製品の概要
audio-technica(オーディオテクニカ)の「ATH-AWX7000」は、独自の音響技術と日本の伝統素材を融合させた密閉型フラッグシップヘッドホンです。
同社が60年以上にわたり培ってきた音響技術と、約30年にわたるウッドヘッドホンの開発経験を結集。新開発の「HMD(Hybrid Matrix Diaphragm)」や高精度なドライバー製造技術「HXDT」を採用し、密閉型ならではの豊かな低域と広いダイナミックレンジに加え、明瞭な中高域の再生を目指しています。
ハウジングには木曽檜と越前漆、イヤパッドには和鹿革を使用。企画・開発から製造までを日本国内の自社工場で行う、国内生産のフラッグシップモデルです。
- ブランド名: audio-technica
- モデル名: ATH-AWX7000
- 発売日: 2026年11月6日
製品の特徴
トゥルークローズドバックアコースティック
ATH-AWX7000は、密閉型ヘッドホンの音響特性を追求した独自設計「トゥルークローズドバックアコースティック」を採用しています。
密閉型ヘッドホンでは、振動板の前後にある空気が押し返す力が「空気のバネ」として働きます。この力を適切に制御することで、低域のエネルギーやダイナミックレンジを引き出しながら、中高域の濁りや音のこもりを抑える設計です。
空気の力を活用した音響設計
一般的な密閉型ヘッドホンでは、内部の空気による反発力が振動板の動きを妨げ、入力信号に対して正確に振動できなくなる場合があります。
ATH-AWX7000は、強度と精度を高めた振動板によって、この空気の反発力に対応。ヘッドホン内部から外耳道までの空気を一体的に駆動することで、密閉型本来のダイナミックレンジを引き出すことを目指しています。
新開発 HMD(Hybrid Matrix Diaphragm)
振動板には、新開発の「HMD(Hybrid Matrix Diaphragm)」を採用しています。
高分子フィルムと金属ドームという異なる素材を組み合わせた複合構造で、素材の接合範囲を従来のボイスコイル周辺から外周部側まで拡大。大きな入力時に接合部分へ集中する応力を分散させます。
さらに、HXDTによる高精度な成型・組立技術と組み合わせることで、接合部の形状を精密に一致させ、振動板全体が一体となって振動する構造を実現しています。
これにより、小さな音から大きな音まで振動板の変形を抑え、音の立ち上がりやダイナミクスの向上を図っています。
HXDT(High-Concentricity X Dynamic Transducer)
ドライバーの製造には、独自技術「HXDT(High-Concentricity X Dynamic Transducer)」を採用しています。
バッフル、磁石、ボイスコイル、振動板を同軸上に配置するために、専用の金型をゼロから設計・開発。従来製品と比較して製造誤差を10分の1に抑えた高精度な構造を実現しています。
開放型フラッグシップモデル「ATH-ADX7000」にも採用されている技術で、ATH-AWX7000では密閉型の音響設計を支える役割を担っています。
木曽檜と越前漆を採用したハウジング
ハウジングには、日本を代表する銘木である木曽檜を採用しています。
使用する木材は、厳重に管理された特別な木曽檜の国有林から譲り受けたもの。神社仏閣の建築材料にも用いられる木材を、1500年以上の歴史を持つ越前漆で仕上げています。
日本の伝統素材と職人の技術を取り入れた、独自性の高い外観が特徴です。
アルミニウム製スライダーとマグネシウムフレーム
スライダーには、アルミニウムの無垢材から削り出した部品を採用しています。
フレームとアームには、軽量性に加えて剛性や制振性に優れるマグネシウムを使用。日本の伝統色である「勝色」をイメージした濃紺の塗装で仕上げています。
木製ハウジングを採用しながら、軽量性と装着時の安定性にも配慮した構造です。
和鹿革イヤパッド
イヤパッドには、和鹿革を採用しています。
しっとりとした肌触りと適度な密閉感を備え、長時間のリスニング時の装着性に配慮。汗が付着しても匂いが付きにくい素材とされています。
また、イヤパッドによる密閉性は、独自の音響設計であるトゥルークローズドバックアコースティックを支える要素のひとつです。
日本国内での一貫生産
ATH-AWX7000は、企画・開発・設計から製造までを日本国内の自社工場「成瀬工場」で行っています。
木曽檜、越前漆、和鹿革といった日本固有の素材に加え、HMDやHXDTなどの精密な製造技術を組み合わせた、国内生産のフラッグシップモデルです。
製品のスペック・製品仕様表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 製品名 | ATH-AWX7000 |
| ブランド | audio-technica |
| タイプ | 密閉型ヘッドホン |
| ドライバー構成 | φ58mm ダイナミック型 |
| インピーダンス | 48Ω |
| 音圧感度 | 97dB/mW |
| 再生周波数帯域 | 5~50,000Hz |
| ケーブル接続端子 | A2DCコネクタージャック |
| 標準ケーブル | 3.0m |
| 標準ケーブルプラグ | 6.3mm金メッキステレオ標準プラグ |
| バランスケーブル | 2.5m |
| バランスケーブルプラグ | XLR-Mコネクター(4ピン) |
| 本体重量 | 約353g |
| ハウジング素材 | 木曽檜、越前漆仕上げ |
| フレーム・アーム素材 | マグネシウム |
| イヤパッド素材 | 和鹿革 |
| 生産国 | 日本 |
付属品
- コード(3.0m/φ6.3mm金メッキステレオ標準プラグ)
- バランスケーブル(2.5m/XLR-Mコネクター・4ピン)
- ハードケース
- ケーブルポーチ
どんな人におすすめか
audio-technica ATH-AWX7000は、密閉型ヘッドホンの高い遮音性と、広いダイナミックレンジを重視するオーディオファンにおすすめのフラッグシップモデルです。
新開発のHMD振動板やHXDTによる高精度なドライバー構造を採用しており、音の立ち上がりや分離感、繊細な音の再現性を重視する方にも適しています。
また、木曽檜や越前漆、和鹿革などの日本伝統素材を使用したヘッドホンを探している方や、日本国内で一貫生産された高級オーディオ製品を所有したい方にも注目のモデルです。


