事で
チューニングする事ができる。

出典:hifigo.com

ケーブルと接続するとこんな感じ。

デザインや色味に統一感があって良き。

使用した感想

装着感

画像の通り耳甲介にすっぽりと収まる形状で抜群のフィット感。
装着感は非常に安定していて快適。
筐体全体で支えているので重さはほぼ感じないが金属筐体なので
装着してからしばらくはひんやりする。

音質について

約1日エージング後にDAPにて音楽を聴いた感想です。
4段階のチューニングシステムがあるのでそれぞれの違いなども書いていこうと思います。

ATMOSPHERE
デフォルトはこれに設定されている。
深みのある低域と伸びのある高域で空気感を強く感じる事ができた。
ライブ音源、クラシック、しっとり系と曲等と相性が良く感じた。

MONITORING
モニターという通り極自然なバランスになった。
低域がタイトになり全体のバランスが均一になった印象。
音の輪郭が鋭くなったように感じる。

NATURAL
モニターよりも音の輪郭が丸くなり、耳当たりの良い音になった。
モニターよりも中域がやや前に出ている印象で、とても聴きやすい音。
名前の通り自然で、どのジャンルにも合う。

POP
低域と高域が強めに出て、弱ドンシャリのようなバランスになる。
高域はキレのある輪郭になり、低域は深さとアタック感が出る。
POP、EDM等、ノリノリな楽しい曲との相性が良い。

サウンドステージはかなり広く感じた。
小型筐体のシングルDDから出ているとは思えない。
シングルDDはバランスの良いモニター系、ナチュラル系サウンドが多い印象だが
このイヤホンは1つで4つのサウンドが楽しめるので曲やジャンルに合わせてスイッチする事ができる。
しかも、4つともしっかり差別化できており破綻していない。
4つのサウンドに調整できるというより、
『4つのイヤホンを1つの筐体で切り替える事ができる』という感覚に近い。

気になった点

・フェイスプレートが鏡面仕様なので指紋が目立つ

・突起型スイッチタイプと異なりチューニングには窪みに合う調整工具が必要

矢印型の窪みに突起を挿して回転させる方式なので、
一般的なスイッチタイプのように身近にある細長い物の先っちょで動かす、という事が出来ない。
付属の専用工具か、精密ドライバーのマイナスが必要。
回す矢印部分は金属では無いのでサイズの合わない物で無理に回そうとすると
窪みが変形したり潰れて回せなくなりそうなので扱いには注意が必要。

総評

ビルドクオリティ、デザインも秀逸で、
忖度無しにこれがこの価格帯で良いの?という感想。
小型筐体なので装着感も人を選ばないし(もちろん100%では無いが)、
これはかなり人気出そう。

  • ジャンルや気分に合わせて音の傾向を変えたい方
  • 装着感を重視される方・耳の小さな方

におすすめです。

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