‎ivipQ IE01 レビュー ケーブルメーカー発の有線イヤホンが傑作だった件

イヤホン
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概要

今回は‎ivipQより発売のIEM『IE01』(Amazonではiem01表記)をレビューしていきます。

‎ivipQと言えばほぼイヤホン/ヘッドホン用リケーブルを中心に展開しているオーディオブランドですが、イヤホン本体の発売はかなり珍しいなという印象です。調べた限りブランド初のIEMという訳では無いようですが、レビュー制作時点でアリエクストアやAmazonで販売されている当ブランドのIEMはこのモデルのみのようです。

製品の主な特徴、使用してみて良かった点・気になった点等について語っていくので、ご興味がありましたら是非最後までご覧ください。

スペック・製品仕様

項目内容
ドライバーユニットサイズ10mm ダイナミックドライバー
ヘッドフォンジャック3.5mmジャック
ケーブル長1.2m
感度124dB/Vrms(@1kHz)
インピーダンス32Ω±15%(@1kHz)
周波数応答範囲16Hz-22kHz(IEC61094, Free Field)
全高調波歪み(THD)≤0.5%(@1kHz)
参考価格(税込)マイク無し:5500円/マイク有:5900円

ドライバーは10mm径のダイナミックドライバーを採用。振動板素材にはナノ金メッキを採用し、歪みを低減、過渡応答と長期的な音質安定性向上、周波数特性の性能を改善を図っているとの事。感度が124dBと高めで、スマートフォンや携帯ゲーム機など出力の小さい機器でも十分な音量が得られる仕様になっています。インピーダンスは32Ωで扱いやすく、再生環境を選ばない点も特徴です。周波数帯域は16Hz〜22kHzと標準的なイヤホンよりも低域から高域までより広くカバーする設計。THDは特別悪い訳ではありませんが及第点かなといった印象です。

Amazonでマイク無しが5500円/マイク有が約5900円とお手頃な価格帯で展開されています。

内容物

  • イヤホン本体
  • イヤーピース2種計7組(1組装着済み)
  • イヤホンケーブル

以上になります。

イヤピースは本体に装着済みの物を除き2種類が各3サイズ付属しています。
衛生的で保管にも便利な薄型ケースが付属しているのも良いですね。

ケーブルはマイク無し/マイク有りの2種類から選択可能です。
コネクタは2PIN、プラグは3.5mmです。
線材については記述が見つからず詳細不明ですが見た限り4芯の銀メッキケーブルかと思います。
国内Amazonで販売されている物とアリエクで販売されている物とでは付属のケーブルが異なるようです。

フェイスプレートの青と紫のグラデーションでラメ加工が施されたリーフ柄のような模様は角度によって上品に反射して綺麗です。模様は手作業で着色されているらしく全く同じものは無いそう。写真で見るとシルバーでシンプルな書体のブランドロゴがのっぺりと目立つかなと感じましたが、肉眼では陰影によって締まって見えるので特に気になりませんでした。

筐体は樹脂製で内側シェルは前方部分だけうっすらと透き通ってドライバーが見えます。
コネクタ接続面は筐体とフラットなデザイン。
ノズル口径は約5mm、最大部で約6mm、ノズル長は約4.5mmです。

筐体後面にベントと見られる穴があります。

100円玉とのサイズ感比較。高さと幅は100円玉に収まるぐらいコンパクトです。
高さと幅が無いので厚みがあるように見えますが筐体の厚みもノズル部分を除いて約15mm程と特別分厚い訳でも無いです。

イヤホン本体の重さは片側約4.9gとスティックタイプのワイヤレスイヤホンよりも軽いです。

使用した感想

装着感について

筐体はIEMの中でも比較的小型、軽量設計なので耳甲介腔周りに接触して全体で支えるというよりはイヤピを中心に支えるような装着感で、耳の大きさを問わず装着可能かと思います。本体が軽量なのでイヤーピースとイヤーフックの固定力で十分安定します。長時間の着用にも向いていると思います。

個人的に装着感はかなり良い部類だと思います。耳のサイズを選ばない小型筐体も良いですね。

音質について

DAP(SONY NW-ZX707)にて付属ケーブルで音楽を聴いた感想です。

高域は伸びが良くスッと広がって消えていくような心地よい音で、中域は声の厚みや暖かみを感じられる生々しさがあり、情報量が多くボーカルがどのような発声で、表情で歌っているか、という情景まで伝わってくるような描写力と豊かさです。低域は明瞭かつ立体的で、どのぐらいの深度か、広がりか、どの位置で鳴っているかはっきりと分かります。バランスとしては中域と低域がやや出ているかなという印象を受けます。

サウンドステージは縦がかなり広く、横はやや広めといった印象を受けました。
伸びの良い高域と立体的な低域によって空間表現能力が非常に高く、どこからどの音がどんな広がり方をしているかがはっきりと分かる定位感の良さが際立ちます。

総合的にはとても空気感が高く豊かで生々しいサウンドだと感じました。
素晴らしいのが全帯域明瞭で情報量は多いのにディティールが自然なんですよね。
作られた音、という感じがせず、その空間で実際に自分の耳で聞いているかのような暖かみを感じるサウンドがとても心地良く、不快感が一切無くずっと聴いていたくなる音です。

どのジャンルでも気持ち良く聴けますが特にレトロミュージックやジャズ、クラシック、ライブ音源等空気感の高い音源との相性が抜群に良いです。

1DDのこのサイズ感でここまで表現力が高いとは。正直想像よりも遥かに良い音でびっくりしました。

通話音質について
付属ケーブルのインラインマイクから録音した音声を聞いてみました。
とても声がとても聞き取りやすいです。更に感度が高くインラインマイクとは思えないぐらいしっかりとボリュームを拾ってくれます。

気になった点

製品自体の性能やデザインに特に気になった点はありませんが、ケーブルの線材や、発売済みの既存のケーブルなのか、マイク有りと無しで違いはあるのか、等イヤホンケーブルをメインに展開しているブランドなのだからケーブルの詳細について情報を記載して欲しいなと思いました。

総評

ivipQ IE01は、小型・軽量な筐体による優れた装着感に加え、中低域に厚みを持たせつつも全帯域が明瞭で、空間表現力と定位の良さが際立つサウンドが特徴です。音の情報量は多いものの不自然な強調感はなく、生々しく暖かみのある鳴り方が印象的でした。
この価格帯でここまで自然さと表現力を両立している点は大きな魅力で、サイズ感も含め初めてIEMを試す人にも安心して勧められる一台です。

こんな人におすすめ

  • ボーカル表現や空気感を重視したい人
  • ジャズ、クラシック、ライブ音源、レトロミュージックをよく聴く人
  • 小型・軽量で装着感の良いIEMを探している人
  • スマートフォン直挿しでもしっかり鳴る、扱いやすい有線イヤホンが欲しい人
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