概要
今回はTRNより発売されている有線イヤホン『ORCA』をレビューしていきます。

提供:TRN
TRNとは
TRNは、中国・深圳を拠点とするイヤホンブランドで、高性能ながら手頃な価格で入手できるIEM(インイヤーモニター)を多数展開しています。近年は日本でも知名度を高め、オーディオファンやコレクターから注目を集めています。
今回はご提供という形ですが、そもそもTRNのイヤホンはいくつも自腹で購入している推しブランドの1つで、実は同ブランドの大ヒット商品である『TRN Conch』を日本で最初(おそらく)に動画レビューしたのは私だったりします。

音質やコスパの高さにおいてはかなり信頼しているブランドなのでどんな実力なのか楽しみです。
製品の主な特徴・スペック・実際に使用した感想等を語っていくので、ご興味がありましたら是非最後までご覧ください。
製品の主な特徴
10mmデュアルチャンバーダイナミックドライバー
高分子結晶LCP(液晶ポリマー)振動板、N52高磁力回路、軽量CCAWボイスコイルを組み合わせ、低歪みで解像度の高いサウンドを実現。重厚な低域から透明感ある高域まで、幅広く再生します。
3段階スイッチによる6種類のチューニング
電子3ウェイ技術を採用し、低域強化や高域強調、バランスモードなど、音楽ジャンルや好みに合わせた調整が可能。
液体金属キャビティ構造
複雑な内部空洞設計と液体金属ボディにより、不要な反射やノイズを抑制。耐久性と美観を兼ね備えた設計で、安定した音響性能を提供します。
快適な装着感と遮音性
深海生物から着想を得た人間工学デザインにより、長時間使用でも疲れにくく、外部ノイズを効果的に遮断。
着脱式ケーブルと改良型2ピンコネクタ
金メッキ接点を備えた堅牢な2ピン端子を採用し、耐久性と安定した接続性を確保。標準で4芯銀メッキケーブルを付属。
豊富な付属品
4種類のイヤーチップ(計4ペア)を同梱し、快適なフィット感と音質調整に対応。
※公式資料参考
スペック・製品仕様
項目 | 内容 |
---|---|
製品モデル | TRN-ORCA |
カラー | 黒 × 白 |
ドライバー | LCP振動板10mmデュアル磁気回路ダイナミックドライバー |
インピーダンス | 40Ω |
感度 | 112dB |
周波数特性 | 20Hz〜20,000Hz |
ケーブル長 | 120cm ± 3cm |
プラグタイプ | 3.5mm / Type-C |
コネクタタイプ | QDC端子(着脱式ケーブル) |
※公式資料より引用
搭載ドライバーはLCP振動板10mmデュアル磁気回路ダイナミックドライバーとなっています。
インピーダンスは40Ωとやや高めですが、スマホでも問題無く鳴らせる範疇かとおもいます。
プラグタイプは3.5mmとUSB-Cの2種類が展開されているようです。
レビュー制作時点でのAmazon販売価格は2150円とかなりお手頃です。
内容物

- イヤホン本体
- イヤホンケーブル
- イヤーピース2種4組
- スイッチ操作用ピン
- 説明書
以上になります。


イヤーピースは吸着力が高いシリコンタイプとサラッとしたシリコンタイプの2種付属しています。
吸着力が高い方は1組のみ、サラッとした方は3サイズ付属しており合計4組付属しています。
付属のケーブルは4芯銀メッキケーブルで、コネクタはQDCタイプの2ピンです。
プラグは汎用性の高いL字型です。
外観

まず目に入るのはこの特徴的なデザイン。
モデル名『ORCA』という事でシャチをイメージしたカラーリングと模様となっているようです。
TRNは動物や架空の生物からインスピレーションを得たデザインのモデルをちょこちょこ出していて、確か同ブランドの『Conch』の後に発売された製品だったと記憶しています。
可愛らしいデザインですが筐体は亜鉛合金製の牢固な造りで、筐体全体がマット仕上げでフル塗装されており質感も良いです。約2000円という安価ながらかなり上品な印象を受けます。

プラグはQDCタイプ。ノズル口径は約5mm、ノズル長は約4mmです。
また、今作は3つのディップスイッチが搭載されており、組み合わせによりチューニングを変える事ができるので自分の好みの音質傾向に調整可能です。

サイズ感比較





金属筐体なので片側約9.5gと程良いずっしり感があります。
使用した感想
装着感について


樹脂製シェルと比べると重い金属筐体ですが、内側シェルが耳甲介腔にしっかりフィットし、イヤーピースと筐体、イヤーフックの3点でしっかりホールドされ安定感はかなり高いです。重さも分散されている為感じにくく、数時間着用しても不快感や疲れは特に感じませんでした。装着感は人により多少異なりますが、個人的に装着感は金属筐体の中でもかなり良い部類だと思います。
音質について
ディップスイッチが全てOFFの状態でDAPとAndroidに直挿しして使用した感想です。
音質傾向としては弱ドンシャリな印象を受けました。
弱ドンシャリですが比較的フラットに近くバランスが良いです。
全体の印象としては解像度が高く、中高域にはやや伸びが、低域はタイトでアタック感がありバランスは良くありつつも薄っぺらくならない、メリハリの効いたリスニングとしても聴き応えのあるサウンドになっています。
筐体に搭載されている片側3つのディップスイッチはおそらく低域、中域、高域に分かれていて、スイッチをONにする事でその帯域の出力を上げ組み合わせにより好みのバランスにチューニングする事ができます。全て試してみて個人的に好きだったのは『雰囲気強化』と『高域モード』です。
『雰囲気強化』は低域から中域にかけて厚みが増し、サウンド全体の空気感や立体感が増す事で約2000円のイヤホンとは思えないリッチなサウンドになります。ライブ音源や映画とも相性が良いです。
『高域モード』はその名の通りですが高域を強化するモードで、より明るいサウンドになり高域楽器や女性ボーカルがより映えて気持ち良く聴く事ができます。
それと紹介されているモードには記載されていませんが、もちろん全てのスイッチをONにして全帯域の出力も上げることもできます。これも臨場感が高く良かったです。
音質の好みもあると思いますが、個人的には1~2万ぐらいのIEMとも張り合えるレベルに音が良いと感じました。
総評

TRN ORCAは、約2,000円という低価格帯ながら高い完成度を誇る有線イヤホンです。
10mmデュアルチャンバーダイナミックドライバーと液体金属キャビティを組み合わせ、解像度の高いバランスの良いサウンドを実現。弱ドンシャリ傾向ながら、中高域の伸びとタイトな低域により、リスニング用として十分な迫力とメリハリを備えています。さらに3段階スイッチによる6種類のチューニング機能を搭載しており、ジャンルや好みに合わせた音作りが可能です。金属筐体ならではの高級感や耐久性を持ちながら、装着感も優れており、長時間使用にも適しています。総じて、価格以上の音質と機能性を兼ね備えたコストパフォーマンスの高いモデルと言えます。
実はこのイヤホン、私は発売当初認知していて気にはなっていたもののデザインが好みでは無かった為スルーしてしまっていたモデルでした。しかし今回レビューの機会をいただき実際に使用してみて、音質も品質も装着感も全て素晴らしく発売当初スルーしてしまった事を本気で悔やむクオリティでした。
こんな人におすすめ
- 低予算で音質重視の有線イヤホンを探している方
- ジャンルに応じて音の傾向を変えて楽しみたい方
- 初めてIEMに挑戦したい初心者層
- デザインや質感にもこだわりたいユーザー
シャチをモチーフにした特徴的なデザインは好みが分かれると思いますが、イヤホンとしての音質・品質共に圧倒的に価格帯を超えた素晴らしいクオリティで、低予算で高音質・高品質なIEMを探しているという人には是非手に取って頂きたい1品です。