概要
今回はHE(Harmonic Empire)より発売の
USB-C to 3.5mm オーディオアダプター『LONG ZHONG DUI』をレビューしていきます。
提供:Harmonic Empire

HE(Harmonic Empire)とは
Harmonic Empireは、音質・デザイン共に定評のあるIEMブランド、「TANGZU」のサブブランドであり、まだ設立されてから間もない新鋭ブランドです。三国志+アニメやロボットの美学を融合させたコンセプトとなっています。本DACのモデル名である隆中対(りゅうちゅうたい)とは、三国志の時代に、諸葛亮が劉備に示した「天下統一のための国家戦略プラン」の事なのだそう。
スペック・製品仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| DACチップ | KT02F20 |
| 入力端子 | USB Type-C |
| 出力端子 | 3.5mm ステレオミニジャック |
| S/N比(SNR) | 105dB |
| ダイナミックレンジ(DNR) | 98dB |
| THD+N(歪率) | 0.01% |
| 出力パワー | 27mW @32Ω |
| 周波数特性 | 20Hz – 20kHz |
| DAC最大サンプリングレート | 24bit/192kHz |
| ケーブル素材 | 高純度銀メッキ銅ケーブル |
| 製品全長 | 約120mm |
| 価格 | 国内代理店参考価格:1,760円(税込) AmazonTANGZUストア参考価格:1,526円 (税込) |
このUSB-C DACは、KT02F20チップ搭載でUSB-C入力・3.5mm出力に対応しており、24bit/192kHzまでの高解像度音源を再生可能です。
S/N比105dB、ダイナミックレンジ98dB、歪率0.01%と安定した低ノイズ・高精度な音質を実現し、出力27mW@32Ωで一般的なイヤホンやヘッドホンを十分に駆動できます。
周波数特性は20Hz~20kHzと可聴範囲をしっかりカバーし、ケーブルは高純度銀メッキ銅で耐久性と伝送ロスの少なさも確保。
全長約120mmのコンパクト設計でスマホ直挿しでも邪魔にならず、手軽に音質をワンランク向上させたい人に最適な小型DACです。
オーディオブランドから発売されているUSB-C DACは大体2千円~1万円ぐらいの物が多いですが、Amazon、代理店共に通常価格が2000円未満と非常にお手頃な価格設定となっています。
内容物

A to Cアダプタや説明書などは付属しておらずUSB-C DAC本体のみ。
外観・デザイン

ブランド1作目のIEM『XiaoQiao』でも見受けられた近未来メカ的なデザインのプリントが施され、シェルはグラデーション塗装が綺麗です。

USB-C to 3.5mmで、USB Cポート搭載のAndroid/iosデバイス、PC、ゲーム機等で使用可能です。ドライバー不要と明記されておりデバイスに挿すだけで使用可能です。サンプリングレート上限値からUAC2.0の可能性が高いですが、明記はされていません。サンプリングレート最大値を引き出す為にはデバイス側もUAC2.0に対応している必要があります。

重さは6.5gと軽量。

他ブランドのUSB-C DACと比較してもジャック部分が短くよりコンパクトです。

「パチン」としっかりはまり固定される為簡単に抜ける心配はありませんし、硬すぎてプラグを傷付ける心配も少ない丁度良い固定力です。
使用した感想
手持ちのAndroidや任天堂Switch2に接続したところ全て正常に動作しました。

標準的なインピーダンスのIEMを接続した場合、ボリュームバー20%~30%ぐらいで音楽を聴くにはやや大きいなと感じるぐらいの出力なので、余程の高インピーダンスヘッドホンでもなければ大体のイヤホン・ヘッドホンを十分に鳴らせると思います。
ノイズが感じられないスッキリとした空間に広がる高解像度でクリアなサウンドはデバイスにイヤホンジャックを直差しするよりも明らかな音質アップを感じられます。5000円や1万円以上するUSB-C DACもありますが、普段軽く音楽や動画、ゲームを楽しむ目的であれば正直これで十分すぎるぐらいに良い音だなと私は感じました。
オーディオブランドから発売されているこのタイプのUSB-C DACの中でも極めて安価ですが、費用対効果はかなり高いと思います。

同ブランドから発売されているIEM『XiaoQiao』はセミオープン設計で蒸れにくく開放感のあるサウンドで長時間の使用にも向いていて、ストリーミングが主流で長時間の着用が増えている現在では非常に相性が良い組み合わせと言えます。このHEというブランド自体、デザインからもそういったニーズに合わせたコンセプトなのかもしれないですね。
総評

総評
実際に使ってみると、Harmonic Empire LONG ZHONG DUIは「この価格でここまでやるの?」と素直に思えるUSB-C DACでした。24bit/192kHz対応で音の情報量は十分ですし、KT02F20チップのおかげかノイズもかなり少なめ。出力も27mW@32Ωと、普段使いのイヤホンなら余裕をもって鳴らせます。重さはわずか6.5gとかなり軽く、スマホやゲーム機に挿しても邪魔になりません。特に設定不要で挿すだけですぐ使えて、しかも音がちゃんとワンランク良くなるのが好印象です。音楽や動画、ゲームを日常的に楽しむ用途なら、音質もパワーも十分満足できる仕上がりだと感じました。
こんな人におすすめ
- スマホやゲーム機の音質を手軽に向上させたい人
- 初めてUSB-C DACを導入する初心者
- 低価格でもノイズの少ないクリアな音質を求める人
- イヤホンジャックの無いスマホで有線イヤホンを使いたい人
- 大きくて重いDACは避けたい人
公式サイト↓

