概要
今回は、SOUNDPEATSよりワイヤレスイヤホン最新作『Capsule3 Pro+』をご提供頂いたので、特徴や使用した感想等をレビューしていきたいと思います。
発売日:2024年7月11日
通常価格:13,880円(税込)
殆どの商品が1万円未満で展開しているコスパワイヤレスイヤホンと言えばのSOUNDPEATSですが、今回は1万円越えで、サウンドピーツ史上恐らく2番目に高価な価格設定になっています。
2022年12月に発売された『Capsule3 Pro』の後継モデルにあたる製品と思われます。
『Capsule3 Pro』は音が良くかなり好きだったので個人的に期待大です。
スペック
項目 | Capsule3 Pro+ | Capsule3 Pro |
---|---|---|
製品名 | Capsule3 Pro+ | Capsule3 Pro |
タイプ | ワイヤレス | ワイヤレス |
形式 | カナル型 | カナル型 |
本体操作 | タッチ | タッチ |
ドライバー方式 | MEMSドライバー「Cowell」 12mmバイオセルロース製ダイナミックドライバー | 12mmバイオセルロース製ダイナミックドライバー |
パワーアンプチップ | 搭載(XAA-2000 Aptos) | 非搭載 |
再生周波数帯域 | 20Hz—40KHz | 20Hz—40KHz |
対応コーデック | AAC、SBC、LDAC | AAC、SBC、LDAC |
Bluetoothチップ | WQ7034AX | WQ7033AR |
Bluetoothバージョン | Bluetooth5.3 | Bluetooth5.3 |
Bluetoothプロファイル | HSP、HFP、A2DP、AVRCP | HSP、HFP、A2DP、AVRCP |
最大持続時間(単体)※60%音量 | 6.5時間 | 8時間 |
最大持続時間(本体)※60%音量 | 43時間 | 52時間 |
重量(単体) | 5g | 5g |
重量(本体) | 48g | 48g |
サイズ(単体) | 33.57×21.53×25.61mm | 33.57×21.53×25.61mm |
サイズ(本体) | 50.07×67.31×25.9mm | 50.07×67.31×25.9mm |
充電時間(単体) | 1.5時間 | 1時間 |
充電時間(本体) | 2時間 | 2時間 |
充電コネクタ | USB Type-C | USB Type-C |
内蔵マイク | 片側3基 | 片側3基 |
ANC | 対応(Adaptive ANC) 最大‐45dB、1.8kHz | 対応(ANC) 最大‐43dB、1.5kHz |
通話用(ENC)ノイズキャンセリング | 対応 | 対応 |
マルチポイント | 対応 | 非対応 |
風ノイズ低減 | 対応 | 対応 |
ゲームモード | 対応(70ms 低遅延) | 対応(70ms 低遅延) |
専用アプリ | 対応 | 対応 |
防水性能 | IPX4 | IPX4 |
受賞実績 | VGP 2024 SUMMER 金賞、VGP 2024 SUMMER コスパ大賞 | VGP2023 金賞、「2024 American Good Design Awards」プラチナ賞 |
通常価格 | 13880円 | 8480円 |
発売日 | 2024年7月11日 | 2022年12月26日 |
内容物
- イヤホン+ケース本体
- 充電ケーブル
- イヤーピース3サイズ(1組は本体に装着済み)
- 説明書
- マスコットキャラのシール
外観
ケースは指紋が目立ちにくいマット仕上げ。
何故だかわからないけど『想像力を大切に』と書いてある。
背面はこんな感じ。
底面にはType-Cの充電口とペアリングリセットボタン
残念ながら今回もワイヤレス充電は非対応
イヤホン本体はスティックタイプ
ロゴマーク部分がタッチセンサーになっている
ノズルは短め、楕円型
イヤーピースも楕円型。軸は厚めでしっかりしている。
重さは実測値で本体片側約4.8g、ケース込みで約50g
ベースモデルとの外観比較
外観はカラーリングやケース表面の文字以外特に違いは無さそうです。
Capsule3 Pro+はイエローゴールドを基調としていてよりゴージャス感がある印象です。
専用アプリについて
専用アプリホーム画面ではノイキャンの切替、タッチ操作無効、ゲームモード切替、コントロールカスタマイズ、マルチポイントのON/OFFを行うことができる。
ベースモデルではコントロールカスタマイズやマルチポイント機能は無かったので利便性も大幅に向上している。
マルチポイント機能をONにする時はLDAC接続できない点に注意。
イコライザータブでは『適応型EQ』『プリセット』『カスタムEQ』と充実の内容が揃っている。
プリセットでは9種類から設定済みのEQを選択して音の傾向を変えられるので初心者も気軽に楽しむ事ができる。
『適応型EQ』では聴覚テストを行い、自分の聴覚に合ったEQを作成できる機能。
必ずしもこれが最善のEQとなるわけではないが、EQとかよくわからないなぁ~と思ったらとりあえずこれを使ってみるのもアリ。
カスタムEQも用意されているので拘りがある人も楽しめる。
3つ目のタブでは取り扱い説明書の確認や問い合わせ等ができる。
使用した感想
装着感
スティックタイプなので耳にねじ込むというよりは引っ掛けるだけのような軽やかな装着感で安定性もある。本体シェルがやや大きめなので耳の小さな人は耳の中でやや圧迫感を感じる可能性有。
恐らく標準サイズぐらいだと思われる自分の耳では特に不快感無く装着する事ができた。
比較的軽量なので長時間使用しても重さで疲れたりはしなかった。
音質
音質がとにかく凄い。忖度、誇張無しに1万円台のワイヤレスイヤホンの音とは思えない解像度と質感。
ベースモデルも良い音だったはずなのに、Capsule3 Pro+を聴いた後にベースモデルを聴くと物足りなく感じるレベルで進化している。
やはりMEMSドライバーとパワーアンプチップのおかげか中音域から高音域にかけての音の美麗さ、解像感、臨場感がかなり向上していて、特に高域はどんなに高音でも綺麗に鳴らしてくれる。
低域はタイトめで小気味よく鳴らしています。
全体のバランスとしては中音域、高音域が低音域に比べてやや出ているかなといった印象。
サウンドステージは狭くも広くもなく普通ぐらいに感じたが、ボーカルはやや近めな印象を受けた。
音質に関しては好みも大きいので何とも言えないが、個人的には1万円台のワイヤレスイヤホンで現状断トツで良い音だと思う。
通話音質は空調室内機を数十センチ隣で駆動させ録音してみたが、しっかりノイキャンが効いていて駆動音はほぼ聞こえなくなっていた。人の声ははっきりと聞こえる。
機能
ノイキャンは通常のANCからアダプティブ(適応型)ANCに進化しているようだが、効力自体はベースモデルとさほど変わらないように感じる。
音楽や動画に没入するのには十分なレベルだが、最近では1万円前後で強力なノイキャンを搭載したワイヤレスイヤホンも増えている為、ノイキャンを重視するのであれば同価格帯で他に選択肢があるかなと言ったところ。
新しく搭載となったマルチポイント機能はAndroidとPCに接続して試してみたが問題無く接続、切替する事が出来た。切替のレスポンスも普通。ただ、同ブランドのAir4Proでは切替の際に後発のデバイスの再生を押せば切替前のデバイスで再生中でも自動で音声の切替ができたのだが、今回のマルチポイントは一度切替前のデバイスで音声を停止してからでないと切り替えられないタイプだったのが個人的に残念ではあった。どちらにせよデバイスを接続し直す手間は無くなったのでマルチポイントを搭載してくれただけで格段に便利になったのは間違いない。
ゲームモードは遅延テスト動画にてモードがONの時とOFFの時で比べてみた。
OFFの時でも動画を観る分には全く気にならないレベルの遅延だったが、モードをONにすることで
遅延テスト動画でも肉眼では遅延を確認できないレベルに低遅延だった。
余程タイミングにシビアなジャンルでなければ、ゲームも問題無く楽しめる。
また、ベースモデルでは専用アプリからしか適用できなかったが、今作ではイヤホン本体のタップコントロールでONにできるようになった為、ベースモデルよりもストレスフリーで動画視聴やゲームを楽しむ事ができるようになった。
気になった点について
ノイキャンについて
ノイキャン適用時の特有の違和感が結構強い。
ノイキャンが苦手な人は恐らく気になるのではないかと思う。
ケースについて
マット仕上げで指紋の目立ちにくいケースだが、
ベースモデルではしばらく使った後素材の性質上擦り傷が目立ちやすく、結構はっきりと残ってしまっていた。今作もベースモデルと外装の素材は同じなので、普通に使っていたら同様になると思われる。
ケースまで綺麗に保ちたい場合はマイクロファイバー製のケースやサードパーティー製の専用ケースを使用する等工夫が必要になるだろう。
どんな人におすすめか
- 音質・コスパを重視したい方
- MEMSドライバーに興味がある方
におすすめです。
現状MEMSドライバーを搭載したイヤホンは種類が少ない上にハイエンドクラスの物が多く、興味はあるけどなかなか手が出ない、という人も多いのではないでしょうか。
Capsule3 Pro+はMEMSドライバーを搭載したワイヤレスイヤホンで現状最も安価なモデルだと思われるので、MEMSドライバーに興味がある方は特におすすめです。
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