概要
今回はFIFINEより発売のダイナミックマイク、『K688』をレビューしていきます。
提供:FIFINE

FIFINEとは
FIFINEは、手頃な価格で高品質なマイクなどを提供する中国の音響機器メーカーです。特にUSBマイクが人気で、ゲーム配信やYouTube、Web会議など、様々な場面で手軽に良い音で話したい人に選ばれています。「安くて良いマイク」として、多くの人に利用されているブランドです。
製品の主な特徴
- 【単一指向性で音声の細かい部分まで表現】
指向性が高いカーディオイド特性により、周囲のノイズを除去しながらボーカルの細かいニュアンスを捉え、レコーディンググレードの音質で録音したい音だけを拾います。 - 【アップグレード可能なXLR/USB接続】
USBから始め、途中でXLRにアップグレードできます。オーディオ信号をさまざまなプログラム/ゲームへ転送できます。ダブル接続の多用途性でさまざまな作業に使用でき、原音を忠実に再現します。 - 【ミュートボタンと音量調節】
マイクのミュート状態を直感的に切り替え、LEDインジケータによりマイクの動作状態がわかりやすくなります。入力マイクゲインノブを通して、マイクの入力音量を適切なレベルまで簡単に調節できます。注意事項:本機能はUSB接続のみ対応しております。 - 【ヘッドホンモニタリング出力端子搭載】
自分の声に集中するように、ご愛用のイヤホンやヘッドホンをマイクの3.5mmヘッドホン端子に差し込めば、マイクに入力した音声を録音すると同時に遅延ゼロでモニタリングことができます。さらにモニタリングボリュームつまみも付き、モニタリングの音量を快適に調整できます。注意事項:本機能はUSB接続のみ対応しております。 - 【幅広い場合に対応可能】
XLR/USBダイナミックマイクはゲーム、テレワーク、ライブ配信、ポッドキャスト、ナレーション録音など、幅広くお使いいただけます。付属の3/8″-5/8″の変換アダプターにより、一般的なブームマウントに組み立てることができます。ノイズキャンセル風防は近くの電子機器からのサブノイズを低減し、よりクリアな音声を提供します。
※製品ページより引用
スペック・製品仕様

Amazon参考価格:10,049円(税込)※記事作成時点
内容物
- マイク本体
- USBケーブル(A to C)
- 5/8インチ→3/8インチネジ変換アダプター
- 取扱説明書




付属のケーブルはUSB A to Cケーブル。2.5mとデスクで使うには十分な長さです。
5/8インチ→3/8インチネジ変換アダプターが付属しているので、様々なアームやスタンドに対応します。


上記は説明書の一部ですが、付属の説明書は日本語で図もあり、接続から機能までかなり丁寧に説明されていてわかりやすいです。慣れていない人にとって接続からセッティングまでは結構ストレスでしょうから、これは親切ですね。
外観

本体は全体的にマットブラック仕上げで、金属製で反射を抑えた高級感のある外観。無駄のないシンプルな筐体デザインは、モダンな配信環境やスタジオに自然に溶け込む印象です。因みに、ブラックの他にホワイトも展開されているので、自分のデスク周りや機材に合わせてカラーを選ぶ事ができます。
ノブから風防の先までの全長は約19cmで、筐体の幅は約6cm(ショックマウント含まず)程。




マイクは円形のショックマウントフレームに固定された構造になっており、振動を抑える仕様がうかがえます。マウント部分はマイク本体と一体化しており、設置時の安定性と耐久性が期待されます。

このマイクは、プロ仕様のXLR端子と手軽なUSB-C端子の両方を備え、PCやミキサーなど様々な機器に接続可能。また、3極ステレオミニジャックを搭載しているので、録音中の音声をリアルタイムでモニターする事が可能です。さらに、ヘッドホン音量調整ノブとマイク音量調節ノブがあり、直感的に音量や入力レベルを調整できるため、例えばミキサーを用意するのが難しい、複雑なソフト側で調整するのが難しい、という初心者にもかなり扱いやすい設計になっています。


また、マイクの筐体にはミュートボタンが搭載されており、1タッチで簡単にミュート/ミュート解除する事ができます。恐らく静電センサー式で、軽く触れるだけで簡単に切り替わります。また、ミュート適用時はLEDが赤色に切り替わる為視覚的にもわかりやすいです。

アームやスタンドに接続するねじ部分は角度を調整可能です。
使用した感想
操作感について
まず本体にマイクゲイン調整ノブが付いているのがとても便利で、ミキサーを噛ませて調整したり、録音用のソフト側で調整しなくてもPCとこのマイクを接続してノブで調整するだけなので直感的でとてもわかりやすいです。
モニター用のヘッドホンジャックとモニターボリューム調整ノブも搭載されているので、イヤホンやヘッドホンを接続してリアルタイムでモニターしながら収録する事が出来、音質やボリュームをチェックできるのでこちらもとても便利です。
それとミュートボタンが静電センサー式なのも軽く触れるだけでスイッチできるのでノイズも入りずらいですし、切り替えた際にLEDの色が変わるので視覚的にもわかりやすく、”配信や収録中に録音していると思ったらミュートだった”なんて事故も起こりにくいです。
音質について
付属のUSBケーブルでPCと直接接続して使用した感想です。
指向性が高く、特にマイクの頭部分周辺では声をとても良く拾ってくれます。また、声に対して周りの環境音(空調音等)は拾いづらく、拾ったとしても気にならない程度で小さいです。あえて真横で設置タイプのクーラーを作動させた状態で録音し、同環境でスマートフォンのコンデンサーマイクでも録音して聞き比べてみましたが、スマホマイクの方はガッツリクーラーの『ゴォーー』という駆動音が聞こえるのに対し、K688の方はうっすらと聞こえる程度で殆ど気になりませんでした。
また、ダイナミックマイクはコンデンサーマイクに比べてボリュームが取りづらいものが多いですが、本体にゲイン調整ノブが搭載されているのでゲインを調整する事で音量に関しては全く問題無く収録する事ができました。
私は配信や収録のプロでは無いのであくまで私の個人的感想ではありますが、配信やラジオ、ポッドキャスト、歌ってみたの録音等に十分に使える音質だなと感じました。また、指向性が高く周りの環境音を拾いづらいので、特に環境音が入りやすい家での配信やポッドキャスト、リモート会議等に向いていると感じました。
実際の録音音声はこちら↓
総評
”これ1つで全て完結する理想的なマイク”という印象を受けました。
最近は『配信』や『歌ってみた』『ポッドキャスト』等がより身近なものになり、子供から大人まで多くの注目を集めていますが、始める上で課題となるのが環境の準備・機材選びです。
ミキサーやオーディオインターフェース、複雑な配信・録音ソフト等、初心者には難解で扱いづらい物が多く、価格も高価で挫折してしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし、このK688なら、このマイクとPCがあればすぐに配信や収録を始められます。
勿論、上を見ればこれより高価で音質の良いマイクは沢山あるでしょうが、1万円という手の届きやすい価格帯でこの音質と、XLR/USB接続両対応、モニター用ヘッドホンジャック、ゲイン調整ノブ、モニターボリューム調整ノブ、ミュートスイッチ搭載とこの充実ぶりは本当に凄いと思います。
- 配信/ゲーム実況/ラジオ/ポッドキャスト/歌ってみた等を手軽に始めたいという人に
- Web会議やボイスチャットのマイクとして
おすすめです。
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