SOUNDPEATS Air5 Pro+ レビュー MEMSドライバー搭載 音質特化型完全ワイヤレスイヤホン

イヤホン
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概要

今回はサウンドピーツより発売の完全ワイヤレスイヤホン『SOUNDPEATS Air5 Pro+』をレビューしていきます。

提供:SOUNDPEATS

Amazon ★10%offクーポンコード:ARAGENSP10
対象商品: SOUNDPEATS Air5 Pro+
利用期間: 2025年10月27日(月) 9:01 ~11月20日(木) 20:00
※本クーポンコードは、Amazonのセール価格やクーポンと併用可能です。

サウンドピーツが主軸として展開しているAirシリーズの最新作かつ最上位モデルとなる製品で、(レビュー制作時点)「高解像度サウンドと高性能ANCを両立したワイヤレスイヤホン」をコンセプトに開発されたとの事で、ブランドの最新フラッグシップモデルといって良いでしょう。

製品の特徴、機能、実際に使用してみて良かった点・気になった点等を語っていくので、ご興味がありましたら是非最後までご覧ください。

スペック・製品仕様

項目SOUNDPEATS Air5 Pro+
製品名SOUNDPEATS Air5 Pro+
カラーバリエーションブラック
ドライバー方式MEMSドライバー+10mmダイナミックドライバー
パワーアンプチップXAA-2000 Aptos Class-H 搭載
Snapdragon Sound対応
LE Audio対応
再生周波数帯域20Hz—40KHz
対応コーデックSBC / AAC / LC3 / LDAC / aptX / aptX Adaptive / aptX Lossless
BluetoothチップQCC3091
Bluetoothバージョン5.4
BluetoothプロファイルHSP / HFP / A2DP / AVRCP
最大再生時間(単体)6時間
最大再生時間(本体)30時間
重量(単体)5g
重量(ケース+本体)51.11g
サイズ(単体)34.60×19.87×23.50mm
サイズ(本体)66.88×48.33×26.92mm
充電時間(単体/本体)1時間/2時間
急速充電対応(10分→2時間)
ノイズキャンセリングAI適応型 ANC(-55dB)
外音取り込み機能対応
マイク片側3基
通話ノイズキャンセリング対応
風切り音低減対応
マルチポイント対応
ゲームモード対応(60ms低遅延)
イヤホンを探す対応
装着テスト対応
専用アプリPeatsAudio
防水性能IPX5
リセット方法ケースボタン10秒長押し
受賞履歴VGP2025 SUMMER 金賞
付属品USB Type-Cケーブル、説明書、イヤーチップ(S/M/L)、ピーツくんステッカー
通常価格15,380円(税込)
※公式資料参考

ベースモデルであるAir5 Proから進化したポイントとしては主に音質設計です。
元々のダイナミックドライバーに加え新たにMEMSドライバーとパワーアンプチップを搭載しました。

解像感に優れ高域~超高域が得意なMEMSドライバーと、低歪みかつ余裕のある出力を可能にするパワーアンプチップが加わった事により、ダイナミックドライバーと合わせて低域から高域までより幅広いレンジと、高出力・高解像度を実現する構造となっています。

コーデックはSBCやAACに加え、LDACやaptX Adaptive/aptX Lossless、LC3等国内で人気の優秀コーデックを網羅したハイエンドモデル顔負けの正にハイスペックと言える内容です。

最大再生時間はAAC、ボリューム60%で単体約6時間、合計で30時間と音質特化の代償としてベースモデルよりはやや短くなっていますが、10分で2時間分充電可能な急速充電にも対応しているので普段使いをする分には十分かなと思います。

ノイキャンは環境に合わせて変化させるアダプティブANCにも対応。公式表記の値では最大⁻55㏈低減と高水準です。その他2台のデバイスに同時接続可能なマルチポイントや通常時より低遅延化してくれるゲームモード等も搭載しています。これらの細かい設定やイコライザーは専用アプリから設定可能です。後ほどアプリについてご紹介します。

イヤホン本体の防水性能はIPX5の規格に対応しており、雨や汗程度は気にせず使用する事が可能です。

通常価格は普段の価格帯を超えた現時点でおそらくブランド歴代2位となる15,380円という価格で発売されます。普段1万円未満で高音質・ハイスペックを実現しているサウンドピーツのコスパの高さを知っているだけに1.5万は「どこまでやってくれるのだろう」という期待が高まります。

内容物

  • イヤホン本体+充電ケース
  • 充電ケーブル
  • イヤーピース3サイズ(1組装着済み)
  • 説明書類

以上になります。

外観

ケースは全体が黒で統一されたマット仕上げで落ち着いた印象です。
指紋も目立ちにくく個人的には光沢のあるケースよりもこちらの方が好きです。

背面にはブランドロゴプレートがあしらわれ、底面には充電ポートとペアリングリセットボタンが設けられています。特別なモデルに共通して見受けられるゴールドの装飾はこれまでの上位モデルと比較しても一部分のみでさりげなく、より洗練された高級感を醸し出しています。

蓋を開くとこんな感じ。ケースは斜めに分割され、イヤホン本体がスティック部分まで露出するデザインで蓋も開いた状態でしっかり固定され取り出しやすさにも配慮されています。

イヤホン本体は定番のスティックタイプカナル型。ケースとは異なりシェルは光沢のあるブラックでデザインにメリハリが付いています。ブランドロゴマーク辺りがセンサーになっていて、タップする事でコントロールできます。

ノズルは近年のサウンドピーツ製品では良く採用される短め楕円型です。
よってイヤーピースは専用イヤーピースとなりますがしっとりとしたシリコン素材で質が良いです。3サイズ付属しているので耳のサイズに合わせて調整可能です。

100円玉とのサイズ感比較。どちらも特別大きくも小さくもなく普通といった印象。

イヤホン本体は実測値で約5.1g、ケース込みで約54.2gです。こちらも平均的といった印象。

専用アプリについて

専用アプリは大きく分けて『ホーム』タブ『イコライザー』タブ『個人タブ』タブの3つのタブに分かれています。

ホームタブではモード切替やコントロールカスタマイズ、コーデックの切替等を行う事ができます。LDACとマルチポイント/ゲームモードは併用不可です。

ノイキャンや外音取り込み機能はシーンに合わせてモードを選択する事ができます。

「カスタムキー」ことコントロールカスタマイズではイヤホン本体での操作を好みに割り当てる事ができます。1回~3回タップに加え、長押し項目も設けられているので主要操作は全て割り当てる事が可能です。需要の高いゲームモードも割り当て可能で、アプリを起動せずともゲームモードに切り替える事ができます。

その他、ホームタブの右上にある三本線のメニューから「その他の機能」を展開する事ができます。

LE Audioへの切替はこちらからでないと行えないので注意です。


その他濡れた時に振動させて水分を排出する『排水機能』や、イヤーピースの装着状態を判定してくれる『装着テスト』、イヤホン本体からアラームを鳴らす機能と最後に切断した箇所を記録して地図表示してくれる『イヤホンを探す』機能、音声ガイダンスの言語切り換えや通知音のボリューム調整等メイン機能以外も充実しています。

イコライザータブでは聴覚テストで自分に最適化する適応型EQ、既に設定済みで選ぶだけで音質傾向が変えられるプリセット、自分で細かく調整可能なカスタムEQの3項目から自由に選んで音質傾向を変える事ができます。

個人タブではアプリやイヤホンについての概要を確認したり、問い合わせをする事が可能です。
ざっくりとですが、アプリの機能はこんなところです。

使用した感想

装着感について

スティックタイプなのでねじ込むというよりかは耳に引っ掛けるような印象で、成人男性である私の装着感としては耳に触れるシェル部分の大きさもジャストフィットといった具合で圧迫感は特に感じず、本体も約5gと軽量なので装着感は非常に快適です。他競合ブランドでは遮音性や音の再現性の点からシェルが大きめに造られていて窮屈に感じるブランドもありますが、サウンドピーツのスティックタイプはシェル部分が比較的スリムに作られているので幅広い人の耳に対応するのではないでしょうか。

音質について

Bluetoothトランスミッター(FIIO BT11)にてAAC、LDAC、aptX Losslessで音楽鑑賞した感想です。

結論から言うと、現状同価格帯以下の中では敵無しの最強音質ですし、所持している3万~4万クラスのワイヤレスイヤホンと比較しても音質面だけ見ればAir5 Pro+の方が上に感じました。

圧倒的な解像度で、どこまでもクリアで鮮明なサウンドといった印象です。シャキッとした解像度が高く聞こえるイヤホンは沢山ありますが、本当に解像度の高い音って文字通り音の粒子がどこまでも緻密なんですよね。シャキッとした印象でも音の粒子が荒いとボリュームを上げた時にどうしても音の刺さりが気になって気持ちよく聴けなかったり、長時間使用するのが苦痛だったりしますが、音の粒子が緻密なのでボリュームを上げても不快感無く聴けちゃうんですよ。で、それだけじゃなくて、細かなディティールが出てくるので全体の情報量が上がるんですよね。映像の解像度で例えると分かりやすいかもしれません。YouTubeの144pって全体で見るとぼやけていて拡大するとガビガビで何が何だか分からず観るのを止めたくなってしまいますが、1080Pなら全体で見るととても滑らかで得られる情報量が多いですし拡大しても観ていられますよね。

それで例えるとこのAir5 Pro+は音の解像度としては4Kぐらいありそうな緻密さ、と言うと伝わるでしょうか。そんな緻密さ故にディティールに艶が生まれ、声や楽器の音からは生々しさを感じます。

低域は音の輪郭がはっきりしていて弾むような立体感のある低音で気持ちよく、中高域は生々しさと艶がありとても鮮やかで心地よいです。音のバランスとしては低域から高域までバランスは良いと思いますが、全帯域出力高めで臨場感ある気持ちの良いサウンドに仕上がっていると思います。
サウンドステージは縦横ともに広めで、ボーカルやや近めな印象に感じました。

通話音質について

イヤホンのマイクから録音した音声を聞いてみたところボリュームを十分に拾ってくれてクリアで人の声がとても聞き取りやすく、通話用の音質としてとても優秀だと思いました。

主な機能について

ノイキャン・外音取り込みについて

ノイズキャンセリングはその場に合わせて動的に最適化してくれる適応型ノイズキャンセリングがおすすめですが、室内ノイズキャンセリング、外出時は屋外・屋外交通と使い分ける事でより効果的にノイキャンできます。

電車の中や外出時に適応型・屋外・屋外交通でノイキャンした際は、低周波から高周波まで満遍なく減衰してくれる印象で、無音になる、という程ではありませんが音楽や動画視聴に全く邪魔にならないレベルまで減衰してくれて価格帯の中では強力な方だと感じます。近くで話している人の声も何か言っているのは分かるけど聞き取るのは難しいぐらいです。

逆にノイキャン適応時の違和感が苦手な方や主に屋内で集中用にノイキャンしたい方、外でもある程度環境音を聞いておきたい方等は負荷が少なく人の声も他よりは聞こえやすい室内ノイキャンがおすすめです。

外音取込は非常に優秀でかなり自然で違和感無く外の音を取り込んでくれます。
中でも良かったのは『人の声の強調』モードで、文字通り人の声がとても聞き取りやすくなります。色々試してきた経験上、外音取込が優秀でも人が何言ってるかはいまいち聞き取りにくい機種は結構あるので、人の声に特化したモードがあるのはありがたいです。

マルチポイント機能について

Android2台に同時接続して試してみました。先発デバイス再生中に後発デバイスを割り込めないタイプですが、切替レスポンスは1秒もかからずかなり優秀な部類だと思います。

ゲームモードについて

ゲームモードをONにして遅延テストアプリを用いてワイヤレスイヤホンで10回計測した遅延の平均値から有線イヤホンで10回計測した遅延の平均値を引く方法で計測したところ、

AACで60.8ms
aptX Adaptive(ⅬⅬ使用時)で24.9ms

という結果になりました。AACでも他ワイヤレスイヤホンの平均的な遅延と比較すると遅延は少なく優秀ですし、aptX ⅬⅬであればゲームでも有線イヤホン使用時とほぼ変わらない間隔でゲームをする事が可能です。遅延はかなり少なく優秀です。

良かった点・気になった点

良かった点

・同価格帯敵無しの高音質

近い価格帯にはAnker Soundcore Liberty 5やピヤホン8等強力なライバルがいますし、1万円以下でもEarfunやQCY等競合ブランドの優秀モデルがひしめき合っていますが、音質だけで言えばそれらより良いと感じました。もちろん個人の好みもありますし、ワイヤレスイヤホンの重要な要素は音質だけではありませんが、音質を重視するなら間違いなく現状の強力な選択肢になるでしょう。

・コーデックの幅による柔軟性の高さ

ここはAndroid勢やトランスミッターを使う場合に限った話になりますが、音質で言えばLDACやaptX Lossless、接続性や低遅延で言えばaptX Adaptive、省電力かつ音質・低遅延共に優秀なLC3という優秀コーデックが勢ぞろいしているので、音楽鑑賞ならこれ、ゲームならこれ、外出時にはこれ、と用途に合った最高水準のコーデックを使い分ける事が可能です。イヤホン自体の音質が良くても遅延が凄くてゲームには使えなかったり、外では途切れやすかったりするモデルも往々にしてあるので、最高の音質を最高の状態で活かせる選択肢の広さはやはり強みです。

安定動作で快適に使える

これはベースモデルのある強化モデルならではですが、既にベースモデルで一度完成された後ユーザーからフィードバックを集め更に改善・進化させた製品なので、既に殆どの機能が安定して動作しており不具合が少なく快適に使えます。完全な新規モデルだと発売直後は接続や動作が不安定でファームウェアアップデートによる改善待ちになる場合も多々あるので、ここはベースモデルのある強化モデルの強みです。

・イヤホンを探すの位置表示について
これはここ最近のサウンドピーツ製品で毎回同じなのでこのイヤホン本体というよりアプリ側の問題かと思いますが、イヤホンを探す機能で表示されるイヤホンの座標が実際の位置から1キロぐらいずれているんですよね。スマホ側の位置情報機能を活用した機能ですが、他ブランドの同機能では同じスマホでも誤差が少ない為、おそらくサウンドピーツが使用しているこの地図自体に問題があるのではないかなと思います。ですので位置表示機能の精度はやや低めです。

・イヤーチップ装着状態テスト
装着状態を判定してくれる機能ですが、最初に付いているイヤーピースでテストを行ったところ「適していません」と表示され、サイズをSサイズに下げて行ってみたところ再び左右とも『適していません』と表示されました。個人的には最初のイヤーピースでしっくり来ていたのですが、判定はかなりシビアなようで付属しているイヤーピースで『適しています』と表示されたものはありませんでした。(本来は3サイズ付属していますが、私の個体はおそらく梱包ミスでⅯサイズが2組入っていたのでⅬサイズは試せていません)。

人の耳の形は千差万別なので付属していたイヤーピースが全て合わない事はあり得るでしょうしそれは良いのですが、表示される文言が『適していません』だけだと今のイヤーピースがどのように適していないのか分からず、全て適さなかった場合どうする事もできません。

実際の装着感に関しては特に不自由していないので別に良いのですが、今着けているイヤーピースが小さいとか大きいとか、そういう指標は欲しいかなと思いました。

総評

SOUNDPEATS Air5 Pro+は、MEMSドライバーとダイナミックドライバー、さらにパワーアンプチップを組み合わせた音質特化型の完全ワイヤレスイヤホンです。圧倒的な解像度と情報量の多いサウンドが最大の魅力で、同価格帯では突出した音質性能を備えています。加えて、LDACやaptX Losslessといった高音質コーデック対応、アダプティブANC、マルチポイント、ゲームモードなど機能面も非常に充実しています。

装着感も軽快で長時間使用にも向いており、アプリによる細かな設定やEQ調整も可能なため、幅広いユーザーの使い方に柔軟に対応できるモデルといえます。価格は従来モデルより高めながらも、性能面を考慮するとコストパフォーマンスは非常に高い仕上がりです。


こんな人におすすめ

  • 音楽鑑賞をじっくり楽しみたいリスニング重視派
  • ノイズキャンセリングやマルチポイントなど普段使いの実用性も重視したい方
  • LDACやaptX Lossless、LC3などのコーデックを活用したい人
  • イヤホンに「音質+機能性+価格バランス」を求める中〜上級ユーザー

突出した音質性能と実用性、使いやすさを兼ね備えた超おすすめのモデルです。

Amazon ★10%offクーポンコード:ARAGENSP10
対象商品: SOUNDPEATS Air5 Pro+
利用期間: 2025年10月27日(月) 9:01 ~11月20日(木) 20:00
※本クーポンコードは、Amazonのセール価格やクーポンと併用可能です。

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