SOUNDPEATS Chasers レビュー LDAC対応の新型オープンイヤーワイヤレスイヤホン クセは強めだけど〇〇と相性抜群だった

イヤホン
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概要

今回はSOUNDPEATSより発売のオープンイヤーワイヤレスイヤホン『SOUNDPEATS Chasers』をレビューしていきます。

提供:SOUNDPEATS

動画版レビューはこちら↓

主な特徴

①夏でも爽やかで快適な着け心地

オープンイヤー構造により、音楽を楽しみながら周囲の音も聞こえ、安全性と快適性を両立。

さらに、耳を塞がないことで蒸れを防ぎ、雑菌の繁殖や不快感のリスクを低減し、より健康的なリスニング体験を提供します。

②軽量で優れたフィット感

本体は80%以上が肌にやさしい液体シリコン素材で覆われており、0.7mmの超極細な形状記憶合金が内蔵されたイヤーフックは、メガネやマスクの着用にも干渉しません。人間工学に基づいた設計で、片耳わずか約9.5gの軽量設計で、着けていることを忘れるような快適さを実現しています。

③臨場感あふれるリスニング体験

18×11mmのコンポジットダイナミックドライバーと独自のダイナミックEQ技術を搭載し、クリアで鮮明な音質を実現。

従来の円形ダイナミックドライバーより精密なサウンドステージと定位感を提供し、低歪みであらゆる音を忠実に再生。

さらに、ダイナミックEQ機能で深みと迫力のあるを再現し、幅広い音楽ジャンルに対応するリスニング体験を提供します。

④ハイレゾ認証取得の高解像度サウンド

ハイレゾワイヤレス認証を取得し、最大96kHz/24bitの再生が可能な高音質オーディオコーデックLDACに対応。

ハイレゾ音声伝送のストリーミング再生を実現し、音楽の細部まで豊かで奥行きのあるサウンドをお楽しみいただけます。

⑤ 専用のアプリに対応

最新アプリ「PeatsAudio」ではタッチ操作のカスタマイズが可能で、EQ機能で自分好みのサウンドに調整可能。さらに、マルチポイント接続や急速充電など便利な機能も搭載しています。

受賞実績:VGP 2025金賞

※公式資料より引用

スペック・製品仕様

SOUNDPEATS Chasers スペック表

項目内容
製品名Chasers(サウンドピーツ チェイサーズ)
タイプワイヤレス
形式耳掛け型
本体操作タッチ
素材液体シリコン(本体の80%)、0.7mmニッケルチタン合金ワイヤー
ドライバー方式18×11mm コンポジット・ダイナミックドライバー・コニット(楕円形)※音質・装着感・安定性の向上に貢献
再生周波数帯域20Hz–40KHz
対応コーデックAAC、SBC、LDAC
BluetoothバージョンBluetooth 5.4
最大持続時間(単体)10時間※AAC、60%音量、正常モード、ダイナミックEQ OFF、ムービーモード OFF
最大持続時間(ケース込み)35時間※同上条件
急速充電○(10分で1.5時間再生)
充電時間(イヤホン)1.5時間
充電時間(充電ケース)1.5時間
充電コネクタUSB Type-C
重量(片側)9.5g
重量(充電ケース)80.77g
サイズ(片側)45.7×45.4×14.4 mm
サイズ(充電ケース)88.3×62.4×25.8 mm
ダイナミックEQ○※ジャンル・音量に応じたインテリジェント調整によるバランスの取れた音質
ムービーモード
通話用ノイズキャンセリング(ENC)
内蔵マイク片側2基
風切り音低減
マルチポイント
ゲームモード
集中モード○※オープンイヤー構造向けの音場最適化機能。周囲音に注意しつつ音楽に集中可能(補助的機能)
専用アプリ○● Google Play「PeatsAudio」● App Store「PeatsAudio」
防水性能IPX5
受賞履歴「VGP 2025」金賞
通常価格9,680円
発売日2025年5月

内容物

  • イヤホン+充電ケース
  • 充電ケーブル
  • 説明書

以上になります。

外観

ケースは平たい楕円形。ブラック、ゴールド、グレーというサウンドピーツの象徴的な配色ではありますが、艶のあるシェル、ゴールドの中でも高級感のあるイエローゴールド(?)を採用しており、 ゴージャスな印象を受けます。

サウンドピーツは上位モデルにあたる製品にこういった配色を採用する傾向があり、価格も約1万円と位置付け的には同ブランドの耳掛け式オープンイヤー上位モデル的立ち位置かと思われます。

ケース前面下部にインジケーター、背面下部に充電ポートを搭載。

耳掛け式なので充電ケースは比較的大きめですが、イヤホン単体でも長時間再生が可能なのでイヤホン本体のみを携帯して使用する使い方もありです。

蓋を開くとこんな感じ。

ケース下部手前側にペアリングリセットボタンが搭載されています。

薄型ケースは厚みが無い分指を入れる空間が省かれている事が多くやや取り出しにくさを感じる機種も多いですが、指を入れることを考慮されたゆとりのある空間が設けられていて、イヤホンの操作部もせり出しているのでストレス無く取り出す事ができました。

イヤホン本体は80%以上が液状シリコンで覆われており、肌触りも良くシームレスなデザインです。

ケース同様、イエローゴールドがリッチな印象を与えます。ロゴも主張が少なく、デザインへの配慮も見受けられます。タッチセンサー式で、平たい部分をタップすることでコントロールします。

耳掛け部分は柔軟性があり、多くの耳にフィットします。

実測値で本体片側約10.4g、ケース込みで81.5gです。

耳後ろ側にも重心を作る耳掛け式としてはごく一般的な重さだと思います。

専用アプリについて

専用アプリでは、基本的に「ホーム」タブ「イコライザー」タブ「個人」タブと大きく3つに分けられていて、「ホーム」タブでは主にモード切替やコントロールカスタマイズを行う事ができます。各機能については使用した感想の方で後述します。

「イコライザー」タブでは、聴覚テストで個人に合わせたイコライザーを作成する適応型EQ、設定済みのプリセット、自分で調整可能なカスタムEQから選んで使用する事ができます。

「個人」タブではデジタルで説明書を確認したり、問い合わせなどを行う事ができます。

ホームタブの右上辺りには「その他の機能」項目があり、こちらではファームウェアのアップデートやLDAC切り替え、イヤホンを探す機能などを使用する事ができます。

LDACとマルチポイントは併用不可で、LDACをOFFにすると自動で再起動しSBCまたはAACで接続し直しマルチポイントがオンになる仕様です。

コントロールカスタマイズは1〜3タップ、長押しと全てカスタム可能と自由度が高いです。

イヤホンを探す機能はイヤホン本体から音を鳴らすだけでなく、アプリの地図上に位置表示させる事ができます。

使用した感想

装着感について

耳後ろにしっかりとした重心があるので眼鏡をかけていても比較的安定します。耳に接触する部分はほぼシリコンで覆われているので肌触りも良く装着感はかなり良いです。

音質について

AndroidにてLDAC接続で使用した感想です。

全体的には解像度が高くクリアで、中音域が出ているかまぼこ傾向だと思います。デフォルトのチューニングは癖が強く、中高音域はかなりシャープで、そのままだと結構刺さる印象です。

個人的には、カスタムEQで中音域をガッツリ下げて丁度良いかな、というぐらいに感じました。

サウンドステージはかなり広めで、定位感も良く空間を立体的に感じられます。

ダイナミックEQについて

ダイナミックEQがOFFの状態だと低域はかなり控えめですが、ONにする事で低音の深度を感じられるぐらいのアタック感が出てきます。何でもただ低域を強化するだけじゃないらしく、環境や曲に合わせて最適化してくれるそうです。デフォルトではONになっているので、好みで切り替えましょう。

通話音質について

声のボリュームをかなり大きく拾い、聞き取りやすさは十分です。
ただ感度が良すぎるのか録音時に近くの外付けHDDが吐いてた小さなエラー音まで拾ってます。

主な機能について

マルチポイント機能について

2台のAndroidに同時接続して試してみました。

先発デバイス再生中に後発デバイスは割り込みできないタイプですが、切り替えレスポンスは1.5秒程と優秀です。

ゲームモードについて

遅延テストアプリで試してみました。

OFFの状態で約0.1秒、ONで約0.06秒程度まで減少します。ONの状態なら動画鑑賞やカジュアルにゲームを楽しむ程度であれば全く気にならない程度だと感じますが、FPSや音ゲーなど低遅延が絶対のゲームジャンルにはおすすめしません。

ムービーモードについて

サウンドステージの中心が頭の中心から少し後ろぐらいまで移動するようなイメージで、定位もより立体的になります。空間オーディオやムービーモードを搭載している機種の多くはサウンドステージや立体感が増す代わりに中音域の明瞭感がやや損なわれてしまう物も多いですが、元々中音域が強いおかげか人の声が非常に明瞭でくっきりと聞き取りやすく、映画やドラマとの相性が抜群に良いです。映画館の音響はかなりセリフが聞き取りやすい音響設計になっているかと思いますが、あれに近いと感じました。

集中モードについて

一応コントロールカスタマイズでは「ノイキャン」として扱われているものの、サウンドピーツ曰くあくまで「補助的なリスニング最適化機能」との事。実際ノイキャンと言える程の効力は全く無く、本当に極僅かに「低域のディティールが聞き取りやすくなる」程度で、あっても無くてもほぼ変わりません。おまけ程度に考えておくと良いと思います。

気になった点

チューニングの癖が強め

最近のワイヤレスイヤホンの傾向としては低域と高域が出ているドンシャリタイプや、バランスの良いフラット傾向が多い印象ですが、先ほど音質について触れた通りり解像度が高く中高音域にかなりエッジが効いている為デフォルトで合わないな、と感じる人はイコライザーで調整することをおすすめします。

音漏れは大きめ

音漏れはそれなりにあります。(中音域が強いのでボーカルが聞こえやすいです笑)

なのでオフィスや図書館など静かな場所、人と密接する環境では使いにくいかなと思います。

位置表示機能の精度について

イヤホンを探す機能の位置表示機能ですが、実際の位置から100メートル以上離れて表示されていました。電波環境やデバイスとの相性など様々な要因によって変わるとは思いますが、私の環境ではあまり高いとはいえないかなという結果になりました。とは言え、それでもいざという時には役立ちそうなのであるだけありがたいです。

総評

オープンイヤー型でのLDAC対応やロングバッテリー、装着感の良さ、高級感のあるデザインなど良い点は沢山あるのですが、『ながら聴き』が主な用途になるオープンイヤーイヤホンで中高音域が刺さるチューニングというのが少々ミスマッチ感があるというか、聴き疲れしやすいかなという点はやはり気になるところです。イコライザー機能で調整は可能なので気になる人はいじってみてください。

ただ、このチューニングも用途によっては非常にマッチする使い方があります。というのも、サウンドステージが広く中高音域が強めに出ているので、映画、ドラマ、動画鑑賞やラジオ等、声を聞くコンテンツとの相性はとても良く、他の同価格帯オープンイヤーと比べても声がかなり聞き取りやすいので、映画やドラマ等の動画も台詞がしっかり入って来て物語に没入しやすいです。同じ理由でラジオとも相性が良いので、例えばラジオを聴きながら作業や運動をする人習慣がある人にはかなりおすすめです。

  • 映画、ドラマ等の動画鑑賞に
  • ラジオやポッドキャストのながら聴きに

おすすめです。

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対象商品:SOUNDPEATS Chasers
開始日:2025/05/23 12:00JST 終了日:2025/06/02 23:59JST

最終価格:6,970円 通常価格:9,680円
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