概要
今回はCCAから発売されたモニターイヤホン「CCA AKX」をレビューします。

CCA AKXには、3.5mm端子とUSB-C端子のモデルが用意されており、さらにマイクの有無やカラーなど複数のバリエーションが展開されています。
今回レビューするのは、USB-C・シルバーカラーのモデルです。
このUSB-Cモデルには少し変わった特徴があり、なんとイヤホン本体ではなく、ケーブル側で音質を切り替えられる機能を搭載しています。
4種類のサウンドモードを物理ボタンで切り替えられるため、音楽だけでなくゲームや動画など、用途に応じて音の傾向を変えられるのが特徴です。
今回はCCA AKXの外観や装着感、音質をチェックしながら、この特徴的なUSB-Cケーブルについても詳しくレビューしていきます。
スペック・製品仕様
| 項目 | 仕様 |
| 製品名 | CCA AKX (Wired Dual-Magnet Dual-Chamber Dynamic Driver IEMs) |
| カラー | シルバー / ブラック |
| モデルタイプ | マイクなし / マイク付き(3.5mm または USB-C) |
| ドライバー構成 | 10mm デュアルマグネット・デュアルチャンバーダイナミックドライバー (第2世代 V2) |
| 振動板 | マグネシウム・アルミニウム合金ダイアフラム |
| インピーダンス | 22 ± 1Ω |
| 感度 | 110 ± 3dB (mW @ 1kHz) |
| 周波数特性 | 10Hz – 20,000Hz |
| プラグ形状 | 3.5mm ステレオミニ / USB Type-C |
| 内蔵サウンドカード | USB-C版のみ:あり(7.1チャンネルサラウンド対応) |
| マイク・操作性 | 干渉耐性マイク / シングルボタンインラインコントロール(再生・通話などの操作に対応) |
| USB-C版機能 | 4モードワンタッチ切り替え(空間サラウンド / 低音ブースト / ゲームモード / Hi-Fiミュージック) |
| イヤホンコネクタ | 0.78mm (H 2Pin) |
| 接続方式 | 有線接続 |
| ケーブル素材 | 高純度OFC(無酸素銅)デュアルストランドケーブル |
| ケーブル長 | 120 ± 5cm |
| 本体重量 | 約 6.4g(片側、ケーブル含まず) |
内容物

- イヤホン本体
- イヤーピース3サイズ各1組(装着済み含む)
- イヤホンケーブル
- 保証書

付属ケーブルはOFC(無酸素銅)2芯ケーブル。
イヤホン側のコネクターは0.78mm 2Pinです。
マイク付きモデルには、インラインマイクと簡易コントロールボタンが搭載されています。
そして今回のUSB-Cモデルには、これとは別に大きな特徴があります。
USB-Cモデルは4種類のサウンドモードを搭載
USB-Cモデルには、7.1chサラウンド対応のDACチップが搭載されています。
さらに、




- Hi-Fiミュージックモード
- ゲームモード
- スペシャルサラウンドモード
- ベースブーストモード
という4種類のサウンドモードを搭載。
これらをケーブル側に搭載された物理ボタンから切り替えられます。
つまり、イヤホン本体を変更するのではなく、USB-Cケーブル側の処理によって音の傾向を変えられるというわけです。
CCA AKXの面白さは、まさにこの部分にあります。
外観・デザイン

CCA AKXは、透明度の高いクリアシェルに金属製のフェイスプレートを組み合わせた、CCAらしいデザインを採用しています。
フェイスプレートにはベント(通気口)が設けられており、開放型に近い構造になっています。
本体は比較的標準的、もしくはやや小さめのサイズ感です。
金属製のフェイスプレートを採用しているものの、筐体の大部分は樹脂製。そのため本体は比較的軽量に仕上がっています。
装着感


イヤホン本体は比較的軽量で、耳の内側に収まるシェル形状とイヤーピース、イヤーフックによってしっかりと固定されます。
装着時の安定感は良好です。
また、フェイスプレート部分が広く開放された構造になっているため、完全密閉型のイヤホンと比べて長時間装着しても蒸れにくく感じました。
本来は内部の空気圧を調整するための構造だと思いますが、この開放的な設計が装着時の快適性にもつながっているように感じます。
音楽鑑賞はもちろん、長時間のゲームや作業などにも使いやすいイヤホンです。
CCA AKXの音質
ここからは、実際に4種類のサウンドモードを聴き比べた感想です。
動画版レビューでは、バイノーラルマイクにて録音した音声でバーチャル試聴比較も行っています↓
Hi-Fiミュージックモード

まずは「Hi-Fiミュージックモード」。
原音に比較的忠実な方向性ですが、デジタル処理が加わっているためか、パキッとした輪郭のあるサウンドという印象です。
低域・中域・高域のバランスは比較的フラット。
ただ、低域がしっかりと出ているため、完全なフラットというよりは、低域に少し存在感を持たせたサウンドに感じます。
「Hi-Fi」という名前から想像するような無色透明な音というより、音楽を楽しみやすい方向にまとめられたモードという印象です。
ゲームモード

ゲームモードでは、音の立ち上がりや立ち下がりが速くなり、個々の音がより明確に聞き取りやすくなります。
ゲーム内の効果音など、それぞれの音がはっきりと聞こえるようになるため、ゲーム用途ではかなり使いやすいモードです。
音の変化も分かりやすく、ゲームで必要になる細かな音を聞き取りやすくすることを意図したチューニングだと思います。
ゲームだけでなく、音のキレや分離感を重視したい場合にも面白いモードです。
スペシャルサラウンドモード

スペシャルサラウンドモードでは、サウンドステージそのものが大きく広がるというほどではありません。
ただ、音に少し立体感が加わったような感覚があります。
映画やドラマなどの動画コンテンツに向いているモードだと思いますが、加工感が強すぎないため、ゲームや音楽で使ってもそれなりに楽しめます。
いかにもサラウンド処理をかけたような強い違和感が少ないのは好印象でした。
ベースブーストモード

ベースブーストモードは、名前のとおり低音を強調するモードです。
特にミッドベースのアタック感が強くなるような印象を受けました。
単純に低音の量だけを大きくするというより、低域の存在感や迫力を強める方向です。
低音を重視した楽曲や、迫力のあるサウンドでゲームや動画を楽しみたい場合に向いています。
ケーブルを交換すると音も変わる
CCA AKXにはUSB-Cケーブルが付属していますが、このケーブル自体の音の傾向が比較的強く感じられました。
そこで、3.5mmのOFCケーブルに交換して聴いてみます。
すると、USB-Cケーブル使用時よりもバランスが良く、自然な音になりました。
イヤホン本体そのものは比較的自然でバランスの良いチューニングになっているように感じます。
一方で、USB-Cケーブルを使用するとデジタル処理によって4種類のサウンドモードを楽しめる。
そのためCCA AKXは、単純にイヤホン本体だけを評価するよりも、
「イヤホン本体+音質を変えられるUSB-Cケーブル」
というセットで考えると、より面白い製品だと思います。
通話音質

続いて、インラインマイクの音質をチェックします。
実際にインラインマイクから録音した音声を確認してみると、音量はやや小さめ。
また、常にうっすらと「サー」というホワイトノイズが乗っているのも気になりました。
通話に支障が出るほどではありませんが、マイクの実用性については正直そこまで高くない印象です。
個人的には、マイクとして本格的に使うというより、ケーブルに搭載されたコントロール機能のおまけとして考えたほうが良いと思います。
気になったところ
CCA AKXは面白い製品ですが、いくつか気になる点もありました。
USB-Cケーブルにホワイトノイズがある
USB-Cケーブルを接続している間、音楽を再生していない無音時などに、うっすらとホワイトノイズが聞こえます。
音楽を再生しているときに支障が出るほどではありません。
ただ、静かな場面や無音状態では気になる人もいると思います。
モード切り替え時に一瞬音が止まる
サウンドモードを切り替えると、一瞬音が止まってから切り替え音が鳴ります。
実際の使用では、それほど頻繁にモードを切り替えるものでもないため、大きな問題ではありません。
ただ、個人的には少し気になりました。
また、モードごとにLEDの色も変化するため、現在どのモードになっているかは視覚的に確認できます。
そのため、切り替え音自体はなくても良かったのではないかと思います。
LEDが明るい

もう一つ気になったのが、ケーブルのLEDです。
特に複数の色を組み合わせたオレンジ色のLEDはかなり明るく感じました。
動画鑑賞やゲームをしていると、視界に入って少し気になるレベルです。
USB-Cケーブルなので背面に向けてしまえば問題ありませんが、もう少し明るさを抑えても良かったと思います。
CCA AKXの最大の魅力は「ケーブル」

CCA AKXを実際に使ってみて、最大の魅力だと感じたのはやはり音質切り替え機能を搭載したUSB-Cケーブルです。
イヤホンというと、基本的には本体のドライバーやチューニングによって音が決まります。
しかしCCA AKXでは、ケーブル側にDACとサウンド処理機能を搭載することで、物理ボタンから音の傾向を変更できます。
今回試しただけでも、
- 標準的な音楽再生
- ゲーム向け
- サラウンド
- 低音強調
という4種類の使い分けができます。
イヤホン本体そのものは比較的素直なサウンドなので、用途に応じてケーブル側で味付けを変えられるのは面白いところです。
さらに、AKX本体に限らず0.78mm 2Pinに対応したイヤホンであれば、このケーブルで音質傾向を変えて楽しめます。
つまり、このUSB-Cケーブル自体にも遊び方があります。
総評

CCA AKXは、比較的手頃な価格帯ながら、イヤホン本体とUSB-Cケーブルの両方で遊べる有線イヤホンでした。
イヤホン本体は軽量で装着感も良く、開放型に近い構造によって長時間使用しやすいのが特徴。
音質についても、基本となるサウンドはバランスが良く、音楽鑑賞だけでなくゲームや作業など幅広い用途に使いやすいと感じました。
そして何より面白いのがUSB-Cモデル。
4種類のサウンドモードを搭載しており、
| モード | 特徴 |
|---|---|
| Hi-Fiミュージック | 輪郭のはっきりした自然なサウンド |
| ゲーム | 音の立ち上がりが速く、個々の音を聞き取りやすい |
| スペシャルサラウンド | 音に立体感を加える |
| ベースブースト | ミッドベースのアタック感を強調 |
というように、用途に応じて音を切り替えられます。
一方で、USB-Cケーブルにはホワイトノイズがあり、LEDの明るさやモード切り替え時の音など、細かい部分には気になるところもあります。
とはいえ、比較的手頃な価格帯のイヤホンで、これだけ音の変化を楽しめるのはかなり面白いです。
「1本のイヤホンで音楽・ゲーム・動画など幅広く楽しみたい」
「普通の有線イヤホンではなく、ちょっと変わった製品で遊んでみたい」
という人には、CCA AKXは面白い選択肢だと思います。
個人的には、イヤホン本体以上に「このUSB-Cケーブルが面白い」と感じた製品でした。
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