概要
ソニーの「1000Xシリーズ」の最新モデル「WH-1000XM6」は、業界最高クラスのノイズキャンセリング性能と卓越した高音質をさらに進化させたワイヤレスヘッドホンです。静寂の中で音楽に深く没入したい方、クリアな通話品質を求める方、そして長時間快適に使用できるヘッドホンを探している方に最適なモデルとなるでしょう。
- ブランド名: ソニー (Sony)
- モデル名: WH-1000XM6
- 発売日: 2025年5月30日
- 参考価格: ¥59,400(税込)
- カラーバリエーション:ブラック、プラチナシルバー


製品の特徴
✅ プロも唸る音質チューニング【Hi-Res Wireless対応】
WH-1000XM6は、従来から定評のあるハイレゾワイヤレス再生に対応。さらに今回、音質チューニングには世界的なマスタリングエンジニア4名が参加。
- Sterling Sound:Chris Gehringer / Randy Merrill(グラミー受賞)
- Coast Mastering:Michael Romanowski
- Battery Studios:Mike Piacentini
アーティストの意図を限りなく忠実に再現したサウンドに仕上がっています。
🔇 革新的なノイズキャンセリング性能【QN3プロセッサー搭載】
WH-1000XM6は、7年ぶりにノイズキャンセリングプロセッサーが進化。「QN3」は従来比7倍の処理速度を誇り、業界トップレベルのノイキャン性能を実現。
さらに進化した3つの機能:
- マルチノイズセンサーテクノロジー:12マイクで装着状態や騒音を正確に分析
- アダプティブNCオプティマイザー:気圧やメガネ装着にも対応し、常に最適化
- 360 Reality Audio Upmix:映画や動画を映画館のような立体音響で楽しめる
🪶 長時間でも快適な装着感

WH-1000XM6は、ヘッドバンドの幅を広くし、イヤーパッドには柔軟性のある新素材を採用。頭部にフィットしながらも締め付け感を抑え、長時間装着しても疲れにくい設計です。


さらに、折りたたみ構造と専用キャリングケースにより、携帯性も大幅に向上。MIM加工の金属部品で高級感と耐久性も兼ね備えています。
📞 通話もゲームも快適なAIマイク&LE Audio対応
通話品質にも抜かりはありません。AIビームフォーミングにより、6マイクがあなたの声だけをピンポイントで収音。周囲の騒音をカットして、クリアな会話が可能です。
また、次世代Bluetooth「LE Audio」にも対応。スーパーワイドバンド音声により、通話音質もより自然に。低遅延通信で、ゲーム用途にも最適です。
🔋 最大40時間再生のバッテリー&便利な充電中使用対応
- ノイキャンON:約30時間
- ノイキャンOFF:約40時間
- 充電しながらの使用も可能(Bluetooth/有線どちらでもOK)
急な電池切れにも対応できるので、ビジネス用途でも安心です。
製品のスペック・製品仕様表
ヘッドホン部
項目 | 内容 |
---|---|
型式 | 密閉 |
ドライバーユニット | 30 mm |
感度 | 103 dB/mW(有線接続時、POWER ON時)102 dB/mW(有線接続時、POWER OFF時) |
マグネット | ネオジウム |
再生周波数帯域 | 4 Hz – 40,000 Hz(JEITA) |
インピーダンス | 48 Ω(1 kHz、有線接続時、POWER ON時)16 Ω(有線接続時、POWER OFF時) |
コード長 | 約 1.2 m |
コードタイプ | 片出し(着脱式) |
入力プラグ | 金メッキL型ステレオミニプラグ |
質量 *2 | 約 254 g |
ヘッドホン部(その他)
項目 | 内容 |
---|---|
電源 | DC3.8V:内蔵充電式リチウムイオン電池 |
充電時間 | 約 3.5 時間 |
充電方法 | USB |
電池持続時間(音楽再生) | 最大 30 時間(NC ON時)最大 40 時間(NC OFF時) |
電池持続時間(通話) | 最大 24 時間(NC ON時)最大 28 時間(NC OFF時) |
周波数特性 | 4 Hz – 40,000 Hz(JEITA) |
対応インピーダンス | 48 Ω(1 kHz、有線接続時、POWER ON時)16 Ω(有線接続時、POWER OFF時) |
音声入力端子 | ステレオミニジャック |
マイクロホン部
項目 | 内容 |
---|---|
型式 | MEMS |
指向特性 | 全指向性 |
付属品
項目 | 有無 |
---|---|
USBケーブル | ● |
保証書 | ● |
キャリングケース | ● |
接続ケーブル | ● |
Bluetooth
項目 | 内容 |
---|---|
通信方式 | Bluetooth標準規格 Version 5.3 |
出力 | Bluetooth標準規格 Power Class 1 |
最大通信距離 | 約 10 m |
使用周波数帯域 | 2.4 GHz帯(2.4000 GHz – 2.4835 GHz) |
対応Bluetoothプロファイル *3 | A2DP, AVRCP, HFP, HSP, TMAP, PBP |
対応コーデック *4 | SBC, AAC, LDAC, LC3 |
対応コンテンツ保護 | SCMS-T |
伝送帯域(A2DP) | 20 Hz – 20,000 Hz(44.1 kHz)20 Hz – 40,000 Hz(LDAC 96 kHz 990 kbps) |
WH-1000XM6 vs WH-1000XM5 スペック・機能比較 何が進化した?
機能比較表
項目 | WH-1000XM6 | WH-1000XM5 |
基本情報 | ||
質量 | 約 254g | 約 250g |
ヘッドホン部 | ||
型式 | 密閉, ダイナミック | 密閉, ダイナミック |
ドライバーユニット | 30mm (軽量カーボンファイバー複合材ドーム採用) | 30mm (カーボンファイバー複合材ドーム採用) |
感度 (有線接続, 電源ON) | 103 dB/mW (1kHz) | 102 dB/mW (1kHz) |
感度 (有線接続, 電源OFF) | 102 dB/mW (1kHz) | 100 dB/mW (1kHz) |
再生周波数帯域 | 4 Hz – 40,000 Hz (JEITA) | 4 Hz – 40,000 Hz (JEITA) |
インピーダンス (電源ON) | 48 Ω (1kHz) | 48 Ω (1kHz) |
インピーダンス (電源OFF) | 16 Ω (1kHz) | 16 Ω (1kHz) |
コード長 | 約 1.2m | 約 1.2m |
コードタイプ | 片出し (着脱式) | 片出し (着脱式) |
入力プラグ | 金メッキL型ステレオミニプラグ | 金メッキL型ステレオミニプラグ |
デザイン・携帯性 | ||
折り畳み機構 | ○ (金属製折り畳み機構) | × (スイーベルのみ) |
キャリングケース | コンパクト、マグネット開閉式 | コンパクト |
素材 | ヴィーガンレザー (イヤーパッド、ヘッドバンド) | ソフトフィットレザー (イヤーパッド、ヘッドバンド) |
バッテリー | ||
電源 | DC3.8V : 内蔵充電式リチウムイオン電池 (XM5情報から推定) | DC3.8V : 内蔵充電式リチウムイオン電池 |
充電時間 | 約 3.5時間 | 約 3.5時間 |
充電方法 | USB充電 | USB充電 |
連続音声再生時間 (NC ON) | 最大30時間 | 最大30時間 |
連続音声再生時間 (NC OFF) | 最大40時間 | 最大40時間 |
連続通話時間 (NC ON) | 最大24時間 | 最大24時間 |
連続通話時間 (NC OFF) | 最大28時間 | 最大32時間 |
マイクロホン部 | ||
型式 | MEMS | MEMS |
指向特性 | 全指向性 (Omni directional) | 全指向性 |
Bluetooth® | ||
通信方式 | Bluetooth標準規格 Ver.5.3 | Bluetooth標準規格 Ver.5.2 |
出力 | Bluetooth標準規格 Power Class 1 | Bluetooth標準規格 Power Class 1 |
最大通信距離 | 約 10m | 10m |
使用周波数帯域 | 2.4GHz帯 (2.4000GHz-2.4835GHz) | 2.4GHz帯 (2.4000GHz-2.4835GHz) |
対応Bluetoothプロファイル | A2DP, AVRCP, HFP, HSP, TMAP, CSIP, MCP, VCP, CCP | A2DP, AVRCP, HFP, HSP |
対応コーデック | SBC, AAC, LDAC, LC3 | SBC, AAC, LDAC |
対応コンテンツ保護 | SCMS-T | SCMS-T |
伝送帯域(A2DP) | 20Hz-20,000Hz(44.1kHz sampling) <br>20Hz-40,000Hz(LDAC 96kHz sampling 990kbps) | 20Hz-20,000Hz(44.1kHz sampling) <br>20Hz-40,000Hz(LDAC 96kHz sampling 990kbps) |
ノイズキャンセリング | ||
プロセッサー | HDノイズキャンセリングプロセッサーQN3 | 高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1, <br>統合プロセッサーV1 |
マイクシステム | 12マイクシステム | 8マイクシステム |
NCオプティマイザー | アダプティブNCオプティマイザー (リアルタイム自動最適化) | オートNCオプティマイザー |
外音取り込みモード | ○ (Auto Ambient Soundモード進化) | ○ (クイックアテンション, スピーク・トゥ・チャット) |
高音質機能 | ||
DSEE Extreme | ○ | ○ |
ハイレゾオーディオ対応 | ○ (有線接続時) | ○ (有線接続時) |
ハイレゾオーディオワイヤレス | ○ (LDAC) | ○ (LDAC) |
通話機能 | ||
マイクシステム (通話用) | AIベース 6マイクビームフォーミングシステム | 高精度ボイスピックアップテクノロジー (4マイク) |
風ノイズ低減 | ○ (構造的改善) | ○ |
新機能・その他 | ||
ヘッドトラッキング | ○ | 〇 |
360 Reality Audio Upmix for Cinema | ○ | × |
ARゲーム連携 | ○ (“Ingress”など) | × |
LE Audio対応 | ○ (LC3コーデック, 新プロファイル) | × |
マルチポイント接続 | ○ | ○ |
Swift Pair / Fast Pair | ○ | ○ (Fast Pair) |
装着検出 | ○ | ○ |
ヘッドジェスチャー操作 | ○ | × |
環境配慮 | リサイクル素材 (本体、ケース)、サステナブルパッケージ | リサイクル素材 (本体一部)、サステナブルパッケージ |
付属品 | キャリングケース, 接続ケーブル, USBケーブル, リファレンスガイド, 保証書 | キャリングケース, 接続ケーブル, USB Type-C™ケーブル, 保証書, リファレンスガイド |
WH-1000XM6の主な進化点まとめ

WH-1000XM6は、前モデルWH-1000XM5の強みを継承しつつ、多くの面で着実な進化を遂げていると考えられます。
- ノイズキャンセリング性能の飛躍的向上:
- 新開発の「HDノイズキャンセリングプロセッサーQN3」を搭載。WH-1000XM5の「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」と「統合プロセッサーV1」の組み合わせから、さらに処理能力が7倍に向上したとされています。
- マイクの数がWH-1000XM5の8個から12個に増加。これにより、より広範囲かつ精密なノイズ集音と解析が可能になり、ノイズキャンセリング精度が向上します。
- ノイズキャンセリングの最適化機能が「オートNCオプティマイザー」から「アダプティブNCオプティマイザー」に進化。装着状態や周囲の気圧、騒音状況をよりリアルタイムに分析し、常に最適なノイズキャンセリング効果を提供します。
- 通話品質の大幅な改善:
- WH-1000XM5の「高精度ボイスピックアップテクノロジー(4マイク)」から、新たに「AIベースの6マイクビームフォーミングシステム」を搭載。AIが声と周囲のノイズをより高度に分離し、風ノイズ低減構造の改良と合わせて、騒がしい環境でも非常にクリアな通話品質を実現します。
- Bluetooth機能の進化と「LE Audio」への対応:
- BluetoothのバージョンがVer.5.2からVer.5.31へと進化している可能性があります。
- 次世代のBluetoothオーディオ規格「LE Audio」に新たに対応。これにより、高音質かつ低遅延なLC3コーデックが利用可能になるほか、複数人での音声共有機能(Auracast™)など、将来的な拡張性も期待されます。対応プロファイルにもTMAP、CSIP、MCP、VCP、CCPといったLE Audio関連のものが追加されています。
- 新たな立体音響体験とエンターテイメント機能の追加:
- 「ヘッドトラッキング機能」を新規搭載。(WH-1000XM5はファームウェアアップデートにより対応)対応するスマートフォンやコンテンツと組み合わせることで、頭の動きに合わせて音の定位が変化し、よりリアルで没入感のある3Dオーディオ体験が可能になります。
- 「360 Reality Audio Upmix for Cinema」機能を搭載。通常のステレオ音源の映画コンテンツなどを、映画館にいるかのような広がりのある立体音響で楽しめます。
- Niantic社の「Ingress」のようなAR(拡張現実)ゲームとの連携機能が追加され、ゲーム内の音響体験が向上します。
- デザインと携帯性の向上:
- WH-1000XM5では非対応だった折り畳み機構が復活しました。金属製の精密な折り畳み機構により、ヘッドホンをよりコンパクトに収納でき、携帯性が大幅に向上しています。
- キャリングケースがマグネット開閉式になり、利便性が向上しています。
- イヤーパッドやヘッドバンドに「ヴィーガンレザー」が採用されていると明記されており、素材選択にも変化が見られます。
- 音質と操作性の細やかなブラッシュアップ:
- ドライバーユニットは同じ30mm径ですが、WH-1000XM6では「軽量カーボンファイバー複合材ドーム」と素材特性がより具体的に示されており、内部構造の最適化による音質向上が期待されます。また、HDノイズキャンセリングプロセッサーQN3内の「look-ahead noise shaper D/A conversion technology」により、歪みの低減や低音エネルギーの強化が図られています。
- ヘッドホン本体の感度がわずかに向上しています (電源ON時: 102dB/mW → 103dB/mW, 電源OFF時: 100dB/mW → 102dB/mW)。
- ヘッドジェスチャーによる操作機能が追加されています。
- 環境配慮の継続:
- 引き続きリサイクル素材の活用やサステナブルなパッケージを採用。
留意点:
- 質量: WH-1000XM6は約254gと、WH-1000XM5の約250gからわずかに増加しています。これは機能追加や内部構造の変更に伴うものと考えられます。
- 連続通話時間 (NC OFF時): WH-1000XM6は最大28時間と、WH-1000XM5の最大32時間と比較して短くなっています。これは新機能の搭載による消費電力の増加、あるいは情報の精度によるものの可能性があります。その他のバッテリー持続時間(音楽再生時、NC ON通話時)は同等です。
総じて、WH-1000XM6は、業界最高クラスのノイズキャンセリング性能と音質をさらに磨き上げ、携帯性や新たなリスニング体験、利便性を提供する、正統進化かつユーザーの要望に応えたモデルと言えるでしょう。
どんな人におすすめか
ソニー WH-1000XM6は、以下のような方に特におすすめです。
- 最高の静寂の中で音楽に没頭したい方: 進化したノイズキャンセリング機能により、周囲の騒音を気にせず、純粋に音楽を楽しみたい方。
- 音質に妥協したくないオーディオファン: ハイレゾ音源の再生や、アーティストの意図を忠実に再現する高音質を求める方。
- 長時間の移動や作業が多い方: 軽量設計と快適な装着感、そして長時間のバッテリーライフにより、フライトや新幹線、オフィスでの長時間使用にも最適です。
- クリアな音声通話が必要なビジネスパーソン: AIを活用したノイズリダクションにより、騒がしい環境でもストレスなく通話したい方。
- 最新技術や多機能ヘッドホンを使いこなしたい方: アプリ連携によるカスタマイズ、3Dオーディオ体験、AR連携など、最新の機能を存分に楽しみたい方。
- デザイン性と環境への配慮も重視する方: 洗練されたデザインと共に、サステナブルな素材を使用した製品を選びたい方。
WH-1000XM6は、日々の音楽体験をかつてないレベルへと引き上げてくれる、まさにフラッグシップモデルと呼ぶにふさわしいヘッドホンとなるでしょう。