Anker Soundcore P41i レビュー 最大192時間再生&スマホ充電もできるモバイルバッテリー機能搭載ワイヤレスイヤホン P40iとの違いを比較

イヤホン
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概要

今回はAnkerより発売した完全ワイヤスイヤホン『Soundcore P41i』をレビューしていきます。

このイヤホン、以前レビューしたエントリークラスの全部入り神コスパワイヤレスイヤホン『Soundcore P40i』に、更に『モバイルバッテリー機能』を搭載した製品とのことで、発表時からワクワクが止まりませんでした。一体どんな仕上がりになっているのか。

製品の主な特徴や機能、使用した感想、ベースモデルであるP40iとの違いなどについて語っていくので、ご興味がありましたら是非最後までご覧ください。

動画版はこちら↓

製品の主な特徴

これ一台で、音楽も充電も

充電ケースに3,000mAhのバッテリーが内蔵されており、外出先でも音楽と充電を切らすことなく、快適な時間をお過ごしいただけます。

スマートフォンへの充電が可能

3000mAhのバッテリーと、最大10W出力に対応した一体型USB-Cケーブルにより、スマートフォンを約40%充電することが可能です。

ウルトラノイズキャンセリング 2.0

周囲の騒音レベルに応じてノイズキャンセリングの強さを自動で調節。環境に左右されず音楽への没入感を極限まで高めます。

迫力ある重低音

Anker独自技術のBassUp技術と大型の11mmドライバーにより、深みのある低音と迫力のサウンドを実現しました。

サイズと重さ

充電ケースはクレジットカードとほぼ同等の大きさで持ち運び時にも便利なコンパクトサイズ、重さはたまご約2個分の軽量設計です。

※公式ページより引用

スペック・製品仕様

出典:ankerjapan.com

公式にも表記されていますがP41iは『P40iにモバイルバッテリー機能を搭載』した製品なので、イヤホン本体の性能や機能はP40iと同様のものとなります。

カラーは発売時点でブラックとホワイトの2色展開。

ドライバーは11mmダイナミックドライバーを搭載。

対応コーデックはSBC/AACとなっています。

ノイキャン性能としてはLiberty4やSpace A40等当時の主力製品も搭載しているウルトラノイズキャンセリング2.0を搭載。

そして再生時間はイヤホン単体でも12時間とかなりのロングバッテリーですが、充電ケース込みでなんと最大192時間と凄まじい数値になります。これぐらい数値が大きくなるとどれぐらい長持ちするのかイメージがつきにくいので、

こんな条件でChatGPTに聞いてみました。

その結果がこちら

他モードの使用や他デバイスへの充電は加味していないのであくまで目安であり理論値ではありますが、なんと計算上は約4~5か月持つとの返答がありました。

つまり、1日に通勤通学時に使用する程度であれば、一度満充電しておけば数か月は充電しなくて良いのです。これはズボラでこまめな充電がストレスに感じる自分にとってはかなり魅力的に感じます。

また、いざ使おうと思った時に充電切れで使えなかったという誰しもが一度は経験したことがあるあの事象とはほぼ無縁になりそうなのも良いですね。

そういった事情で、一般的なバッテリー性能のP40iがワイヤレス充電に対応している一方、こちらは必要無いので非対応となっています。

また、充電する為のケーブルは充電ケースと一体型になっています。

内容物

  • イヤホン本体+充電ケース
  • イヤーピース5組(1組)
  • 説明書・保証書

以上になります。

イヤーピースが5サイズと豊富なのも良いですね。

外観

充電ケースはスクエア型。
Soundcoreシリーズお馴染みのマット仕上げかつワントーンのシンプルで洗練されたデザイン。
モバイルバッテリー機能付きの充電ケースという事なのでかなり大ぶりなのだろうと想像していたのですが、手にしてみると思っていたよりも大分コンパクトにまとまっている印象を受けます。

充電ケース込みで約114.8gと当然普通のワイヤレスイヤホンに比べれば重いですが、
モバイルバッテリーも搭載している事を考えると軽いと思います。
公式では卵2個分となっていますが、大体標準的なワイヤレスイヤホン+充電ケースの重さが50g~60g前後なので、大体完全ワイヤレスイヤホン(ケース込み)2個分です。モバイルバッテリー機能を搭載してこの重さと考えると軽量設計なのではないでしょうか。

ケース背面に充電ポート搭載。

ケース右側面にはペアリングリセットボタンを搭載。

そして充電ケースと一体型の充電ケーブルですが、このようにハンドストラップにもなります。
最近Ankerが発売しているモバイルバッテリーによくみられる形式で、持ち運びしやすく便利です。

初めてAnkerのケーブル一体型モバイルバッテリーを手にした時、「これケーブルへの負荷は大丈夫なのか」と心配でしたが、充電ケーブルがかなりしっかりした造りになっていて負荷がかかりにくい構造になっているので、この程度の重さであればそんなに神経質になる必要は無いかなと思います。

ケーブルを充電用に使用する際はこの様に端子部分を引き出して使用します。
最大10W出力に対応しています。急速充電はできませんが、出先で補助的な使い方をする分には十分な性能かと思います。

充電ケース蓋を開けるとこんな感じ。蓋は大体90度ぐらいまで開き固定されます。
指を入れるスペースが大きく、イヤホンのスティック部分もせり出しているのでとても取り出しやすいです。これは充電ケースが大きいメリットでもありますね。

そして充電ケース前面にはケースやイヤホンの充電残量が確認できるLEDディスプレイを搭載。
かなり明るく見やすいです。また、%の上にはBluetoothマークが表示されており、ペアリングモード時は点滅したり、接続状態だと点灯したりとイヤホンとの接続状態も視認しやすいです。

そして、「PHONE STAND」と書かれたパーツは名前の通りスマホ用スタンドで、

このようにスマホを充電ケースに立てかける事ができます。
休憩時間や移動中のちょっとした時間にテーブルやデスクに置いて、
無線で音声を聞きながら手放しで悠々と観る映画やアニメ等は快適そのものです。

こんな感じで立てかけたまま充電する事もできるので、長時間の映画やゲームでも充電切れで途切れる事無く没入する事が出来ます。後述しますが、このイヤホンには「ゲームモード」も「ムービーモード」もあるので、モバイルバッテリー、スマホスタンド、ゲーム/ムービーモードを備えたこのイヤホンの映画やゲームとの親和性はワイヤレスイヤホン中最強と言っても良いのではないでしょうか。

P40iとのサイズ感比較。こうしてみるとそこまで極端に大きくはない印象です。

イヤホン本体は定番のスティックタイプ。
タッチセンサー式でロゴマーク辺りをタップする事でコントロールできます。
後述する専用アプリでコントロール項目はカスタマイズ可能です。
イヤホン片側は実測値で約5.2gと軽量です。

P40iとは配色が違うのみで型は同じようです。

なのでノズルもP40i同様独自形状で、一般的なイヤーピースとの互換性がないのがやや残念。

専用アプリについて

専用アプリでは、モード切替やイコライザー等様々な機能が使用できますが基本的な機能は1つのタブにまとめられていて見やすいです。

ノイズキャンセリングモードは自動/手動/シーンから選択の3種類用意されていて、使用するシーンに合わせて最適なものを選択する事ができる。

サウンドエフェクト(イコライザー)では聴覚テストにより最適なイコライザーを作成するHearIDサウンド、調整済みのイコライザーを選択して気軽に音を変えられるプリセット、自分で細かく調整できるかカスタムEQの3種類から好きなものを使用する事ができます。

イマーシブモードでは、遅延を減らしゲームや動画をより快適に楽しめる「ゲームモード」と立体的なサウンドステージで臨場感あるサウンドを楽しめる「ムービーモード」の2種類からコンテンツに合わせて選択することができます。

コントロールカスタマイズでは、ノイキャンモードの取捨選択も可能です。

聴力への影響が気になる方は音量制限機能で最大音量を設定しておけば安心です。

その他の機能はホームタブ右上の歯車マークから「詳細設定」で展開する事ができます。

スマホのホーム画面でモード切替等を簡単に行えるウィジェットを追加したり、操作音の設定をしたり、マルチポイント機能の設定も可能で、マルチポイント設定では接続中のデバイスや過去に接続したデバイスが履歴に残り、トグルスイッチで接続/解除を管理できるので便利です。

そしてアプリホーム画面右上のヘッドセットマークもしくは詳細設定の「ヘルプ&フィードバック」からデジタルの取り扱い説明書やよくある質問、説明動画等を閲覧できるのでもし機能や使い方が分からなければまずはここを見てみると良いでしょう。

使用した感想

装着感について

耳の中に入れるシェル部分は密閉してノイキャンや低音の性能を上げるために大きめに造られていますが、耳甲介腔にねじ込むというよりは蓋をするような感覚なので圧迫感は感じませんでした。
片側単体5.2gと軽量なので着け心地も軽やかで長時間の使用でも疲れにくいです。

音質について

AndroidにてAAC接続で使用した感想です。
シャキッとした解像度の高い中高域に、量感のある強めな低音でドンシャリ傾向といった印象です。
BASS UP仕様と表記されているのでデフォルトでも低域が結構強調されている印象を受けます。
しかし中高域も埋もれることなく明瞭で、気持ちの良いサウンドを楽しめます。
サウンドステージは縦横共に標準的に感じました。
低域の膨らみがあり量感がかなり高いのでロックやダンスミュージック等ノリの良い曲、映画やライブ音源とも相性が良いです。
イヤホン自体はP40iと同じ性能、形状なので違いは特に感じませんでした。

通話音質は声がクリアで聞き取りやすく感じました。

主な機能について

アクティブノイズキャンセリング機能について

P40iが発売されて以降、1万円未満で強力なANCを搭載したモデルが他社からいくつも発売されたので1万円未満最強クラス、とまではいきませんが、今までミドルクラス以上に搭載されていたウルトラノイズキャンセリング 2.0を搭載しているだけあって、1万円未満では強い部類に入ると思います。高周波から低周波まで満遍なく減衰してくれる印象です。十分に実用レベルだと思います。

外音取込機能について

外音取込機能も優秀で、かなり自然に外の音を取り込んでくれました。

マルチポイント機能について

Android2台に同時接続して試してみました。
先発デバイス再生中に後発デバイスを割り込みできるタイプで、切替レスポンスも約1秒程とかなり早く優秀です。特に動作に問題も見られず快適に使用する事ができました。

ゲームモードについて

遅延テストアプリにてオンとオフで簡単な計測をしてみました。
OFFの状態で約150ms前後、ONの状態で約80ms前後という結果になりました。
(※正確性を保証するものではありません。)
OFFでも動画鑑賞程度であれば特に気にならず快適に楽しめます。
ONであればゲームもカジュアルに遊ぶ程度なら気にならないレベルです。

ムービーモードについて

サウンドステージが広がり空間がより立体的になります。
自分を中心に音が広がっていて、映画であれば自分がその画面の中心にいるようなそんな感覚です。
このイヤホンは低域強化設計で量感もあるタイプの低音なので元々映画との相性が良く、このムービーモードがその映画との相性を更に引き上げてくれます。公式から映画用イヤホンというような表記は見受けられないものの、スマホスタンドといい、モバイルバッテリー機能といい、映画観賞用に設計されたのではないかと思うほどに映画やドラマ等の動画コンテンツとの相性が抜群に良いです。

充電ケースにスマホを置いて、ムービーモードをオンにし、ノイキャンで余計なノイズはシャットアウト。そんな環境で手放しで見る映画やドラマはさながらミニシアターと言っても過言ではないでしょう。

気になった点

性能や機能については特に気になる点はないのですが、この充電ケースと一体型となっているケーブル、かなり丈夫には造られているものの、使用していくうちにいつかは摩耗したり劣化して使えなくなってしまう事もあるかと思います。なので、ケーブルは着脱式にしてUSBポートにした方が個人的には嬉しいかなと思いました。勿論一体型になっている事でハンドストラップにもなりますし、ケーブルも無くさないのでそういったメリットもあるのですが。

実際同ブランドのモバイルバッテリーで、ケーブルは着脱式かつそのケーブルの両端をホルダーにはめる事でハンドストラップになる形式のものも存在するので、そういった形式でも良かったかなと思いました。

とはいっても、イヤホン自体や充電ケースのバッテリーもいずれは劣化してしまいますから、2、3年の使い切りと考えたら一体型が妥当なのかもしれませんね。その頃には利便性がさらに上がった別の商品が出ているでしょうし。

総評

Anker Soundcore P41iは、P40iの高機能設計をベースに、モバイルバッテリー機能やスマホスタンドなどの実用的な要素を加えた“全部入り”の万能イヤホンです。
特に最大192時間という驚異的なバッテリー性能は、日常使いでは数か月充電不要とも言えるロングスタミナで、こまめな充電が面倒な人にも非常に魅力的。

音質は中高域の明瞭さと低域の量感が共存したパワフルなサウンドで、映画やライブ音源との相性が抜群。ムービーモードやゲームモードなどコンテンツ別の音質チューニングも用意されており、没入感ある視聴体験が楽しめます

さらに、ノイズキャンセリングや外音取り込み、マルチポイント接続などの基本機能も充実。スマホスタンド機能やケース一体型のUSBケーブルなど、“痒いところに手が届く”ユーザー目線の工夫が随所に光る製品です。

気になる点としては、ケース一体型ケーブルの耐久性と交換不能な点ですが、全体の完成度や利便性を考えると大きなデメリットとは言えないでしょう。

こんな人におすすめ

Anker Soundcore P41iは、ワイヤレスイヤホン、モバイルバッテリー、充電ケーブルの3役を1台でこなす“多機能オールインワンモデル”です。
特に最大192時間という圧倒的なバッテリー性能は、日常使いなら数か月間充電不要
という驚異的なスタミナを誇り、こまめな充電が面倒な人にもぴったり。

加えて、スマホを直接充電できるモバイルバッテリー機能と、本体に内蔵された一体型充電ケーブルを搭載しているため、外出時にわざわざモバイルバッテリーやケーブルを別で持ち歩く必要がありません。
つまりこれ1台あれば、荷物が大きく減らせるうえ、万が一のバッテリー切れにもスマートに対応できます。

音質面も優れており、シャープな中高域と豊かな低音のバランスが心地よく、映画やライブ音源との相性は抜群。さらに、ゲームモード・ムービーモードや、ウルトラノイズキャンセリング2.0、外音取り込み、マルチポイントなど、欲しい機能が一通り揃っている点も魅力です。

ケース一体型のケーブルは着脱不可である点が気になる方もいるかもしれませんが、全体としては“これ一台で全部まかなえる”完成度の高い製品と言えるでしょう。

こんな人におすすめ

  • 荷物を極力減らしたい人
     イヤホン・モバイルバッテリー・充電ケーブルをそれぞれ持ち歩く必要がなく、これ1台で完結。カバンの中もスッキリします。
  • 充電の手間を省きたい人
     一度の満充電で通勤・通学レベルなら数か月持つロングスタミナで、ズボラさんにもぴったり。
  • 映画や動画視聴が好きな人
     ムービーモード×スマホスタンド×大容量バッテリーで、どこでも快適な視聴環境を構築できます。
  • 外出先でも安心して使いたい人
     スマホをサッと充電できるモバイルバッテリー機能があるので、緊急時の備えとしても優秀です。
  • 複数デバイスを使い分ける人やゲーマー
     マルチポイント機能やゲームモードにも対応し、ビジネスから趣味まで幅広く活躍します。
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