概要
こんにちは、あらげです。
今回は、COZOYから登場した新作の有線イヤホン「COZOY D2」をレビューしていきます。

前作の「COZOY D1」は、手頃な価格帯ながら非常に優れた品質を実現しており、個人的にもかなり評価の高いイヤホンでした。
今回のD2は、そんなD1からどのような進化を遂げたのでしょうか。
本記事では、COZOY D2の特徴や実際の使用感、音質をチェックしながら、前作D1との違いについても比較していきます。
スペック・製品仕様
| 項目 | スペック詳細 |
|---|---|
| モデル名 | D2 |
| ドライバー構成 | デュアルダイナミックドライバー (2DD) |
| 振動板 (ダイアフラム) | 6mmベリリウム振動板 + 10mmグラフェンコンポジット振動板 (デュアルマグネティック・デュアルキャビティ構造) |
| インピーダンス | 20Ω |
| 出力音圧レベル (感度) | 102dB SPL/mW |
| 周波数特性 | 10Hz – 50kHz |
| 有効周波数帯域 | 20Hz – 20kHz |
| コネクター (イヤホン端子) | 0.78mm 2-pin |
| ケーブル素材 | 単結晶銅銀メッキ線 (OCC) |
| プラグ | 3.5mm / 4.4mm 着脱式プラグ (マルチプラグ) |
| 製造元 | Ouyue Audio Technology (Shenzhen) Co., Ltd. |
内容物



- イヤホン本体
- シリコンイヤーピース
- 2種類各3サイズ
- コンフォートタイプイヤーピース
- 1組
- イヤホンケーブル
- 交換式プラグ(3.5mm/4.4mm)
- キャリングポーチ
- 取扱説明書

イヤーピースは複数のタイプが付属しているため、装着感や好みに合わせて選択できるのが嬉しいところです。

ケーブルについても、3.5mmと4.4mmの交換式プラグが付属しているため、スマートフォンや一般的なオーディオ機器では3.5mm、対応するDAPやDAC/アンプでは4.4mmバランスといった使い分けができます。
ナイロン被覆ということで耐久性にも期待できますし、絡まりにくく、タッチノイズが少ない点も高評価です。また、ナイロン製ながら比較的柔らかいため、取り回しも良好です。
デザイン・外観

イヤホン本体は樹脂製シェルを採用した小型筐体で、全体的につるっとした光沢仕上げになっています。
フェイスプレートは落ち着きのあるデザインで、上品かつ高級感のある印象です。

前作D1と比較すると、D2はわずかに大きくなったような印象を受けますが、それでも十分にコンパクトな筐体にまとまっています。
2基のダイナミックドライバーを搭載していることを考えると、かなりコンパクトに仕上げられていると感じます。
本体重量は片側約5.2gと比較的軽量です。
装着感


装着感は個人的にかなり良好でした。
筐体が比較的小ぶりなので、耳の中にすっぽりと収まるような装着感です。
イヤーピースとイヤーフックによってしっかりと固定されるため、安定感も抜群。
それでいて本体が軽量なので、長時間装着していても圧迫感が少なく、用途を問わず使いやすい装着感だと思います。
小型筐体ということもあり、耳の大きさを問わず比較的フィットさせやすいイヤホンではないでしょうか。
D1とD2の違い

ここで前作のD1と比較してみます。
前作D1は、10mmのグラフェン振動板ダイナミックドライバーを1基搭載したシングルDD構成でした。
一方、今回のD2では、
- 6mmベリリウム振動板ダイナミックドライバー
- 10mm複合グラフェン振動板ダイナミックドライバー
という2DD構成に進化しています。
単純にドライバー数が増えただけではなく、異なる振動板を採用したドライバーを組み合わせることで、D1とは異なるサウンドを狙ったモデルになっています。
それでも筐体サイズはかなりコンパクトに収まっているため、2DDイヤホンとしては扱いやすいサイズ感です。
音質レビュー
ここからは実際の音質について紹介していきます。
動画版ではバイノーラルマイクで録音した音声を使い、バーチャル試聴比較も行っています↓
低音
まず低音ですが、立ち上がりと立ち下がりが比較的速く、輪郭がはっきりした低音という印象です。
ズンズンと量感を押し出してくるタイプというよりも、どちらかというとモニターライクで引き締まった低音に感じます。
アタック感を強く押し出すタイプではなく、低域の情報をしっかりと確認できるサウンドです。
中音域
中音域は特にボーカルの細かなニュアンスを捉えやすい印象です。
ボーカルの声の細かなかすれ具合など、非常に細かい部分まで表現できる解像度の高さがあります。
それでいて、刺さるような不快感は特に感じませんでした。
ボーカルを含めた中域の情報量が多く、音の細部をしっかりと聴き取りたい人には合っていると思います。
高音域
高音域には少し伸びが感じられ、全体として多少華やかさのあるサウンドです。
ただし、単純に高音を強調して派手に聴かせるタイプではなく、全体のバランスを保ちながら高域の伸びを感じられる仕上がりです。
D1と比較した音質
全体的な音のニュアンスについては、D1の方向性を引き継いでいるように感じました。
一方で、D2では解像度や鮮明さがさらに向上している印象があります。
特に細かな情報の再現性が高く、D1と比較しても音のディテールがより分かりやすくなっています。
サウンドステージについては、縦方向・横方向ともに極端に広いわけではありませんが、狭く感じることもなく、平均的な広さという印象です。
定位感も優秀です。
実際にFPSゲームでも試してみましたが、敵の足音や銃声の位置などをかなり把握しやすく感じました。
音楽だけでなく、ゲーム用途にも十分使えるイヤホンだと思います。
4.4mmバランス接続で音が大きく変化
COZOY D2には3.5mmシングルエンドだけでなく、4.4mmバランス接続用の交換プラグも付属しています。
実際に4.4mmバランスで聴いてみると、かなり大きな変化を感じました。
もちろん3.5mmシングルエンドの時点でも非常に優秀なのですが、4.4mmバランスにすると、サウンドステージが広がり、音の分離感が向上します。
さらに、ボーカルが少し近くなったような感覚もあります。
もともとD2は縦横方向にある程度広がりのあるサウンドでしたが、4.4mmバランス接続ではさらに広がり、全体の情報量も増えたように感じました。
3.5mmでは比較的ニュートラルに感じていたサウンドが、4.4mmではより高出力でジューシーなサウンドになったような印象です。
もちろん、接続するプレーヤーやDAC/アンプによっても変化する部分ではありますが、4.4mmバランス出力を備えた機器を持っているのであれば、ぜひ一度試してほしいところです。
3.5mmと4.4mm、どちらがおすすめ?
個人的には、D2のポテンシャルをより引き出せるのは4.4mmバランス接続だと感じました。
ただし、3.5mmシングルエンドが悪いというわけではありません。
3.5mmでも十分に優秀なサウンドなので、音全体を俯瞰して聴きたい場合には3.5mmのほうが好みに合う可能性もあります。
一方で、音楽やコンテンツにより深く没入したいのであれば、4.4mmバランス接続がおすすめです。
特にD2については、3.5mmから4.4mmに変更した際の変化幅がかなり大きく感じられました。
そのため、4.4mmバランス出力を備えたDAPやDAC/アンプを持っている方は、ぜひ両方を聴き比べてみてください。
COZOY D2の総評
COZOY D2は、前作D1の良さを引き継ぎながら、2DD構成への進化や4.4mmバランス接続への対応によって、さらに完成度を高めたイヤホンだと感じました。
評価したいポイントをまとめると、
- 高解像度でクリアなサウンド
- 細かなボーカルのニュアンスまで捉えやすい
- モニターライクで引き締まった低音
- 適度に伸びのある高音
- 優秀な定位感
- 小型で軽量な筐体
- 安定感のある装着感
- ナイロン被覆で取り回しの良いケーブル
- 3.5mm/4.4mm交換式プラグ
- 2DD構成ながらコンパクト
と、非常にバランスの良い仕上がりです。
特に今回、3.5mmと4.4mmの両方を楽しめる交換式プラグを採用している点は大きな魅力だと思います。
1万円前後で優秀な有線イヤホンを探しているのであれば、かなり有力な選択肢になるでしょう。
価格・コストパフォーマンス
販売価格は、原稿作成時点でAliExpressでは約9,000円、国内代理店では約11,800円前後とされています。
この価格帯で、2DD構成・交換式3.5mm/4.4mmプラグ・小型筐体・高い音質クオリティを実現していることを考えると、コストパフォーマンスはかなり高いと感じます。
音質だけでなく、装着感やデザイン、付属品の充実度、ケーブルの品質など、総合的な完成度が高いのもポイントです。
こんな人におすすめ

COZOY D2は、特定のジャンルに限定しておすすめするというより、1万円前後で質の高い有線イヤホンを探している人全般におすすめしやすいモデルだと思います。
特におすすめしたいのは、
- 1万円前後で高音質な有線イヤホンが欲しい人
- 解像度の高いサウンドが好きな人
- ボーカルの細かなニュアンスを楽しみたい人
- モニターライクな低音が好きな人
- 小型・軽量なイヤホンを探している人
- 4.4mmバランス接続を試してみたい人
- DAPやDAC/アンプを所有している人
- 音楽だけでなくFPSなどのゲームにも使いたい人
です。
前作D1から引き続き、音質・装着感・デザイン・付属品の充実度・品質のどれを取っても非常に高いレベルにまとまっています。
中でも、今回は交換式プラグによって3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスの両方を楽しめるようになった点が大きな進化です。
個人的には、D2を使うのであれば4.4mmバランス接続で、そのポテンシャルを引き出して楽しむのがおすすめです。
総合力が高く、用途を限定せず幅広く使える一本なので、1万円前後で優秀な有線イヤホンを探している方は、ぜひチェックしてみてください。



