概要
この記事では、これまで数多くのイヤホン・ガジェットをレビューしてきた筆者が、実際に使って特に良かったイヤーカフ型完全ワイヤレスイヤホンを、ランキング形式で紹介します。
近年、大手ブランドやコスパ系ブランドの製品がヒットしたことで、イヤーカフ型ワイヤレスイヤホンの存在は徐々に浸透してきました。特にここ1年ほどで、驚くほどのスピードで多くのモデルが登場しており、「どれを選べば良いかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
ハイエンドモデルであれば、家電量販店やイヤホン専門店などで試聴できることもありますが、イヤーカフ型イヤホンはコスパブランドからの発売が中心で、実際に試せる機会は非常に限られています。
そこで今回は、日頃から多くのワイヤレスイヤホンを試している筆者自身が、実際に使用して“良い”と感じた1万円以下のモデルを厳選し、おすすめランキングTOP5としてご紹介していきます。
注意事項
あくまで筆者(制作者)の主観に基づいたランキングです
今回のランキングは、私自身の使用感・音質・装着感・価格などを総合的に評価した個人的なおすすめ順です。あくまで参考の一つとしてご覧ください。
用途や好みによってベストなイヤホンは変わります
音質重視の方、通話メインの方、軽さや装着感を重視する方など、ニーズによって最適なイヤホンは異なりますので、ご自身の使い方に合ったモデルを選んでみてください。
価格は変動する可能性があります
動画公開時点で1万円以下のモデルを紹介していますが、時期や販売サイトによって価格は変動することがあります。ご購入前に価格をご確認ください。
スペックや機能は最新情報と異なる場合があります
本コンテンツの情報は、コンテンツ制作時点のものです。ファームウェアアップデートなどで機能が変更されることもありますので、最新情報は公式サイト等をご確認ください。
すべての製品を実機で比較・検証しています
本ランキングは、すべて実際に使用したうえでレビューしています。公平性を保つよう努めていますが、感じ方には個人差があります。
ランキング
第5位
第5位は「Baseus Bass BC1」です。

1万円以下のイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンの中でも、価格と性能のバランスが非常に優れていて初心者にも優しいのがBaseus「BC1」です。税込6,580円というエントリー価格ながら、音質・機能性のすべてにおいて価格以上の完成度を誇ります。
音質は特に素晴らしく、解像度の高さや低音の再現性等オープンイヤー型が苦手とする部分のサウンドクオリティも非常に高く、個人的には今まで聴いてきた1万円以下のイヤーカフイヤホンの中でトップ3位内には入るぐらい音質が良いと感じました。
形状記憶合金入りのブリッジが耳にしっかりフィットし、重さも片耳約5.6gと軽量で、運動時や外出時でも落下の心配がほとんどありません。
タッチ操作ではなく物理ボタン式を採用しているため、誤操作の心配が少なく、押しやすいのも嬉しいポイント。さらに専用アプリに対応しており、空間オーディオ(ミュージック/シアターモード)、イコライザー、低遅延モード、マルチポイント、イヤホン探索機能など、1万円未満とは思えないほど多機能です。動画視聴やゲーム用途にも適しており、YouTubeや映画視聴はもちろん、カジュアルなゲームプレイにも十分対応できます。
また、こういったワイヤレスイヤホンの専用アプリは殆どのブランドがまず最初に会員登録で個人情報の入力を求められ登録しないとアプリ機能を使用できませんが、Baseusのアプリでは会員登録しなくてもイヤホンを探す機能等の一部機能を除き殆どの機能が使用できる為、会員登録やログインが煩わしく感じる方や不安に感じる方にも扱いやすくおすすめです。
こんな人におすすめ
- 初めてのイヤーカフ型イヤホンを試してみたい方
- 音質を重視したい方
この価格帯でここまで完成度の高いイヤホンは非常に貴重。
イヤーカフ型に興味があるけれど、まずは手頃な価格で体験してみたいという方にぴったりの1台です。
第4位
第4位は「SOUNDPEATS UUイヤーカフ」です。

サウンドピーツ2作目のイヤーカフ型として発売されたのがこの「UUイヤーカフ」。爆発的にヒットした1作目から主に使いやすさ・快適さの部分で強化されたモデルです。
まずは本体形状の変化。1作目のイヤホン本体の両端とブリッジ部分がシームレスなデザインから、出音部と操作部を繋ぐブリッジ部分が細くなり、操作部がビーンズ状になりました。これにより1作目よりも耳への接触面積が少なく、イヤホン本体の重さも約4.8gとかなり軽量化されより軽やかな装着感を実現。また操作部はセンサー式から物理ボタン式に変更され、誤操作が起こる可能性が限りなく減ったのでより確実な操作が可能となりました。
バッテリー性能も強化され、イヤホン単体で最大約8時間と1万円以下イヤーカフ型の中では現状長い部類です。
ゲーム(低遅延)モード、ムービーモード、イコライザー、コントロールカスタマイズ等アプリ機能も充実しており、イヤホン本体の快適さ、ロングバッテリー、充実のアプリ機能とかなり快適度・満足度の高いモデルです。
こんな人におすすめ
- バッテリー性能を重視される方
- コスパ重視で多機能なモデルを探している方
単体最大8時間のロングバッテリーはながら聴き用途で長時間着用する事が多いイヤーカフ型にとって大きな魅力と言えるでしょう。総合力が高く、快適さ・多機能さを重視する方にぴったりの1台です。
第3位
第3位は「SOUNDPEATS CCイヤーカフ」です。

このイヤーカフイヤホンはご存知の方も多いのではないでしょうか。
まだイヤーカフイヤホン自体浸透してから日が浅いですが、サウンドピーツのイヤーカフイヤホン1作目となるこのCCイヤーカフが発売された頃は、まだ大手テックブランドやオーディオブランドから数万円するハイエンド帯のイヤーカフイヤホンが数機種発売されている程度で、イヤーカフ型黎明期とも言える時期でした。
そんな中このCCイヤーカフは1万円未満というエントリー帯でハイエンドモデルにも引けを取らない機能と高級感、ハイエンドモデルをも凌駕する圧倒的な音質を実現したのです。初めて使用した際の衝撃はかなりのものでした。「オープンイヤー型は密閉型に比べて解像度・音圧・低音が劣る」というのが当時の共通認識だったからです。普通に考えれば密閉されていないのでそれが当然なのですが、このCCイヤーカフはその壁を打ち破り密閉型に引けをとらない解像度、音圧、低音を実現しました。当然この衝撃は瞬く間に広がり、爆発的ヒット商品となった事でイヤーカフイヤホンが広く認知され、その後沢山のイヤーカフイヤホンが様々なブランドから後を追うように発売される事となりました。このイヤホンとQCY Crossky C30が無ければ今のイヤーカフ市場は無いと言っても過言ではない、それぐらい大きい影響を及ぼしたイヤホンです。
昔話のように話しましたが各ブランドから沢山のイヤーカフイヤホンが発売された現在でもその音質はトップクラスで、最近ではその人気からついにLDAC対応にリニューアルされました。
AACの時点で敵無しだった本モデルにLDAC追加はまさに「鬼に金棒」です。
また音質のみならず、専用アプリもゲーム(低遅延)モード、ムービーモード、イコライザー、コントロールカスタマイズ等需要の高い機能は一通り揃っており充実しています。
こんな人におすすめ
- 音質を重視される方
- デザインを重視される方
競合が沢山増えた現在でも強くおすすめしたい音質が非常に優れた1台です。
第2位
第2位は「QCY Crossky C50」です。

「QCY Crossky C50」はSOUNDPEATS CCイヤーカフと共にイヤーカフイヤホンを広めた大ヒットモデル「QCY Crossky C30」の正統後継モデルにあたる製品で、充電ケースのデザインからイヤホンの形状、バッテリー性能、機能、音質と総合的に大幅進化しました。それも、「QCY Crossky C30」からお値段据置で。
QCYは競合ブランドの中でもよりお手頃な価格で高機能製品を展開してきたので、機能・性能に対するコスパは競合ブランドの中でもトップクラスに素晴らしいがその分素材感やデザインが競合と比べると気になる、という製品が多かったのですが、ついに高級感まで手に入れてしまいました。しかも、価格帯はこれまでと変わらずお手頃なままです。
そしてデザインだけでなく、需要の高いマルチポイント、低遅延モード、空間オーディオ等の機能に加えこれまでのQCYイヤーカフイヤホンでは不採用だった「左右自動検出機能」や、音質を自動調節する「ダイナミックEQ」や音量を環境に合わせて自動調整する「アダプティブ音量」を新搭載し、使い勝手を大幅に向上させよりストレスフリーなイヤーカフイヤホンとして進化しました。
音質は過去作よりも繊細で抜けが良く聴き疲れしにくいサウンドになり、サウンドステージはかなり広がりました。個人的には、今まで試してきたイヤーカフイヤホンの中で最も広いサウンドステージを持っているように感じます。元々広いサウンドステージに空間オーディオを適用すると圧倒的広さです。ただ広いだけじゃなく、サウンドとして破綻しておらず質も高いです。
更に装着感が抜群に良く、しばらく装着して作業していると装着している事を忘れる事が誇張抜きに多々あります。これまでは上位モデル含めHUAWEIから発売されているイヤーカフイヤホンハイエンドモデル「HUAWEI FreeClip」が最も装着感が良いと評価してきたのですが、それと同等、もしくはそれ以上だと感じています。緻密で聴き疲れしにくい音質と相まって非常に疲れにくく快適で、ながら聴き需要で長時間使用する事が多いイヤーカフイヤホンのコンセプトとも非常にマッチした性質と言えます。また、再生時間もイヤホン単体で7.5時間と強化され、過去作の弱点もしっかり潰してきています。
こんな人におすすめ
- 快適さを重視される方
- デザインを重視される方
快適なイヤーカフ型で快適な装着感、快適な音質、快適な機能と、コンセプトと設計がマッチした快適度№1の1台です。
第1位
第1位は「EarFun Clip」です。

ここ数年で「EarFun Free Pro 3」や「EarFun Air Pro 4」等の大ヒットモデルを頻発し、その圧倒的なコスパと品質でコスパワイヤレスイヤホンブランドの中でも頭角を現しているEarFunから発売されたイヤーカフイヤホンはやはり凄かった。
1万円以下で高音質コーデックLDACに対応し、単体再生時間は最大で10時間、ケース込みで40時間という現状ハイエンドモデルを含めてもトップクラスの性能を誇ります。
イヤホン本体は誤操作の起こりにくい物理ボタン式、ブリッジ部分が細く耳内での接触面積の少ない形式を採用し、確実な操作性と快適な装着感を両立。音質もバランスが良く癖が無い緻密なサウンドで人を選びませんし、機能もマルチポイント、ゲームモード、シアターモード、イコライザー、コントロールカスタマイズ等需要の高い機能は一通り揃っており、これだけでももうトップクラスのコスパと性能と言えるのですが、1位にしたのは他のモデルとは一線を画す現状唯一無二のある機能を搭載しているからなんです。
それはマナーモードです。このモードはONにする事で瞬時に音漏れしないボリュームまで音量を下げてくれるという単純な機能なのですが、これがイヤーカフイヤホンにとって革命的な変化をもたらしたのです。イヤーカフイヤホンと言えば、脱落しにくい安定した装着感、耳を密閉せず開放感がある、外の音が聞こえやすいといったメリットが多数ある一方、その反面構造上どうしても音漏れが発生してしまう事が最大の弱点で、この音漏れが気になってイヤーカフ型を諦めていたという方も少なくないのではないでしょうか。
しかしこのマナーモードを搭載した事により、例えば電車やバスの中、人と密接する飲食店の中等これまでのイヤーカフ型ではどうしても音漏れが気になってしまうようなシチュエーションでも気にせず着用したまま過ごすことが出来るようになりました。デフォルトだと専用アプリからONにできる機能ですが、コントロールカスタマイズで本体操作に割り当てる事が出来る為、装着したままイヤホン単体で瞬時にONにする事ができます。
これはイヤーカフイヤホンにとって唯一の弱点を克服したと言っても過言ではない、まさに革命的な一歩と言えます。
屋内でも屋外でも気にせず使える、高音質、ロングバッテリー、高機能な「EarFun Clip」は、1万円以下おすすめ度第1位のイヤーカフイヤホンです。
まとめ
この記事では、実際に多くの製品を試してきた筆者が、1万円以下で購入できるイヤーカフ型完全ワイヤレスイヤホンのおすすめランキングTOP5を紹介しました。
イヤーカフ型イヤホンは、耳をふさがない開放感や落ちにくい装着感が魅力で、ながら聴きにも最適ですが、店舗で試聴できる機会が少ないことから製品選びに悩む方も多いのが現状です。そんな中、筆者が実際に使って「本当に良かった」と感じたモデルを厳選し、音質・装着感・機能性・コスパといったさまざまな観点から評価しました。
- 第5位:Baseus Bass BC1
価格を抑えながら音質・機能が優秀なエントリーモデル。物理ボタンや多彩なアプリ機能も魅力。 - 第4位:SOUNDPEATS UUイヤーカフ
軽量&物理ボタンで操作しやすく、8時間再生のロングバッテリー。快適さと実用性を重視する人に最適。 - 第3位:SOUNDPEATS CCイヤーカフ
イヤーカフ型の火付け役。今も音質トップクラスで、LDAC対応のリニューアルモデルも登場。 - 第2位:QCY Crossky C50
装着感と音質の両立が魅力。アダプティブ音量や左右自動検出など最新機能も充実した万能モデル。 - 第1位:EarFun Clip
高音質コーデックLDAC対応、最大10時間再生、音漏れを抑える「マナーモード」搭載の革命的モデル。
いずれも価格以上の価値を持つイヤホンばかりで、用途や重視するポイントに応じて選べば、きっと満足できるはずです。
初めてイヤーカフ型を試す方にも、自信を持っておすすめできるラインナップですので、ぜひ参考にしてみてください。
動画版はこちら↓