はじめに
今回はROSE SELSAより発売された完全ワイヤレスイヤホンの最新モデル、Ceramics Ultraをレビューしていきます。

CeramicsシリーズはROSE SELSAから過去に何作か発売されていますが、このCeramics Ultraはシリーズの中でおそらく現時点では最上位モデルとなるようです。
スペック・特徴、実際に使用してみて良かった点や気になった点などについて詳しくお伝えしていきます。
スペック・製品仕様
| 項目 | Ceramics Ultra | QCY MeloBuds N60 |
| Bluetooth | 6.0 | 6.0 |
| ドライバー構成 | HR+ Planckドライバー (10mmカスタムDD) | 11mm+6mm デュアルDD |
| 対応コーデック | LDAC / LHDC / AAC / SBC | LDAC / AAC / SBC |
| 再生時間(単体) | 最大 11時間 | 最大 9時間 |
| 再生時間(合計) | 45時間 | 45時間 |
| 防水性能 | IP54(防塵・防滴) | IPX5 |
| ANC(ノイキャン) | 〇 | 〇 |
| 専用アプリ | 〇 | 〇 |
| 低遅延モード | 〇 | 〇 |
| マルチポイント | 〇 | 〇 |
| ワイヤレス充電 | ✖ | ✖ |
| 立体音響モード | ✖ | 〇 |
| 装着検出 | ✖ | 〇 |
| 想定価格 | 約 $39 ~ $49 (約 6,200円 ~ 7,800円 前後) | 7,480円 |
同梱物・パッケージ内容

- イヤホン本体
- 充電ケース
- イヤーピース(シリコン製 3サイズ)※本体にはフォームタイプが装着済み
- 充電ケーブル
- 説明書
デザイン・外観
充電ケース


定番の丸みを帯びた横長形状で、指紋が付きにくいマット仕上げでシボ塗装のような加工が施されています。ケース前面には状態を示すインジケーターを搭載。底面には充電ポートとペアリングリセットボタンを備えています。フタは90°まで開いてしっかり保持されます。

イヤホン本体がケースから大きく突き出す形状のため、取り出しやすさも十分です。
イヤホン本体

耳の形状に合わせたエルゴノミクスデザインを採用。本体にもケース同様のシボ塗装が施されており、平らな面が静電式タッチセンサーになっています。

ノズルは耳道に合わせて斜めに設計されています。ノズルは口径は平均的で短く、イヤーピースをカスタムする場合はワイヤレス向けのものが合いそうです。

専用アプリ「Rose Link」
アプリは大きく「制御」「広場」「個人センター」の3タブに分かれており、イヤホン関連の機能はすべて制御タブに集約されています。



主な機能
- ANC強度調整:ノイズキャンセリングの強度をカスタマイズ可能。風切り音低減モードも搭載
- イコライザー:プリセット4種類から選択可能(カスタムEQは非対応)
- ゲームモード / マルチポイント:アプリ内のスイッチで切り替え可能
- コーデック切り替え:LC3・LHDCなどのコーデックを選択可能
- デバイスを探す:イヤホンからアラームを鳴らして紛失時に発見しやすくする機能
- コントロールカスタマイズ:1回〜3回タップ・長押しをフルカスタマイズ可能。タッチ操作の無効化にも対応
- ラボ機能:通知音量4段階調整のほか、「アダプティブANC」や「エクストリームノイズキャンセリング」といったより強力なノイズキャンセリングモードも利用可能(※これら2種はアプリからのみ有効化可能で、本体ボタンへの割り当ては不可)










装着感


エルゴノミクス形状と斜めのノズル設計により、フィット感は高く、圧迫感は少なく、非常に快適で安定した装着感です。
ただし、初期装着のイヤーピースはフォームタイプのため、遮音性の高さゆえに若干の圧迫感を感じる場合があります。圧迫感が苦手な方は、付属のシリコン製イヤーピースに交換することで解消できます。
音質
ブランドの特徴とも言える圧倒的にクリアで切れ味のある中高域に、やや温かみとパンチのある低音が加わった、いわゆるドンシャリ傾向のバランスと感じました。
フォームタイプのイヤーピースだと遮音性が高い分、やや温かみが増してアタック感が強く感じられます。シリコンタイプに変えると低音が少し引き締まる印象を受けました。
ROSESELSAの製品を聴くたびに思うのですが、この中域の切れとクリアさはROSEのチューニングからしか得られない”栄養”がありますね。
サウンドステージは縦が普通で横がやや広め。全体を俯瞰できるような、まとまりのある空間表現という印象です。
ノイズキャンセリング性能
現在は1万円未満でも強力なノイキャンを搭載したモデルが多く登場していますが、その基準で見てもかなり強力な部類に入ります。
ANC性能自体の高さに加え、フォームタイプイヤーピースによる物理的な遮音性も相まって、ミドルクラス以上・ハイエンドクラスに迫るほどの強力なノイズキャンセリングと感じました。
外音取り込み機能も十分で、普通に周囲の音が聴こえる程度には取り込んでくれます。ただしフォームタイプの場合は遮音性が高いため、シリコンタイプの方が外音の聴き取りやすさは上がります。
遅延(ゲームモード)
チェーン測定アプリを用いた簡易測定の結果は以下の通りです。
| コーデック | ゲームモードOFF | ゲームモードON |
|---|---|---|
| AAC | 約210ms | 約60ms |
| LDAC | 約60ms | 約51ms |
LDACでゲームモードON時で約50ms台というのはかなり優秀です。動画視聴は全く問題なく楽しめますし、ゲームもカジュアルにプレイする分には違和感なく楽しめます。
低遅延性能はROSESELSAが他ブランドと差別化できる大きなポイントだと感じます。
マルチポイント
Android端末2台に同時接続してテスト。後から再生を開始したデバイスが割り込める仕様で、切り替えのレスポンスは筆者の環境では約3秒程度でした。
なお、マルチポイントとLDACの併用はできません。
気になった点
- 専用アプリとの接続が頻繁に途切れることがあった(接続ボタンを押せばすぐ再接続されるため実用上は大きな問題ではないが、他製品と比べるとやや途切れやすい印象)
- アダプティブANC・エクストリームANCの保持ができない点が惜しい。せっかく2種類のモードを用意しているのに、アプリからしか切り替えられず、モード変更や接続を切ると解除されてしまう点はもったいないと感じた
総評

この価格帯でこのサウンドクオリティとノイキャン効力は非常に貴重です。音質・強力なノイズキャンセリング・低遅延のすべてを重視したい方に自信を持っておすすめできる1台です。デザインや質感についてもこの価格帯では妥協せず仕上げており、総合的なバランスと満足度が高い製品です。
こんな方におすすめ:
- 1万円未満で音質・ノイズキャンセリング・低遅延を重視したい方
- ドンシャリ傾向でクリアなサウンドが好みの方

