概要
今回はEarFunの『Air Pro 4』をレビューしていきます。
※ホワイトは8月2日発売予定
製品仕様
EarFun Air Pro 3とスペックの違いを比較
スペック | EarFun Air Pro 4 | EarFun Air Pro 3 |
---|---|---|
Bluetoothバージョン | 5.4 | 5.3 |
チップ | Qualcomm QCC3091 | Qualcomm QCC3071 |
ドライバー | 10mm径ダイナミックドライバー | 11mm径ダイナミックドライバー |
対応コーデック | aptX Lossless, aptX Adaptive, LDAC, SBC, AAC (LC3は今後対応予定) | aptX Adaptive, SBC, AAC (LC3は今後対応予定) |
ノイズキャンセリング | 最大50dB (QuietSmart 3.0) | 最大43dB (QuietSmart 2.0) |
再生時間(ケース込み) | 最大52時間(単体最大11時間) | 最大45時間(単体最大9時間) |
充電時間 | 10分の充電で2時間使用可能 | 10分の充電で2時間使用可能 |
充電方法 | ワイヤレス充電、急速充電対応 | ワイヤレス充電、急速充電対応 |
マルチポイント接続 | 対応 | 対応 |
AI技術 | 対応 | 非対応 |
防水規格 | IPX5 | IPX5 |
重量 | 5.2g(イヤホンのみ、片側)、56g(充電ケース込み) | 5.2g(イヤホンのみ、片側)、52g(充電ケース込み) |
最大動作範囲 | 15m (障害物なし) | 15m (障害物なし) |
内容物
- イヤホン・ケース本体
- 充電ケーブル
- イヤーピース5組(1組本体に装着済み)
- 説明書類
外観
ケースはスクエア型
前面には充電残量を表示するインジケータ
背面にはType-C充電口。
急速充電・ワイヤレス充電に対応。
蓋を開けるとこんな感じ。
前ナンバリングでは無かった内部のLEDインジケータが搭載。
ただかっこいいだけではなく、内部インジケータではイヤホンの状態を示している。
EarFun『こういうの好きでしょ?』
はい、好きです。
恐らく内部の白色LEDの関係でイヤホン本体がハの字に収納される仕様なのだが、
これにより中央部のスペースが狭くなり親指を入れるスペースがない。
ケースからせり出しているスティック部分も狭いので、やや取り出しにくいのが惜しいところ。
本体は定番のスティックタイプ。前ナンバリングを踏襲したデザインに見える。
コントロールはこんな感じ。
装着検出機能にも対応。
ノズルは一般的なTWSと同じく短い仕様。
付属のイヤーピースはシリコン製で滑らかな触り心地。
重さは実測値でイヤホン片側約5.3g(ブレててすみません)
ケース込みで約55.1g
装着した見た目、装着感
人を選ばない落ちついた上品なデザイン。
前から見るとこんな感じ。
残念ながら前ナンバリングを所持していないのでインスピレーションを受けているであろうSoundcore Liberty 4と比較
サイズ感はほぼ一緒ですがEarFun Air Pro 4の方が極僅かに大きい印象を受けます
ノズル形状はLiberty4が楕円形、Air Pro 4は円形なのでAir Pro 4の方がイヤーピースを色々選べるという点では汎用性が高いです。
専用アプリについて
専用アプリではモード切替や装着検出機能の切替の他、
イコライザー機能やマルチポイント設定、イヤホン探索機能等機能は盛りだくさん。
ノイキャンは5種類もの項目から合う物を選択できる。
イコライザーでは、設定済みの『プリセット』、自分で調整可能な『カスタムイコライザー』、個人に合ったイコライザーを作成できる『適応イコライザ』の3タイプを使用可能。
プリセットは30種近くあるのでプリセットだけでもかなり楽しめる。
コントロールはこれらの項目から自分好みにカスタマイズ可能。
マルチポイント設定では、機能のオンオフと接続デバイスの管理が可能。
この機能項目をONにしていないとマルチポイント接続できないので注意。
接続デバイス名が可視化されるので管理が楽。
オーディオの品質管理では各コーデックの適用、切替が可能。
初期設定ではLDACがオフになっているのでアプリからONにしないと使用できない。
スマホ自体の設定項目ではどのコーデックが適用されているのかわかりづらい為、
このように細分化されているとわかりやすい。
音声ガイダンスは言語選択とボリューム調整が可能。
試しに日本語をダウンロードしてみたが元の英語ボイスよりボイス音質が悪かった。
まぁ言語選択できるだけでもありがたい。
この『LAB』という項目ではGoogle Fast PairとLE Audioの切替が可能。
説明に書いてある通り現在互換性がまだはっきりとしていないのでLC3対応デバイスでも
LE Audioが使えるかどうかは試してみないとわからなさそうではあるが、
一応SamsungのS24シリーズとGoogleのPixel8シリーズでは動作が確認できているようだ。
その他イヤホンを探す機能等も使用可能。
使用した感想
音質について
AndroidにてLDAC接続で使用した感想。
きめ細やかで見通しが良く解像度が高い。
サウンドステージは縦横やや広め、ボーカルやや広め。
高域、中域、低域のバランスは良い。
高音は伸びがあり、低音は程よいアタック感がある。
過去の同ブランド製品は粒子を感じるような音質(悪い意味では無い)のイメージがあったが、
今作は滑らかな印象を受ける。
今まで聴いてきた1万円未満のワイヤレスイヤホンの中ではかなり音が良いと思う。
機能について
ノイキャンは1万円未満の中だとトップクラスに強く、1万円未満ノイキャン最強格のRedmi buds 5 Proやミドルクラスで評判が良いSoundcore Liberty 4 NC に匹敵する効力に感じる。Liberty4のノイキャンレベルは明らかに超えている。また、これらのノイキャンよりホワイトノイズが少なく、質も高いと思う。ハイエンドまで含めた最強レベルとはいかないが、外でもバリバリ実用レベルのノイキャン。ノイキャンの種類の中に風切り音ノイキャンがあったが、これもかなり優秀でかなりの低減を実感できた。外音取込も自然で優秀。
マルチポイントはAndroid2台に接続して試したところ切替のレスポンスは早め(デバイスとの相性で変わる可能性有)専用アプリで接続デバイスを管理できるので使いやすい。
ゲームモードは遅延テスト動画にて遅延を確認してみたが肉眼では全く遅延を確認できない程低遅延だったので余程タイミングにシビアなゲームでなければ違和感無くプレイできる。
しかしそもそもゲームモードがオフでもほぼ変わらない程低遅延(デバイスにより変わる可能性有)である為、正直あまり出番はないかも。
気になった点
序盤に触れたケースからの取り出しにくさ以外は特に無し。
総評
総合的に高水準でまとまっており、中でも音質やノイキャン効力は同価格帯最強クラスで、対応コーデックや搭載機能を考慮すると現状1万円以下で最もコスパの良いワイヤレスイヤホンだと思います。この価格でLDAC、aptX Adaptiveに両対応しており、幅広い層におすすめできます。1万円未満で迷ったらこれ、という商品に確実になると思います。
1万円未満で音質・ノイキャン・コスパを重視される方におすすめです。
というか万人におすすめです。
今までコスパの高いワイヤレスイヤホンは良い意味で『これで良いじゃん』と妥協するような表現が良く使われてきましたが、このイヤホンは最早『これが良いじゃん』です。
新着記事