EarFun Air 2 NC レビュー ベースモデルやAir Pro 4と違いを比較 ただノイキャンを搭載しただけじゃなかった

イヤホン
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概要

今回はEarFunより新しく発売した「Air 2 NC」をレビューしていきます。

以前レビューした「Air 2」がベースモデルの後継モデルかと思いますが、一体何が変わっているのか、「Air 2」や爆売れモデルの「Air Pro 4」と比較しながら見ていきたいと思います。

提供:EarFun

参考価格:¥7990

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動画レビュー

スペック・製品仕様

項目EarFun Air 2 NCEarFun Air 2EarFun Air Pro 4
Bluetooth規格Bluetooth 5.3Bluetooth 5.3Bluetooth 5.4
ノイズキャンセリングハイブリッド式、QuietSmart 2.0、最大45dB低減アダプティブ式、最大50dB低減
ドライバー11mmウール複合ダイナミック10mmウール複合ダイナミック10mmダイナミック
対応コーデックLDAC、SBC、AACLDAC、SBC、AACaptX Lossless、LE Audio、LDAC、SBC、AAC
再生時間 (イヤホン単体)最大9時間 (ANC OFF)、
6時間 (ANC ON)
最大9時間最大11時間 (ANC OFF)、7.5時間 (ANC ON)
再生時間 (ケース込み)最大40時間最大40時間最大52時間
低遅延モード対応対応対応
防水規格IPX5IPX7IPX5
充電時間1.5時間(イヤホン)、2時間(ケース by USB-C)、3.5時間(ワイヤレス充電)1.5時間(イヤホン)、2時間(ケース by USB-C)、3.5時間(ワイヤレス充電)1時間(イヤホン)、2時間(ケース by USB-C)、3.5時間(ワイヤレス充電)
マルチポイント接続対応対応対応
その他機能シアターモード
Google Fast Pair
Google Fast PairSnapdragon Sound、Auracast対応
Google Fast Pair
重量 (片耳)※実測値4.8g4.7g5.4g
サイズ62.1mm × 47.5mm × 25mm62.1mm × 47.5mm × 25mm6.2cm × 4.7cm × 2.9cm
価格 (参考)¥7990¥5990¥9990

ベースモデルであるEarFun Air 2と今作を比較すると、NCと名前の通りアクティブノイズキャンセリング機能が新しく搭載されました。更に、搭載ドライバーが10㎜から11㎜に物が変わっている事から、音質面でも変化があるのではと期待しています。

そして、シアターモードなるものが新搭載されました。これはムービーモード、3Ⅾオーディオ的なものだと思いますが後ほど使用した感想にて述べようと思います。

その他スペックはベースモデルと同型なのでほぼ一緒なのですが、イヤホン本体の防水規格がIPX7からIPX5にグレードダウン。詳細は不明ですが恐らくノイキャン搭載でのマイクなどの構造変化が要因かと思われます。

内容物

  • イヤホン本体+充電ケース
  • 充電ケーブル
  • イヤーピース4サイズ(1組はイヤホン本体に装着済み)
  • 説明書類

外観

EarFunと言えばなマットメタリック系の外装。指紋は目立ちにくいし、高級感もあって良い。
ブランド名のプレートがある方が背面。
握れるコンパクトさ。

前面にはインジケーター搭載。
写真に撮り忘れたけどケース底面にUSB-C充電口とペアリングリセットボタン。

左:Air Pro 4 中央:Air 2 NC 右:Air 2

ベースモデル、Air Pro 4のケースと並べるとこんな感じ。
ベースモデルとはロゴプレートのカラーが異なる。

ベースモデル同様、ワイヤレス充電にも対応。

蓋を開けるとこんな感じ。
本体が大きくせり出しているので摘まみ出しやすい。

本体は定番のスティックタイプ。ベースモデルの青みがかったシルバーに対し、やや赤みがかったシルバー。同じようで微妙に違うカラーリング。普段ロゴ部分はシルバーで加工されているのだが今作は珍しく加工されていない。意図的かは不明。

質感・肌触りの良い柔らかめ・薄めのシリコン製イヤーピース。
Free Pro 3の時だったか、イヤーピースを再設計してより良いものを作るぐらいEarfunはイヤーピースにもこだわっているので信用できる。

ノズルは丸形短め。やや短めだがワイヤレス用・有線用どちらのイヤーピースも幅広く互換性がありそう。

本体片側の重さは約4.8g。カナル型スティックタイプの中では比較的軽量。
因みにAir Pro 4は約5.4g

ケース込みだと約46.8g

イヤホン本体比較

専用アプリについて

ノイキャンは通常ノイキャン以外に「風ノイズキャンセリングモード」「耳適応ANC」の3種類用意されている充実ぶり。特に屋外で除去するのが難しい風切り音に対応できるノイズキャンセリングモードが搭載されているのは嬉しい。

その他映像と音声のズレを低遅延化できるゲームモード搭載。

更に、今作は「シアターモード」が新搭載。これはベースモデルには無い機能。
所謂空間オーディオやムービーモードのような機能で、
サウンドステージを広げ名前の通り映画館のような立体的な音響にしてくれる。
映画やライブ映像、ゲーム等を想定したモードと思われる。

イコライザーは設定済みのプリセット、自分で調整可能なカスタムイコライザ、聴覚テストで最適化する適応イコライザの3項目から適用可能。

その他コントロールカスタマイズ等より詳細な設定が用意されている。
デュアルデバイス接続項目ではマルチポイント接続のONOFFと接続中のデバイスを可視化し個別でONOFFできるので便利。

LDACを使用する場合はこの項目からONにする必要があるので注意。
また、LDACとマルチポイントは併用不可。

音声ガイダンスはデフォルトは英語だが日本語に変更可能。

Bluetooth切断後に自動電源OFFしてくれる機能もある。
ポケットに入れたままにしてしまったりどこかに置き忘れてもBluetoothさえ切断されていれば充電を無駄遣いしなくて済む。

使用した感想

装着した見た目・装着感について

とても軽く長時間装着していても疲れにくい。
ただ、Earfunのスティックタイプは共通して耳に入れるシェル部分がやや大きめなので、窮屈に感じる人もいるかもしれない。

前から見てもスタイリッシュ

音質について

AndroidにてLDACで使用した感想。
解像度は非常に高くキレがあり高域から低域まで見通しが良い。
低音は引き締まっていてぼわついておらず、沈み込みを感じる気持ちの良い音。

ベースモデルとほぼ変わらないのではと思っていたが、
聞き比べてみると結構違った。

ベースモデルは高域がやや刺さり気味な印象を受けたが、今作ではその刺さりが解消されより気持ちよく聴く事ができる。更に低域も輪郭がよりくっきりとし、ベースモデルよりも深く沈み込む印象。

個人的にはベースモデルより音が良くなっている印象を受けた。

Air Pro 4と比較すると解像度の高さは同等ぐらいだが、
Air Pro 4は高域から低域までバランスがナチュラルで忠実なのに対し、
今作はボーカル・低音がより映え、気持ち良く聴けるサウンドになっているように感じる。

主な機能について

ノイキャンについて
Air Pro 4よりはやや劣るが1万円未満では強力な部類で、
音楽や動画に没入するのには十分な減衰効力。違和感もほぼ無く質が高い。
外音取込もかなり自然な取込で〇。

マルチポイントについて
2台のAndroidに同時接続してみた感想。
先発デバイスで再生中の音声を一度停止しないと後発デバイスで再生しても切り替わらないタイプのマルチポイント。最近自動で切り替わるタイプが増えてきたのでここは少し惜しいがデバイスを接続し直す手間が無いだけで充分便利。停止と再生同時に押した際の切り替えレスポンスは大体2秒ぐらい。

ゲームモードについて
遅延テスト動画にて通常時と比べてみた。
通常時でもかなりの低遅延で動画でも全く気にならないレベルだったが、
ゲームモードをONにすると肉眼ではズレが確認できない程低遅延になった。
これなら音ゲーやFPS、格ゲーでも使えそう。

シアターモードについて
今作新搭載のモード、所謂空間オーディオ的な機能なのだが、これが凄かった。
現状多くのワイヤレスイヤホンの空間オーディオ系の機能は適用するとサウンドステージや立体感が増す代わりに解像度が落ちたり違和感のある音になるのだが、解像感がさほど落ちず、高い解像度のまま空間が広がる。趣味でよく映画館に行くが、本当に映画館の音響に近いと感じた。

更に解像感が落ちないので、音楽鑑賞に使用してもより臨場感あるサウンドを楽しめる。

これは過去試してきた空間オーディオ系機能の中でもトップクラスに良かった

気になった点について

装着感についてでも触れたがイヤホンの耳の中で密着するシェル部分がやや大きめなので、人によっては窮屈に感じる人も居そう。成人男性で多分平均的サイズ耳の私は、ジャストフィットして安定感もあり丁度良かった。が、平均サイズでかなりフィットする装着感なので、耳が小さい人、形が合わない人にとっては窮屈に感じる可能性があるという事。それぐらい。

総評

元々凄まじいコスパだったベースモデルにノイキャンが搭載され、更にそれだけでは無く音質の向上、優秀な新モードの追加と、想像を上回る進化でした。

屋内向けだったスペックのベースモデルが進化し、屋外でも使いやすいモデルになりました。

音良し、長時間再生、ノイキャン搭載、マルチポイント対応、ワイヤレス充電対応、高品質シアターモード、これで通常価格が8000円未満は破格のコスパだと思います。

様々な優秀コーデックに対応し、強力ノイキャンを搭載した完全体のAir Pro 4ですが、コーデックに関しては複数使い分ける人は稀だと思うので、例えばLDACしか使わない、ノイキャン搭載モデルでコスパを重視する人にとっては、Air Pro 4よりコスパの良い選択肢になる可能性があります。

また、ベースモデルであるAir 2はノイキャンは要らないけど防水性能・音質・コスパを重視したいと言う方におすすめです。

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