概要
今回は竹林鳥(zhulinniao)より発売の有線イヤホン『Jinghong Z3』(3.5mm)をレビューしていきます。
提供:竹林鳥(zhulinniao)
竹林鳥(zhulinniao)は主にエントリークラス帯のイヤホンを中心に開発している設立から約2年程(記事作成時点)の新進気鋭の中華イヤホンブランドで、これまでアリエクのみで展開していた為国内での知名度はまだまだこれからといったところですが、前回ブランドの存在を知らない状態で恐る恐る『Qingluan Z4』のレビュー依頼を引き受けてみたところ、音もビルドクオリティもコスパもめちゃくちゃ良かったです。
今回新作が出たという事で再び引き受けてみました。
ややこしいですが前作がZ4で今作がZ3と数字が小さい方が新作です。
また、今後は日本での展開も精力的に行っていきたいとの事で、Amazonでのストアも始めたようです。 →Amazonストア
動画版レビュー
スペック・製品仕様
項目 | 詳細 |
---|---|
ドライバー構成 | 10mm + 6mmダイナミックユニット |
振動板素材 | 竹繊維シルクダイヤフラム |
ボディ素材 | 合金金属(ダイキャスト + CNC加工) |
コネクタ | 0.78mm 2pin |
ケーブル | 106芯2本撚り高純度無酸素同銀メッキ線 |
インピーダンス | 32Ω |
感度 | 125㏈/Vrms(@1kHz) |
高調波歪み | ≼1%(@1kHz) |
周波数応答範囲 | 10Hz-50kHz |
有効周波数応答範囲 | 20Hz-20kHz |
インターフェース | 3.5mm/Type-C |
3.5mmとUSB-Cのバージョンがあり、USB-Cの方はDACチップが搭載されているので直挿しで高音質を楽しむ事ができます。
内容物
- イヤホン本体
- ケース
- イヤーピース:シリコンタイプ(3サイズ×3種)+コンフォートタイプ1組
- 説明書
ファブリック生地の小型ケースが付属。ブランドロゴやファスナーの持ち手部分もブランドオリジナルのものとなっていて特別感があります。上側にポケットがあるのでイヤピ等の小物も収納できます。
イヤーピースは3種類のシリコンタイプがそれぞれ3サイズとコンフォートタイプが1組と豪華仕様になっています。特に写真右側のイヤピはアリエクストアでは単品販売もされておりかなり質が高くおすすめのイヤピです。
説明書はあるものの日本語には対応していないので翻訳機能に頼りましょう。
外観
ダイキャスト製の筐体は全体的に鏡面仕上げで重厚感があります。
フェイスプレート部分はCNC加工で精密なテクスチャが施されており、竹林鳥というブランド名通り竹や自然を連想させるブランドロゴ、模様でオシャレです。
搭載ドライバーも竹繊維シルクダイヤフラムを採用したDD2基という面白い構成で、竹繊維を使用しているところにブランドの拘りを感じます。
接続部筐体側は凹タイプとなっているので、ケーブルによっては接続できない2pinもありそうです。
ノズルは直径約5mmと大きめの口径。
付属のケーブルは106芯2本撚り高純度無酸素銅銀メッキ線。
柔らかく取り回しが良いです。マジックテープ付属。
プラグスリーブは金属製で剛性があります。I字。(USB-Cは仕様が異なります)
イヤホン片側約10.9g。
使用した感想
装着した見た目、装着感
耳甲介にぴったりフィットする装着感で窮屈さは無く安定します。
個人的に重さも全く気になりません。
金属筐体なので装着時は冷たいです。
前から見てもスッキリしていて収まりも良いです。
音質について
エージング後DAPにて使用した感想です。
とても鮮明でめちゃくちゃバランスの良いモニター系です。
正に『原音に忠実』という言葉が相応しい誇張や歪みの無いありのままの音といった印象を受けます。
前作同様、やはり価格帯以上の高クオリティだと思います。
バランスが良く誇張も無いのでどのジャンル・用途でもおすすめです。
ゲームにも合います。
本体のサウンドステージは普通といった印象ですが、付属の透明なイヤピを付ける事でサウンドステージが広がります。このイヤピ、このイヤホンに限らず他のイヤホンにもおすすめです。
気になった点について
音質、仕様、ビルドクオリティ等については全く不満はありませんが、
細かい部分で言うと付属のシリコンイヤーピース3種がキャリングケース内に直入れされており、
吸着力が高い透明なイヤーピースは開封時よりキャリングケース内側の繊維と思われる物が付着してしまっています。水洗いすれば問題ありませんが、見た目にも印象があまりよくありません。それぞれビニールで梱包する等の配慮があるとより良かったなと思います。
総評
前作に引き続き、今回も破格のコストパフォーマンスです。
音質、ビルドクオリティ、付属品の質や充実ぶり、どれをとっても約7千円で買えるクオリティじゃないなと思いました。
1万円未満でモニター系の有線イヤホンを探している方におすすめです。
前回は初の竹林鳥という事で半信半疑でしたが、今回2機種目を手にして確信しました。
竹林鳥、1万未満の価格帯でかなりおすすめできるブランドです。