概要
今回はTRNより新しく発売された有線イヤホン「STARFISH」をレビューしていきます。
提供:TRN

今作のモチーフはヒトデという事で、ヒットイヤホンCONCHやORCA等に続く、クオリティに定評のある海洋シリーズ最新作です。
製品についての特徴や実際に使用した感想、CONCHやORCAとの違い等について語っていくので、ご興味がありましたら是非最後までご覧ください。
製品仕様・スペック
項目 | 内容 |
---|---|
製品名 | TRN Starfish |
ドライバー | 12mm ダイナミックドライバー |
周波数応答 | 20Hz – 20kHz |
感度 | 112dB |
インピーダンス | 32Ω |
接続端子 | 3.5mm/4.4mm |
ケーブル | OFC銀メッキ混合ケーブル(1.2m ±3cm)、0.78mm 2Pin着脱式 |
装着方式 | カナル型(インイヤー) |
カラー | ブラック |
マイク | 有/無モデルを用意 |
ベリリウムメッキ振動板を採用した12mmダイナミックドライバーを搭載。周波数特性は標準的で20Hzから20kHzと可聴帯域をカバーします。
感度は112dB、インピーダンスは32Ωと概ね標準的でスマートフォンや小型DAPでも十分に駆動できる扱いやすさを備えています。
付属するケーブルは無酸素銅と銀メッキの混合線で、0.78mm 2Pinの着脱式を採用。接続端子は脱着可能で、3.5mmと4.4mmを付け替えて多様な環境で利用できます。標準で高品質なケーブルを用意しつつ、リケーブルによる音質調整や耐久性の向上も可能です。
マイク有/無しモデルの2種類を展開。
内容物

- イヤホン本体
- イヤホンケーブル
- 3.5mmプラグ×1/4.4mmプラグ×1
- イヤーピース3種計9組
- 説明書


イヤーピースはさらっとしたタイプのブラック/ホワイトと、吸着力が高いTRN Tipsがそれぞれ3サイズずつ付属。付属ケーブルは4芯銀メッキ無酸素銅混合ケーブルで、プラグは使用デバイスや好みに合わせて交換可能な仕様です。
外観

筐体はフェイスプレートがアルミ、内側シェルが樹脂製の混合ボディです。
丸みを帯びた独特な形状をしていて、フェイスプレートにはモデル名にもなっているヒトデを想起させる星形デザインが印象的です。ただの装飾では無く、シルバー外側の溝部分は音質調整用のフィルターになっているようです。
コネクタはQDCタイプの2PIN。ノズル口径は約5mm、最大部で約6mm、ノズル長は約4mmです。

100円玉とのサイズ感比較。幅や厚みも100円玉1枚に収まるぐらいのサイズ感です。

手持ちの同ブランド海洋シリーズとデザイン比較。それぞれデザインコンセプトも機能もバラバラでしっかり差別化されているのが良いですね。

本体片側は実測値で約5.4g。TRN公式サイトのスペック表には約3.7gと表記されていますが流石に軽すぎるので何かの間違いだと思います。
使用した感想
装着感について


内側シェルでホールドするというよりはイヤーピースとケーブルのイヤーフックで支えるような装着感ですが本体が軽量なので安定感はかなり良いです。長時間の連続使用にも向いていると思います。
イヤホンだけ見ると凄い独特なデザインだなという印象を受けましたが、装着した外観を見てみるとブラックとシルバーという盤石なカラーリングのおかげか普通にかっこいいなと思いました。
音質について
DAP(SONY NW-ZX707)で付属のケーブル(3.5mm/4.4mm)、イヤーピース(TRN Tips)を装着して使用した感想です。
結論としては広大・高出力でかなり臨場感の高いサウンドに仕上がっているという印象です。
フィルターを採用したフェイスプレートデザインにより抜けが良く自然な広がりがあり、サウンドステージは縦横共に広く奥行きも感じられる立体感があります。低域、中域、高域のバランス自体は良いですが全帯域出力高めで元気なサウンドです。ORCAやCONCHと比較して明確に違うのはサウンドステージが広さ、ボーカルの近さ、空間の立体感です。(3.5mm比較)CONCHは明るくキレの良い気持ちの良い寒色サウンド、ORCAはチューニング前提なのでデフォルトサウンドはバランスが良く自然で忠実な高解像度サウンド、STARFISHは広大でボーカルが近い臨場感の高いサウンドといった特徴の違いを感じました。3.5mmでもかなりの臨場感ですが、4.4mmバランスの方がSTARFISHの特性を最大限に活かせているように感じます。広大なサウンドステージやボーカル好きな人におすすめしたいサウンドです。どれも特性が違っていてそれぞれの良さがありますね。
総評

TRN STARFISHは、広大なサウンドステージと臨場感の高いサウンドが特徴の有線イヤホンです。フィルター構造を取り入れたフェイスプレートにより、抜けの良い自然な広がりと立体的なサウンドステージを実現しています。装着感も軽量で安定しており、長時間使用にも適しています。
音も価格以上で付属品も充実していてこれまでのシリーズ同様コストパフォーマンスはとても高いと思います。CONCHやORCAとは異なるコンセプトの音質傾向なので、これまでTRNの海洋シリーズを集めてきた方にもおすすめです。
こんな人におすすめ
- 広大なサウンドステージや立体感を重視する人
- 近いボーカルが好きな人
- 元気で臨場感のあるサウンドを好む人
全体として、STARFISHは「ライブ感や空間表現を楽しみたい人」に適したモデルです。