QCY H6 Neo レビュー 多機能に強力な重低音を備えたワイヤレスヘッドホン H6 Ultraとの違いを徹底比較

QCY H6 Neo レビュー 多機能に強力な重低音を備えたワイヤレスヘッドホン H6 Ultraとの違いを徹底比較 ヘッドホン
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概要

今回は、QCYから発売されたワイヤレスヘッドホン「H6 Neo」をレビューします。

先日レビューした上位モデル「H6 Ultra」と同じH6シリーズに属するモデルですが、H6 Neoはエントリー向けのモデルという位置付けです。

一見するとH6 Ultraと似たデザインですが、実際に比較してみると筐体やドライバー構成、機能、音質などにはかなり違いがあります。

本記事では、H6 Ultraとの違いにも触れながら、H6 Neoの外観や装着感、音質、機能について詳しく紹介します。

スペック・製品仕様

項目QCY H6 NeoQCY H6 Ultra
BluetoothバージョンBluetooth 6.0 Bluetooth 6.0
ドライバー構成40mmドライバー40mmドライバー & 13mmドライバー
対応コーデックLDAC、SBC、AACLDAC、SBC、AAC
ノイズキャンセリング〇(最大-52dB)〇(最大-60dB)
立体音響モード〇〇(ヘッドトラッキング対応)
マルチポイント〇(2台まで対応)〇(最大3台対応/2台までLDAC併用可能)
連続再生時間ANCオフ:最長96時間 / ANCオン:約61時間ANCオフ:最長100時間 / ANCオン:約61時間
充電時間(公称値) / ポート約2.5時間 / USB Type-C (10分充電で約7時間再生)約2.5時間 / USB Type-C (10分充電で約7時間再生)
本体重量約245g約271g
カラーバリエーションブラック/ホワイト/ミント/グレーミッドナイトグレー/アイボリーホワイト/アンバーオレンジ
同梱物・ヘッドホン本体
・Type-C充電ケーブル
・取扱説明書
・ヘッドホン本体
・Type-C充電ケーブル
・オーディオケーブル
・取扱説明書
通常価格(税込)6,980円13,990円
※表内の数値は公称値参考

H6 Neoの重量は実測約246.8gと比較的軽量です。

ドライバーは40mmのグラフェンコート振動板を採用しています。

上位モデルのH6 Ultraは40mm+13mmのデュアルドライバー構成でしたが、H6 Neoは40mmドライバーのシングル構成となっています。

コーデックはSBC、AACに加えてLDACにも対応しています。

最大再生時間は約96時間と非常に長く、バッテリー持ちを重視する人にも魅力的な仕様です。

内容物

提供:QCY
  • H6 Neo本体
  • USB Type-C充電ケーブル
  • 取扱説明書

外観・デザイン

H6 Neoは、耳をすっぽり覆うオーバーイヤー型のワイヤレスヘッドホンです。

カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ミント、ブルーの4色が展開されています。

一見するとH6 Ultraと似た雰囲気がありますが、筐体に関しては共通パーツがほとんどなく、基本的には別設計と考えてよさそうです。

H6 Ultraでは金属パーツが使用されていましたが、H6 Neoは全体的にほぼプラスチックとなっています。

ただし、エントリークラスの製品であることを考えると、ビルドクオリティはかなり高いです。

表面は細かなマット仕上げになっており、いかにもプラスチックという質感ではありません。指紋や傷も目立ちにくく、全体的に落ち着いた印象です。

エントリークラスのワイヤレスヘッドホンでは、ハウジングやスライダー部分が比較的簡素な作りになっている製品も多いですが、H6 Neoは全体的に丸みを帯びたデザインで、細部までしっかり作り込まれています。

そのため、実物を見てもチープさはほとんど感じません。

ハウジングは約90°回転させることができ、折りたたみにも対応しています。持ち運ぶ際にはよりコンパクトに収納できます。

イヤーパッドとヘッドバンドのクッションにも十分な厚みがあります。

スライダーは分割式の引き出しタイプで、装着する人に合わせて長さを調整できます。

右側のハウジングには、電源ボタン、ボリュームボタン、充電用USB Type-Cポート、ノイズキャンセリング切り替えボタンがまとめて配置されています。

上位モデルのH6 Ultraには3.5mm AUX端子がありましたが、H6 Neoには搭載されていません。

ただし、有線接続そのものに対応していないわけではありません。

USB Type-Cポートを使用し、付属のUSB A to Cケーブルでパソコンなどと有線接続できます。また、別途USB C to Cケーブルを用意すれば、対応するスマートフォンなどでも有線接続による音楽再生が可能です。

専用アプリ

専用アプリでは、さまざまな機能をまとめて設定できます。

UIはシンプルで見やすく、各機能にアクセスしやすい設計です。

ノイズキャンセリングはシーンに応じて選択できる複数のモードを搭載しています。

外音取り込み機能の効力を調整できるほか、ボーカル強化モードなども用意されています。

イコライザーは、ワンタップで音質傾向を切り替えられるプリセットに加えて、自分で細かく調整できるカスタムイコライザーにも対応しています。

また、ボリュームボタンや電源ボタンの操作をカスタマイズすることも可能です。

さらに、ヘッドホンを探す機能にも対応しています。

Google Mapsをベースに位置情報を表示でき、最後に位置情報が更新された場所を確認できます。必要に応じて、その場所までのルートを表示することも可能です。


装着感

側圧はやや強めで、左右からしっかりと固定されるため、装着時の安定感はかなり高いです。

一方で、イヤーパッドには十分な厚みがあるため、側圧が強めでも耳周りが痛くなることはありませんでした。

重量も約246.8gと比較的軽いため、ワイヤレスヘッドホンとしては扱いやすい部類だと思います。


音質

動画版ではバイノーラルマイクを用いたバーチャル試聴比較も行っています↓

まず、上位モデルのH6 Ultraと比較しながら音質を確認しました。

H6 Ultraは見通しの良さや全体的なバランスの良さを重視したサウンドでしたが、H6 Neoはかなり低域のパンチが効いたサウンドに仕上がっています。

特にミッドベースからサブベースにかけての量感が強く、低音が深く沈み込みます。

サブベースはしっかりと響き、低音の振動感を強く感じられるサウンドです。

一方で、中域から高域にかけては比較的自然なバランスになっており、低域が強めでありながらボーカルなどが埋もれてしまう印象はありません。

サウンドステージは縦横方向ともにやや広めです。

また、空間オーディオを使用していない状態でも、もともとある程度の奥行きや広がりを感じられます。

個人的には、ここまでサブベースに厚みがあるワイヤレスヘッドホンはなかなか珍しいと感じました。

低音の量感や迫力を重視する人には、かなり楽しめるサウンドだと思います。

一方で、バランスの良さや自然さ、モニター系のサウンドを重視する人には、やや好みが分かれるかもしれません。

完全にリスニング用途に振り切った音作りという印象です。

通話品質

通話音質についても確認しました。

個人的には、クリアさや音量を含めて、通話用としては十分な品質だと感じました。

ただし、H6 Neoは3基のマイクを搭載しているのに対し、H6 Ultraは6基のマイクを搭載しています。そのため、通話時のノイズキャンセリング性能についてはH6 Ultraのほうが有利です。


ノイズキャンセリング

実際に比較すると、さすがに上位モデルのH6 Ultraとの差はあります。

H6 Ultraのほうがノイズキャンセリング性能は強力ですが、H6 Neoも周囲の環境音をある程度低減してくれます。

完全な静寂になるわけではありませんが、周囲の音をうっすらと聞こえる程度まで抑えてくれるため、音楽や動画などのコンテンツに集中しやすくなります。

エントリーモデルとして考えれば、十分に強力なノイズキャンセリングだと感じました。


マルチポイント

マルチポイント機能にも対応しています。

今回はAndroid端末を2台同時に接続して動作を確認しました。

片方のデバイスで音楽を再生している状態から、もう一方のデバイスで再生を開始すると、比較的スムーズに切り替わりました。

切り替えには約2秒ほどかかりましたが、実用上は十分使いやすいレスポンスだと思います。


ゲームモード

ゲームモードについては、オフとオンの状態で簡易的な遅延測定アプリを使用して確認しました。

測定結果は以下のとおりです。

  • ゲームモードOFF:約150ms
  • ゲームモードON:約60ms

ゲームモードをオンにすることで、遅延は大幅に低減しました。

動画視聴では特に気になりませんし、ゲームもカジュアルに遊ぶ程度であれば十分実用的だと思います。

ただし、競技性の高いゲームなど、遅延を極限まで抑えたい用途では、有線接続をおすすめします。


空間オーディオ

H6 Neoには空間オーディオ機能も搭載されています。

ただし、H6 Ultraとは仕様が異なり、H6 Neoはヘッドトラッキングには対応していません。

そのため、厳密にはヘッドトラッキングを利用した正式な空間オーディオというより、音場を疑似的に拡張する機能と考えたほうがよいでしょう。

H6 Ultraでは空間オーディオ使用時に多少の加工感があり、個人的には違和感が気になる場面もありました。

一方、H6 Neoはもともと空気感のあるサウンドなので、空間オーディオを使用してもH6 Ultraほどの違和感は感じませんでした。

元々広がりのあるサウンドをさらに拡張してくれるようなイメージです。


総評

QCY H6 Neoは、エントリークラスの価格帯ながら、非常に多機能なワイヤレスヘッドホンです。

アダプティブノイズキャンセリング、マルチポイント、ゲームモード、空間オーディオなど、需要の高い機能を一通り搭載しています。

さらに約96時間というロングバッテリーも大きな魅力です。

エントリーモデルでは妥協されがちなビルドクオリティについても、H6 Neoはかなり頑張っています。

細かな部分まで作り込まれており、プラスチック製ではありますが、チープさはほとんど感じません。

機能面・性能面の両方から見ても、一般的なエントリークラスの枠を超えている印象があります。

音質については、上位モデルのH6 Ultraとは方向性が大きく異なります。

H6 Ultraは見通しの良さや全体的なバランスを重視したサウンドでしたが、H6 Neoは低域を強く押し出した、迫力のあるサウンドに仕上がっています。

特にサブベースはかなり強烈で、低音の振動感がしっかりと伝わってきます。

そのため、低音の量感や迫力を重視する人にはかなり楽しめるサウンドだと思います。

一方で、バランスの良さや自然な音、モニター系のサウンドを重視する人には、やや好みが分かれるかもしれません。

H6 Neoは、完全にリスニング用途に振り切った音作りのヘッドホンです。

1万円以下の価格帯で、低音の迫力とコストパフォーマンスを重視する人には、おすすめしたいモデルです。

より上位の性能や質感、音の見通しの良さなどを求めるのであれば、H6 Ultraも候補になります。

H6 NeoとH6 Ultraでは、同じH6シリーズでも音作りや仕様にかなり違いがあります。

自分が求める音質や機能に合わせて選ぶとよいでしょう。

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