QCY Crossky GTR2 レビュー 5000円で買えるオープンイヤーイヤホンが異次元のコスパだった

イヤホン
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概要

今回は、QCYより新しく発売されたオープンイヤーイヤホン『Crossky GTR2』をご提供いただきましたのでレビューしていきます。

参考価格:4980円(税込)

主な特徴

360°ステレオサラウンドサウンド & Bass Boost 2.0
 空間音響アルゴリズムと特別なバスチューブにより、リッチな低音と広がりのある音場を実現。

スポーツ向けデザイン & IPX5防水
 イヤーフックと3点ホールド構造で運動中も安定。IPX5防水で汗や雨にも対応。

長持ちバッテリー
 一度の充電で8時間使用可能。充電ケース使用で最大28時間、1週間の使用が可能。

タッチ操作 & 高音質通話
 タッチ操作で音量調整、通話応答、音声アシスタントも可能。デュアルマイクでクリアな通話を実現。

デュアル接続 & スマートアプリ
 Bluetooth 5.4で2台同時接続可能。QCYアプリでEQ設定やファームウェアのアップデートが可能。

製品仕様

内容物

  • イヤホン+充電ケース
  • 充電ケーブル
  • 説明書

外観

ケースは眼鏡ケースのような楕円形
オープンイヤーイヤホンのケースとしてはかなりコンパクト

ケース背面にUSB-C充電口とインジケーター
背面にインジケーターがあるのは珍しい。

蓋を開けるとこんな感じ。
必要最低限のスペースでコンパクトに収まっている。
恐らく背面にインジケーターを搭載したのも小型化の為だろう。

本体部分は丸みのあるフォルム。
コントロール部分は鏡面仕上げ。
イヤーフック部分は長めのデザイン。

内側はこんな感じ。
内側も丸みを帯びた形状。

イヤーフックは柔軟性があるシリコン素材。

イヤホン本体は片側約10g

ケース込みで約82.2g

アプリについて

専用アプリでは、『ステータス』『サウンド』『設定』の3項目に分かれていて、
ステータスではイヤホン本体の詳細な充電残量が確認できる。

サウンド項目ではオーディオイコライザー、オーディオバランスの設定が可能。
オーディオイコライザーでは設定済みのプリセットの他、自分で細かく調整可能なカスタムイコライザーもある。

プリセットの中には、空間オーディオも含まれている。

オーディオバランス機能は聴力や音の出力に左右差がある場合に調整する事ができるいざという時に便利な機能。頼む他ブランドもアプリにマストで搭載してくれ。

設定項目ではコントロールカスタマイズを始め痒いところに手が届く様々な便利機能が揃っている。
デフォルトのコントロール設定ではボリューム調整が出来ない為、必要な人はこちらから設定する事ができる。

他の機能も機能名の通りなので細かい説明は割愛するが、
中でもイヤホンを探す機能はイヤホン本体から音を出すだけでなく、
Googleマップと連動した位置の表示機能まで搭載されている。
この価格帯で位置表示までできるワイヤレスイヤホンはなかなか無いのではないだろうか。

ざっくりとだが主な機能はこんなところ。

使用した感想

装着した見た目・装着感

本体の丸みもあり接触面が少なく、装着している感覚がかなり少ない。
画像は耳型の模型なので少し浮いてしまっているが実際はもう少し耳と平行に近づく。

イヤーフック部分は長めなのでしっかりホールドされ安定感がある。

音質について

AndroidにてAAC接続で使用した感想。
aptxやLDACにも対応したAndroidでAACまでしか表示されなかったので恐らく
SBC/AACのみの対応と思われる。

低音強化技術と謳っているだけあってかなり低域にフォーカスしたチューニングで、
低域再現が苦手なオープンイヤー型ながらアタック感のある低音を感じた。

その代わり中域、高域がややこもった印象。
幸いイコライザー機能で調整可能なので、必要に応じて好みに調整すると良いだろう。

サウンドステージはかなり広く、定位感も良い。
デフォルトでまるで立体音響のような広い空間を感じる事ができた。

デフォルトは低域にフォーカスされたチューニングなので
ダンスミュージック等のノリの良いリズミカルな曲と相性が良く、
ランニングやワークアウトとも好相性と言える。

機能について

マルチポイント機能は、Android2台に同時接続して試してみた。
切り替えレスポンスは約2秒程で、早くは無いがまぁ許容範囲内と言ったところ。
切り換える際に先発音声を手動で停止する必要が無く、自動で停止させ後発デバイスに切り替えてくれる優秀マルチポイントだった。(使用デバイスにより挙動が異なる可能性有)

ゲームモードは遅延テスト動画にで通常モードと比較してみた。
通常モードではさほど支障は無いが見ていて気付けるレベルのわずかな遅延があったが、
ゲームモード適用後はかなり軽減され、テスト動画でも肉眼で遅延を確認するのが難しいぐらい低遅延になった。大体のゲームはこれで楽しめそうだが、全く遅延が無いわけではないので、音ゲーやFPS等かなり遅延に対してシビアなゲームでの使用はおすすめしない。

気になった点

1つだけ気になったのは、
デフォルト音質と空間オーディオ逆じゃね?という点についてである。

これはどういうことかと言うと、
デフォルト音質は頭の外から聞こえるようなかなり広いサウンドステージで空間表現に富んでおり、抜群の定位感で位置関係もわかりやすいのに対し、空間オーディオを適用すると何故か音場が狭まり、頭の中心で鳴っているような、カナル型に近い一般的な音場感になる。

気になったのでASMR動画で聞き比べてみたところ、
やはりデフォルトだとASMRと抜群の相性で臨場感ある生々しい空間を感じられるのだが、
空間オーディオを適用すると逆に音場も狭まりとても相性が良いとは言えない。

『空間オーディオ”機能”』と具体的にどこかに明記されているわけではないので、
デフォルトの音質が空間オーディオのようなサウンドステージに調整されている可能性はあるが、
だとしたら空間オーディオを適用すると立体音響コンテンツと相性が悪くなるのは何故なのか。
それだけが謎で、デフォルト設定と空間オーディオのチューニング設定が入れ替わっているとしか思えない。

ただ、それがわかっていればそれぞれ用途を逆に使用すれば良いだけなので、特にマイナスポイントではない。

レビュー動画

総評・どんな人におすすめか

完全ワイヤレスのオープンイヤー型の相場は大体2万~3万前後で、コスパブランドから出ているモデルでも1万前後するので、更にその半額である5000円未満でそれらと同等の機能を搭載しこれだけのクオリティを実現しているのは破格と言って良いと思う。

  • リモートワーク、デスクワーク、ランニング、ワークアウト等ながら聴き用イヤホンでコスパを重視したい方
  • 複数のデバイスを使用される方
  • オープンイヤーイヤホンを試してみたい方のエントリーモデルとして

かなりおすすめです。

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