概要
こんにちは、あらげです。
今回は、TANGZUのサブブランド「HARMONIC EMPIRE(ハーモニックエンパイア)」から登場した新作イヤホン、「郭嘉(GuoJia)」をレビューしていきます。

HARMONIC EMPIREは、これまでにもコストパフォーマンスの高い製品を展開してきたブランドですが、今回の「郭嘉」はどのような仕上がりになっているのでしょうか。
製品の特徴やデザイン、装着感、そして実際に聴いて感じた音質について詳しく紹介していきます。
スペック・製品仕様
| 項目 | 製品仕様・スペック |
| 製品名 | GUOJIA (10mm Dual Dynamic Driver In-Ear Monitors) |
| ドライバー構成 | 10mm + 10mm デュアルダイナミックドライバー (低音:自社開発ソリッドウッドスライス振動板 / 高音:PET振動板) |
| 感度 | 114dB ± 3dB (at 1000Hz) |
| インピーダンス | 20Ω ± 15% (at 1000Hz) |
| 周波数特性 | 20Hz – 20,000Hz |
| 全高調波歪率 (THD) | < 3% (at 100-5000Hz) |
| ケーブル素材 | 4芯 無酸素銅 (OFC、1芯あたり30本×0.05mm素線) |
| ケーブル長 | 1.2m ± 5cm |
| コネクタ規格 | 0.78mm 2ピン(着脱式) |
| 付属品 | イヤホン本体、着脱式ケーブル、イヤホンケース、音響用イヤーピース(2セット)、キャラクターレーザーカード |
内容物

- イヤホン本体
- イヤホンケーブル
- イヤーピース
- キャリングケース
- キャラクターカード
イヤーピースは3サイズ×2種類が付属しています。
また、付属イヤーピースには、自社ブランドの「SONIC」と「SONIC GalaxyEdition」が採用されています。
付属ケーブルは4芯OFCケーブルです。
ケーブルの被覆には柔らかなゴム系素材が使われており、取り回しは非常に良好です。
ただし、素材の性質上、摩擦がやや発生しやすく、服などに引っかかりやすい点は少し気になりました。
デザイン

まずは外観から見ていきます。
フェイスプレートには、五軸加工による航空機グレードのアルミニウム合金を採用しています。
これまでのHARMONIC EMPIRE製品に見られたサイバーパンク調のデザインとは少し方向性が異なり、鉱物や金属を思わせるような重厚感のある、トゲトゲしいデザインが特徴です。
個人的にはかなりカッコいいデザインだと感じました。
一方、内側のシェルにはラメが入った樹脂素材を使用しています。
コネクター部分は筐体から少し飛び出した形状になっています。
また、内側のシェルはかなり厚みがあります。

他のモデルと比較すると、その厚みはかなり目立つ印象です。
装着感


本体は片側約9gと、見た目から受ける印象ほど重くはありません。
筐体の厚みがあるため、装着感をやや懸念していましたが、
しかし実際に装着してみると、意外と普通に装着できます。
内側のシェルが耳全体にしっかりフィットし、イヤーフックによって固定されるため、安定感も特に問題ありません。
ただし、筐体の厚みと重量によって耳の内側をしっかりホールドするような作りになっているため、耳が小さい方の場合は少し窮屈に感じる可能性があります。
また、内側のシェルがかなり厚いため、正面から見るとどうしても筐体が耳から飛び出して見える印象はあります。
音質

動画版ではバイノーラルマイクを用いたバーチャル試聴比較も行っています↓
実際に聴いてみると、これまでHARMONIC EMPIREから登場したモデルとは明確に異なる音質傾向を感じました。
これまでのモデルは、どちらかというと輪郭がくっきりとしたソリッドなサウンドや、すっきりとしたモニターサウンドといった傾向が強かったように思います。
それに対して今回の郭嘉は、温かみを感じる、より生々しいサウンドという印象です。
2DDによるサウンド
郭嘉は10mmダイナミックドライバーを2基搭載したデュアルダイナミックドライバー構成です。
そのうち低域用のドライバーには、ソリッドウッドをスライスした振動板を採用しています。
木材を使用した振動板ならではの、自然で深みのある低音と、広がりのある表現が魅力です。
一方、高域用にはPET振動板を採用。
高域に変なクセが少なく、聴きづらさを感じにくい仕上がりになっています。
低域から高域まで全体的に音の輪郭がまろやかで、音の広がり方も自然です。
そのため、非常に聴きやすいサウンドに仕上がっています。
ボーカルの表現も生々しい
ボーカルについても、単純に「くっきり」「パキッ」とした表現ではありません。
どちらかというと、生々しさや温かみを感じるボーカル表現です。
音の輪郭を強調するタイプではなく、声の質感や空気感を自然に感じさせてくれます。
総括すると、一言で表すなら「ライブ感のあるサウンド」といった印象です。
サウンドステージ
サウンドステージは、縦方向は標準的ですが、横方向には比較的広がりを感じます。
そのため、音場としては横に広がるタイプという印象です。
個人的には、この音質傾向はかなり意外でした。
フェイスプレートのデザインや、これまでのHARMONIC EMPIRE製品の音質傾向から、もっと金属的で冷たい音を想像していました。
しかし実際に聴いてみると、むしろ生々しく、ライブ感の強いサウンドでした。
これは実際に聴いてみないと分からない部分だと思います。
どんな音楽におすすめ?
個人的には、かなりリスニング向けのイヤホンだと感じました。
高解像度でシャキッとしたモニター系サウンドというよりも、温かみのある音を楽しむタイプです。
特に、
- シティポップ
- レトロミュージック
- ライブ音源
など、音源そのものの空気感やライブ感を楽しみたいジャンルとの相性が良いと感じました。
総評
HARMONIC EMPIRE 郭嘉(GuoJia)は、これまでのHARMONIC EMPIRE製品とは少し違った方向性のサウンドを楽しめるイヤホンです。
これまで同ブランドの製品は、どちらかというとシャキッとしたソリッドな音やモニター系のサウンドという印象がありました。
しかし郭嘉は、そこから一転して、自然で温かみのあるライブ感の強いサウンドに仕上がっています。
個人的には、
「ソリッドな音よりも、自然で温かみのあるライブ感を楽しみたい人におすすめしたいイヤホン」
という評価です。
これまで私が試してきたHARMONIC EMPIREのイヤホンとは異なる音質傾向なので、同ブランドの製品を複数集めている方にとっても、また違ったバリエーションとして楽しめるのではないでしょうか。
最近の中華イヤホンは、比較的ソリッドでシャキッとした音が定番になっている印象があります。
だからこそ、このようにライブ感を強く出したイヤホンは貴重な存在だと感じます。
HARMONIC EMPIREのイヤホンをこれまで購入してきた方はもちろん、温かみのある自然なサウンドが好みの方にもおすすめのモデルです。

