概要
今回はmibroより発売のスマートウォッチ『mibro A3』をレレビューしていきます。
発売日:2025/6/6 参考価格:9980円(税込)
提供:mibro
mibroとは
Mibro(ミブロ) は、革新的なスマートウォッチ製品で注目を集めるテクノロジーブランドです。Xiaomi(シャオミ)やNOKIAといった大手企業の出資を受け、Xiaomiのエコチェーン企業の一員として、高い技術力と品質管理基準を製品開発に活かしています。2024年に日本に本格上陸し、コストパフォーマンスの高いスマートウォッチを展開しています。
製品の主な特徴
【シンプルで優れたデザイン】
優れた耐摩耗性と防腐性を備えた軽くて強いアルミニウム合金ベゼルは、軽量で高強度な金属素材。重量はステンレス鋼や亜鉛合金のわずか三分の一で、時計全体の重さを効果的に軽減し、さらに快適な装着感を実現。
【鮮明なHDディスプレイ】
1.39インチの高精細スクリーン(391 PPI)が、鮮やかな色彩&クリアな視認性を実現。なめらかで美しい60FPS高精細ディスプレイで、時計のインターフェースはスムーズかつ反応が良く、直感的で快適な操作が可能です。さらに個性を引き立てる200以上の豊富なウォッチフェイスデザインの中から、お好みのスタイルを自由に選択&ダウンロード。
【100以上のワークアウトモード搭載】
GPS・BeiDou・GLONASS・Galileo・QZSSの5大衛星測位システムに対応し、トレーニングデータを視覚化。さらに2ATM防水対応で、水泳やアウトドアでも安心。(※防水性能はMibroのテストに基づいています。実際の防水効果は温度、湿度、圧力差などの異なる環境によって変わる可能性があります。サーフィン、ダイビング、温泉での着用はお控えください。)
【便利なスマートライフアシスタント】
毎日24時間、あなたの健康(血中酸素レベル、心拍数、ストレスレベル)をリアルタイムで見守ります。スマートに睡眠を解析し、快適な眠りをサポート。リラックスのための呼吸エクササイズも搭載。Bluetooth通話、SMS、天気予報、アラームなど、毎日をもっとスマートにする機能が満載。(※測定データはあくまで参考値です。医療診断や治療の目的には使用しないでください。)
【驚異のバッテリーライフ】
最大8日間の連続使用(通常モード)|最大45日間持続(省電力モード)
音楽再生:最大4.5時間|Bluetooth通話:最大6.0時間
(※バッテリー持続時間は、メーカーの設定した条件下で算出されたものです。機能の設定および使用回数、動作条件、その他の要因によって異なる場合があります。)
※公式資料より引用
スペック・製品仕様
項目 | 詳細 |
---|---|
デザイン | ・カラー:モカ、ブラック ・商品重量:約29g(本体のみ)、約45g(シリコンバンド含む) ・サイズ:約45.2×45.2×11.6mm(心拍ベース除く) ・素材:アルミニウム合金+PC ・ボタン数:2個 ・防水:2ATM ・マイク・スピーカー搭載(Bluetooth通話対応) |
ディスプレイ | ・素材:IPS ・サイズ:1.39インチ ・解像度:360×360 ・PPI:366 ・最大輝度:300nits |
バンド | ・素材:シリコン ・幅:22mm ・展開長さ:265mm |
バッテリー | ・容量:300mAh ・充電方式:マグネット充電 ・充電時間:約2.5時間 ・持続時間:約8日間(標準的な使用時)※持続時間は使用状況により変動あり |
センサー | ・健康:PPG心拍センサー、血中酸素レベルセンサー ・運動:加速度センサー |
測位システム | GPS / BDS / GLONASS / Galileo / QZSS 対応 |
スポーツ機能 | ・100種類以上のスポーツモード ・ランニング・ウォーキング(屋内/屋外)の自動認識 |
健康モニタリング | ・24時間モニタリング:心拍数、血中酸素レベル、ストレスレベル ・呼吸エクササイズ:有 ・生理周期トラッキング:サポート ・対応健康リマインダー:高低心拍数アラート、座りすぎ通知 |
睡眠モニタリング | 睡眠段階(REM含む) |
その他の機能 | 着信通知、Bluetooth通話、スマートフォン探索、音楽操作、アプリ通知、タイマー、アラーム、ストップウォッチ、カレンダー、電卓、天気予報 など |
専用アプリ | ・アプリ名:Mibro Fit ・対応OS:Android 5.0以上、iOS 10.0以上 |
セット内容 | スマートウォッチ ×1シリコンストラップ ×1ユーザーマニュアル ×1USB充電ケーブル ×1 |
※公式資料より引用
内容物

- スマートウォッチ本体
- シリコンバンド(装着済み)
- 充電ケーブル
- 説明書
外観


ポリカーボネート製のボディにアルミ合金製のベゼルを組み合わせた軽量かつ頑丈な設計です。
ベゼルはヘアライン加工が施されていて光を柔らかく反射し、高級感のある仕上がりになっています。ベゼルの数字も主張少なめでデザインに配慮されてる印象です。
これはこのカラーに限った話ですが、この「モカ」はくすみカラーがかなりオシャレですね。スマートウォッチのこういった系統のカラーはもう少しピンク味が強いものが多く性別やファッションに左右されてしまいがちですが、これは人肌にも近い色なので性別やファッションを問わず馴染みますし、上品さがあります。
女性が着ければ可愛らしいですし、男性が着けてもオシャレだと思います。
mibroのスマートウォッチは過去にいくつかレビューしていますが、どれもデザインやカラーセンスが良いなぁと新製品が出る度に思ってます。


本体左側面にはスピーカーを搭載。Bluetooth通話やスマートフォンの音楽をウォッチから再生することも可能です。
右側面にはボタンを2つとマイクを搭載。ボタンもベゼル同様ヘアライン加工が施されています。多分ベゼルやボタンがツルツルだとかなりチープな仕上がりでおもちゃっぽくなってしまうと思うんですよね。ナイスデザインです。

裏側はこんな感じ。マグネット充電式です。
付属のシリコンバンドはスライド式バネ棒で簡単に取外し/取付け可能で市販の22mm幅のバンドでカスタムする事ができます。

ディスプレイは1.39インチで画面占有率も高く、かなり見栄えが良いです。
視野角もとても広く、角度がついていてもはっきりと見やすいです。


本体は実測値で29.8gと軽量。
付属のシリコンバンド込みでも46gです。
コントロール



(心拍/血中酸素/活動量/天気/睡眠等 カスタム可)


長押しで電源メニュー展開

デフォルトだと運動メニュー展開。好きな機能にカスタム可。

専用アプリについて
基本メニュー



専用アプリは大きく分けて「健康データ」「ウォッチ設定」「個人設定」の3つの項目に分かれています。
健康データでは活動量、心拍、睡眠等の各測定データを確認する事が出来ます。各項目をタップする事で詳細データや週毎、月毎のデータも確認可能です。
ウォッチ設定では文字盤のダウンロードや通知設定、各自動モニタリングの設定等を行う事ができます。各モニタリング機能はデフォルトではOFFになっているものもあるので必ず確認しましょう。
個人設定では運動の週間レポート確認や外部アプリとの連携、アップデート確認が可能です。
【健康データ】






各健康データはあえて色使いを少なくしUIがシンプルになった事で、かなり見やすくなった印象を受けます。
【運動データ】



運動データはかなり詳細で、ウォーキングではGPSを活用したルートの表示、保存、距離や時間、歩行速度、消費カロリーなどかなり細かく分析する事ができます。
【ウォッチ設定】



文字盤はシックな物からポップなもの、可愛いキャラクターものまで沢山の種類が用意されていて、全て無料でウォッチにダウンロードして使用する事ができます。また、「アルバム文字盤」ではスマホ内の画像を文字盤として設定できる為、文字盤デザインは実質無限です。
その他、自動モニタリング系の機能はデフォルトでオフになっているものもあるので、最初に必ず確認しておきましょう。
メッセージ通知はアプリ毎に必要な物だけオンにできるので無駄がありません。
【個人設定】


外部アプリでは「Strava」「Google Fit」とデータを共有する事ができます。
運動レポートでは運動データとは別に週毎、月毎に総合的な運動データを振り返る事ができます。
アプリのUIが過去のスマートウォッチから一新され、よりシンプルで見やすく、扱いやすくなった印象を受けました。
使用した感想
装着感


約30gと本体が軽量な事もあって装着感は軽やかで本当に軽いです。長時間着けていても全然気になりません。ボディも丁度腕幅に馴染むサイズ感で、バンドを締めた時に腕にしっかりフィットします。
丸形スマートウォッチは金属ボディや大型のアウトドア向けウォッチ等重い物が多いので、ウェアラブルデバイスのブランドから出ている標準サイズの軽量丸形スマートウォッチは結構貴重なのではないでしょうか。
普段使いから運動時まで、シーンを選ばず使いやすいです。
今までスクエア型、丸形、アウトドアモデルと様々なスマートウォッチを試してきましたが、装着感の良さは過去トップクラスに良いです。
操作感

メニューの繊維も滑らかで感度も良好です。
コスパブランドはデザインが良くても中身の性能や作り込みが甘い…というものもありますが、
mibroは1万前後の価格帯であってもデザイン・ソフト共にクオリティが高いです。
機能・精度
1か月以上実際に使用してみた感想です。
各活動量や健康データに関しては、精度も高く信頼できる結果だと思いました。
特に運動データはウォーキングやランニングに関してはGPSでルートを記録し、心拍や歩数等の基本的なデータに加え歩行速度等詳細なデータを確認でき、かなり精度が高く情報量もいのでとても参考になります。更にウォーキングやランニングの自動検出機能もあります。1万円でこの充実ぶりは凄いです。
通知のバイブレーションもしっかり振動してくれるのでちゃんと気付けますし、通知画面も文字が大きく読みやすいです。
ただし、通知からLINE等のSNSへ返信、NFC/Suica、常時表示等需要の高いこれらの機能は非対応となっており、機能自体はあくまで”基本的なもの”となっているので、健康・運動・通知の管理や腕時計やタイマーなどの活用が主になると思われます。
主要機能早見表 | 機能 |
---|---|
健康 | 心拍/血中酸素/ストレス/睡眠/活動量/生理周期 |
運動モード | 100種類以上 歩/走 自動モニタリング有 |
通知 | 〇 |
Bluetooth通話 | 〇 |
GPS | 〇 |
音声アシスタント | 〇 |
音楽コントロール | 〇(再生も可) |
スマートフォン・ウォッチ探索 | 〇 |
天気表示 / アラーム /タイマー/ ストップウォッチ/カレンダー/電卓 | 〇 |
LINE返信 | ✖ |
NFC/Suica | ✖ |
常時表示 | ✖ |
バッテリー性能
公式のスペックでは標準使用で約8日間と表記があるのですが、実際に満充電から使用したところなんと約2週間も持ちました。省電力モードは使っていないですし、自動モニタリングや通知もONにしていて普通に使っていたのですが、これは予想外にかなり持ちが良かったです。もちろん使用条件によって変わってくるとは思いますが、ごついアウトドアモデルを除けばかなり長い部類だと思います。今まで試してきた中だとAmazfit Balanceが同じぐらい持ちましたが、あちらは約3.5万円程しますし(その分高度な機能を沢山搭載していますが)、エントリーモデルクラスでここまでのロングバッテリーは中々無いと思います。当方ズボラでこまめな充電が苦手なのでありがたいというか、充電頻度が低いというのはやはり快適です。
気になった点
直射日光下での明るさ

最大輝度が300nitsという事で、屋内は全く問題無いのですが直射日光下だとやはり暗い印象を受けます。全く見えない事はありませんが、最大輝度でなんとか読み取れるかなぐらいです。ただこれはデフォルトの文字盤での話で、シンプルで明暗がはっきりしている文字盤にする事で多少見やすさは改善する事ができます。
総評
mibro A3は、1万円前後の価格帯とは思えないほど高品質なデザイン性・基本性能・操作性を備えたスマートウォッチです。
- アルミ合金ベゼルとポリカーボネートボディの組み合わせにより、軽量ながら高級感のある仕上がり。
- 1.39インチの高精細ディスプレイ(391PPI / 60FPS)で滑らかな操作と高い視認性を実現。
- 100種類以上のワークアウトモードに加え、5大測位システム対応でGPS精度も良好。
- 健康管理機能も充実しており、心拍数・血中酸素・ストレス・睡眠の常時モニタリングが可能。
- 専用アプリ「Mibro Fit」もシンプルで扱いやすく、StravaやGoogle Fitとの連携も可能。
- 特筆すべきは約2週間もつバッテリー性能。エントリーモデルでは異例の長寿命。
一方で、LINE返信・NFC決済・常時表示といった高度な機能には非対応で、直射日光下での視認性(最大輝度300nits)には若干の不安が残ります。
とはいえ価格を考慮すれば、「コストパフォーマンス抜群」かつ「デザインにも妥協しない」スマートウォッチとして非常に優れた完成度を誇ります。
こんな人におすすめ
タイプ | 理由 |
---|---|
💡 スマートウォッチ初心者 | 操作が直感的でアプリも扱いやすく、初めての1台に最適。 |
👟 ウォーキング・ランニングを日常的に行う人 | 精度の高いGPS&運動データ、100種類のワークアウトモード搭載。 |
🩺 健康管理を気軽に始めたい人 | 心拍・血中酸素・ストレス・睡眠の24時間モニタリング対応。 |
💼 ビジネスや日常使いでオシャレさも求める人 | 上品なくすみカラーとヘアライン加工で性別・シーン問わず着用可。 |
🔋 充電の手間を減らしたい人 | 最大2週間のバッテリー持ちでこまめな充電不要。 |
💰 コスパ重視の人 | 約1万円で基本機能が揃い、見た目も安っぽくない。 |