QCY Crossky C30S レビュー 更に最強になって帰ってきた即売り切れコスパイヤーカフイヤホン 前作との違いを比較

イヤホン
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概要

今回はコスパイヤーカフイヤホンとして大ヒットしたQCYの『QCY Crossky C30』の強化モデルとして新しく発売となる『QCY Crossky C30S』をレビューしていきます。

提供:QCY

製品の主な特徴、機能、使用した感想や前作との違いについて語っていくので、ご興味がありましたら是非最後までご覧ください。

動画版はこちら↓

主な特徴

1. 圧倒的なコスパ性能

  • 価格:発売初期の限定価格5,910円(通常価格7,880円)
  • 軽量設計:5g未満の超軽量ボディで、長時間履いても疲れません。
  • 塗装メタリック充電ケース:未来的な外観デザイン

2. 高品質

  • 10.8mmデュアルマグネットドライバー:懐かしい低音とクリアな高音を実現。
  • LDAC対応:ハイレゾオーディオをワイヤレスで高解像度再生可能。
  • 低音強化&防漏音3.0:周囲への音漏れを抑えながら、迫力のベースを体感。
  • ダイナミックEQアルゴリズム:音量と楽曲のタイプに応じて自動的にEQを自動調整

3. 次世代機能

  • マルチポイント接続(LDAC併用可能):スマホとPCを同時接続し、先に切り替える。
  • 空間オーディオ:より臨場感あるサウンドを楽しめます。

4. 快適なユーザビリティ

  • IPX5防水:汗や雨でも安心。
  • Bluetooth6.0:より安定かつ高速な接続。
  • 長時間駆動:単体6時間/ケースを含め最大40時間。
  • アプリ対応:アプリを使用することで、多様なカスタマイズが可能であり、数多くの追加機能をご利用いただけます。
qcy公式資料より引用

スペック・製品仕様

qcy公式資料より引用

内容物

  • イヤホン本体+充電ケース
  • 充電ケーブル
  • 説明書類

外観

ケースは前作と同型で楕円型。マットシルバーのカラーリングで上品な印象。
前作はプリントのみだったロゴ部分にモールドが入っており、こちらは光沢のあるシルバーでデザインにメリハリを出しています。前面にはインジケーター搭載。

背面には充電ポート。

前作と型は同じですが、カラーリングとロゴ部分の加工で別物のように高級感がグレードアップしています。

ケースを開くとこんな感じ。ブリッジ部分が上向きにせり出す状態で横並びに収納されているのでとても取り出しやすいです。

イヤホン本体も前作と同じ型に見えます。
ブリッジ部分はシリコン素材で覆われており少し柔軟性があるので幅広い耳型に合います。

本体片側約5.2gと軽量。ケース込みでも43.4gとこちらも軽量です。

専用アプリについて

専用アプリでは、主に「ステータス」「サウンド」「設定」の3つのタブからコントロールや設定を行います。

ステータス画面では、LDACに対応しハイレゾ認証を取得した為前作には無かった認証マークが新たに追加されています。

サウンド項目ではイコライザーを使用可能。設定済みのプリセットと、自分で調整可能なカスタムイコライザが使用できます。左右のボリュームバランスを調整できるオーディオバランス機能が搭載されているので、左右の聴力やイヤホンの個体差がある場合にも調整する事ができます。

設定項目では、コントールカスタマイズやゲームモード、空間オーディオ、イヤホンを探す機能等の詳細設定や便利な機能を使用する事ができます。LDACを使用する場合はこの設定項目でONにしないと使用できないので注意です。

イヤホンを探す機能はイヤホンからビープ音を鳴らすだけでなく、Googleマップを活用し位置表示までしてくれるのでエントリー帯で展開している他のライバルブランドよりも優れています。座標の精度もかなり高いです。

その他、専用アプリに音楽コントロール機能が搭載されているので、アプリ内で再生/停止や曲送り/曲戻しも可能です。アプリでコーデックやイコライザをいじってから音楽再生アプリを開き直す手間が無いので意外とあると便利です。

QCYは主にエントリー帯で展開しているのにも関わらず、アプリ機能はかなりの充実ぶりなので機能性を重視される人には特におすすめです。

使用した感想

装着した見た目・装着感について

見た目は前作と変わらず、アクセサリーとして違和感の無いファッショナブルなデザインです。
装着感は比較的しっかりめにホールドされますが圧迫感は全く無く、ずれにくいので運動にも使いやすいです。イヤホン片側単体の重さは平均的なスティックタイプと同程度で、2点で挟むスタイルなので重さは殆ど感じません。

音質について

AndroidにてLDACで使用した感想です。

前作C30がやや低域強めの臨場感を重視したチューニングだったのに対し、今作はフラットで偏りが無く、バランスが良くなりました。前作では低域を意識したチューニングだったので中高音域の細かいディティールがごちゃついている印象を受けましたが、今作は全体の解像度が上がり、特に中高音域はボーカルや細かいディティールがかなり聴き取りやすくなりました。

音のバランスも良くなり、明確に前作より音質が良くなっていると言えます。イヤーカフ型の中でも個人的に音質面で評価しているサウンドピーツのCCイヤーカフやHUAWEIのFreeClip、Edifier LolliClip等と並ぶぐらい音が良く、現状トップクラスのラインと言えるでしょう。今例に挙げた機種を含めた中でバランスは最もフラットで癖が無いと思います。

また、前作は一部ユーザーから最低音量が大きいという声が挙がっていましたが、今作では前作の最低音量よりも小さいボリュームでの再生が可能となっており改善されています。デザイン面の改善もそうですが、ちゃんとユーザーのフィードバックが反映されているように感じます。

音漏れについて

外耳道部分を密閉していないので、音量にもよりますがどうしても多少音漏れはあります。
音楽鑑賞に丁度良いなと感じるボリュームで、耳型に装着し50cm程離れてる状態でかすかに聞こえます。

オフィスや図書館、満員電車等静かな環境や真横に人が居る環境では気になるかもしれません。
スペック状は音漏れ対策も強化されているように書かれていますが、私は音漏れ具合に差は感じませんでした。本体の型が同じなので、構造上大きく変えるのは難しいのかなと思います。

主な機能について

マルチポイント機能について

Android2台に同時接続して試してみました。
先発デバイス再生中に後発デバイスを割り込めるタイプで、
切り替えレスポンスは2秒~3秒程。(使用環境により異なる可能性有)
切替レスポンスは及第点といったところ。

そして今回、新たにLDACに対応した訳ですが、LDACとマルチポイントを併用する事ができます。マルチポイント接続/解除する度にいちいち切り替えるのは面倒だし、せっかくのスペックを活かせないのは勿体無いですからこれは嬉しいポイントです。

ゲームモードについて

遅延テストアプリにてOFFとONで比べてみました。
OFFの状態で約0.18秒、ONの状態で約0.1秒と最新のワイヤレスイヤホンにしてはやや遅延が気になります。OFFの状態だと、動画鑑賞している祭に人の口の動きにわずかに遅れを感じ取れるぐらいの遅延があります。ONにすると動画鑑賞では気にならないレベルになりますが、それでもタイミングにシビアなゲームには向かないかなと感じました。ただし、これはBluetooth5台のデバイスに接続した結果であり、Bluetooth6.0で検証できていないので、その場合どうなるのかは不明です。

空間オーディオについて

空間が立体的になって広がり、奥行きが出ます。
前作でも空間や定位感がアップし臨場感あるサウンドを楽しめましたが、今作では更に解像度が上がりフラットなバランスになった事により癖が無くなり、音の広がり方がよりリアルで生々しくなったように感じます。映画はもちろん、音楽やゲーム等幅広いコンテンツと合います。

気になった点

遅延について
人によって使用環境が異なるので何とも言えませんが、私の環境では最近の他のワイヤレスイヤホンと比較して遅延はややあるように感じました。ゲームモード適用後は動画鑑賞は気にならないレベルまで減少するものの、それでも精度や反応速度が求められるゲームには向かないかなと感じました。現状Bluetooth6.0で検証できていないので、Bluetooth6.0だともしかしたら変わってくる可能性は考えられます。

アプリステータス画面のハイレゾ認証マークについて
ハイレゾマークが付いたのは良いのですが、LDACがONでもOFFでも特に変化無く表示されているので表示されている意味があまりなく、むしろLDACが適用されていると勘違いする人が居そうで紛らわしいなと思いました。もしかしたら変化を付ける想定だったのがうまく機能していないのかもしれませんが、アップデートで改善できそうではあるので今後に期待ですね。

総評

モデル名から見てCrossky C30の強化モデルにあたる機種だと思いますが、ガワを変えて上位モデルとして出しても良かったのではと思うほど中身が強化されていて、前作と形は同じですが中身は別物と言って良いぐらいグレードアップしています。

コストパフォーマンスは本当に価格破壊級で、この価格でここまでやってしまったら現在のミドルクラス~ハイエンドクラスのイヤーカフ型が確実に売れなくなります。それぐらい凄いです。

おまけにQCYは今までライバルブランドよりも更に安い価格帯で同等以上の性能を提供してきたので、ライバルブランドと比較するとデザインがややチープで高級感の観点では劣るかな、という印象を持っていたのですが、今作はカラーリングの変更とブランドロゴ部分の工夫で、高級感をもグレードアップさせてきました。

ただ機能面を強化するだけでなく、前作で挙がっていた最低音量問題や合計再生時間などの弱点もちゃんと潰してきていて、1万円以下イヤーカフ型の覇権を取りに来ているなとQCYの本気を感じます。

ライバルブランドのイヤーカフ型と比べても音質傾向の癖が無いので、幅広い用途に違和感無く使える優等生だと思います。

特にこの価格帯のイヤーカフ型でLDAC対応で更にマルチポイントも併用可能な点はかなり優秀です。

音質を重視する方、複数のデバイスを使い分ける方、コスパを重視される方、運動/作業/家事等のながら聴きにおすすめです。

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