QCY H6 Ultra レビュー デザイン・音質・機能をすべて備えたブランド初フラッグシップワイヤレスヘッドホン

QCY H6 Ultra レビュー デザイン・音質・機能をすべて備えたブランド初フラッグシップワイヤレスヘッドホン ヘッドホン
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概要

QCYの新作ワイヤレスヘッドホン「H6 Ultra」をレビューします。

提供:QCY

これまでレビューしてきたQCYのH3シリーズは、1万円未満の価格帯でありながら、実用性や機能性の高さが魅力のモデルでした。

今回のH6 Ultraは、QCY初となるワイヤレスヘッドホンのフラッグシップモデルです。現時点でQCYの最上位モデルに位置付けられており、通常価格は税込13,990円。これまでのH3シリーズと比べると価格は大きく上がっていますが、その分、デザインや質感、音質、機能面が大幅に強化されています。

実際に使用してみると、1万円台前半とは思えないほど充実した仕上がりになっており、QCYのワイヤレスヘッドホンとしては大きなグレードアップを感じられる製品でした。

スペック・製品仕様

項目仕様詳細
製品名QCY H6 Ultra
BluetoothバージョンBluetooth 6.0 (通信距離:約10m)
対応コーデックLDAC、SBC、AAC
対応システムiOS / Android
ノイズキャンセリングPureSilenz™ 環境適応型ANC (最大-60dB) / 外音取り込みモード
ドライバー構成40mmドライバー & 13mmドライバー (2ウェイスピーカー)
周波数帯域20Hz – 40kHz (ハイレゾ対応)
連続再生時間ANCオフ:最長100時間 / ANCオン:約61時間
バッテリー容量2 × 750mAh
充電時間 / ポート約2.5時間 / USB Type-C (10分充電で約7時間再生)
本体重量約271g
カラーバリエーションミッドナイトグレー、アイボリーホワイト、アンバーオレンジ
同梱物ヘッドホン本体、Type-C充電ケーブル、オーディオケーブル、取扱説明書

内容物

  • ヘッドホン本体
  • 充電ケーブル
  • オーディオケーブル
  • 説明書類

外観・デザイン

H6 Ultraは、耳をすっぽり覆うオーバーイヤー型のワイヤレスヘッドホンです。

最大の特徴は、これまでのQCY製ヘッドホンと比較して、外観の高級感が大きく向上していることです。

ハウジングを支えるアーム部分には金属素材が使用されており、質感や仕上げにもこだわりが感じられます。

カラーはブラック、ホワイト、オレンジの3色展開です。

ハウジングは約90度回転させることができ、折りたたんでコンパクトに収納できます。

スライダー部分はカバーを分割して見せるタイプではなく、芯をそのまま引き出す構造になっており、シンプルでスタイリッシュなデザインです。

ヘッドバンドは頭頂部だけでなく両サイドまでクッションで覆われています。イヤーパッドとヘッドバンドのクッション性は十分に確保されており、装着時の快適性にも配慮されています。

右側のハウジングには電源ボタンとボリュームコントロールボタンを搭載。

左側にはAUX端子、充電ポート、インジケーター、ノイズキャンセリングボタンが配置されています。

金属パーツを使用しているため見た目には重量感がありますが、実際の重量は実測値で約263gと意外に軽量です。

専用アプリは主要な機能が1つのタブにまとめられており、各種設定を比較的分かりやすく操作できます。

ANCは使用環境に合わせて複数のモードから選択可能です。カスタムボタンを使えば、外音取り込み、ノーマル、アクティブノイズキャンセリングをシームレスに切り替えることもできます。

リスニングモードは音楽、ゲーム、映画の3種類から選択でき、それぞれに適した設定に切り替えられます。

イコライザーは豊富なプリセットに加えて、QCY独自のカスタムイコライザーにも対応。好みに合わせて細かな音質調整が可能です。

ボタン操作についてもカスタマイズでき、ユーザーが使いやすいように各種操作を割り当てられます。

「ヘッドホンを探す」機能も搭載されており、接続・切断時などの記録をもとに、地図上で位置を確認できます。Google Mapsをベースにルート検索まで行える仕様です。

このほか、マルチポイント接続や空間オーディオなど、フラッグシップモデルらしく多彩な機能を備えています。

装着感

装着感については、側圧がやや強めで、頭をしっかりホールドするタイプです。

その分、安定感は高く、ヘッドホンがずれにくい印象です。

側圧はやや強めですが、イヤーパッドとヘッドバンドにはそれぞれ十分な厚みのクッションがあるため、1時間程度装着していても、特に強い痛みは感じませんでした。

一方で、個人的には首周りが少し窮屈に感じました。

ただし、これはヘッドホン側の問題というより、自分の首がやや太めであることも影響していると思います。平均的な成人男性の体格であれば、特に問題なく使用できると思います。

全体としては、側圧による安定感とクッション性による快適性のバランスが取れた装着感です。

音質

動画版ではバイノーラルマイクを用いたバーチャル試聴・ノイキャン比較等も行っています↓

H6 Ultraの音質でまず感じたのは、非常に解像度が高く、全体の見通しが良いことです。

ワイヤレスヘッドホンでは低域を強調したサウンドや、空気感を重視したチューニングのモデルも多いですが、H6 Ultraは低域から高域までバランスよくまとめられています。

低域はサブベースまできれいに聴き取れるほど解像感が高く、ミッドベースもしっかりとした深さとアタック感があります。

それでいて音が濁ることはなく、非常に気持ちよく聴ける仕上がりです。

高域についても解像度は高いものの、刺激が強すぎたり、くどく感じたりすることはありません。すっと耳に入ってくるような絶妙なチューニングになっています。

クセが少なく、音域全体のバランスが良いため、ジャンルを問わず比較的多くの人が受け入れやすいサウンドだと感じました。

サウンドステージは縦方向・横方向ともに広めに感じられます。

また、イコライザープリセットのクオリティが高い点も印象的でした。

基本となるサウンド自体のクオリティが高く、素直なバランスに仕上がっているため、各プリセットへ切り替えても、それぞれの特性をしっかりと反映してくれます。

プリセットを変更するたびに音の変化を楽しめるので、いろいろな設定を試してみたくなるヘッドホンです。

通話音質

通話時の音声については、ヘッドホンに搭載されたマイクで録音した音声を確認しました。

若干の処理・加工感はありますが、通話用途としては十分なクオリティだと感じました。

ノイズキャンセリング

アクティブノイズキャンセリングについても、H6 Ultraの大きな強みです。

ノーマル、外音取り込み、アクティブノイズキャンセリングなどのモードを切り替えて比較しましたが、ノイズキャンセリング性能はかなり優秀です。

実際に屋外で使用してみると、車の走行音や川の音、虫の鳴き声など、少し離れた場所から聞こえてくる環境音をかなりきれいに低減してくれます。

屋外で使用すると、周囲がほぼ静寂になったように感じるほどでした。

電車内では完全な無音になるわけではありませんが、車内の音をかなり抑えてくれるため、音楽に十分没入できるレベルです。

外音取り込み機能も取り込み量が多く、自分の耳で直接聞いているような自然な感覚があります。

ノイズキャンセリングと外音取り込みの両方が非常に優秀で、1万円台のワイヤレスヘッドホンとしてはトップクラスの性能だと感じました。

マルチポイント接続

マルチポイント接続は最大3台のデバイスに同時接続できます。

再生中のデバイスに別のデバイスから割り込ませて切り替える方式で、実際に試したところ、切り替えには約2~3秒ほどかかりました。

LDAC使用時は最大2台までとなりますが、LDAC環境でも安定して使用できました。

複数のスマートフォンやPCなどを使い分ける場合にも便利な機能です。

ゲームモード

ゲームモードをオフにした状態では遅延が約60ms程度。

ゲームモードをオンにすると、約40ms程度まで遅延を抑えられました。

もともとワイヤレスヘッドホンとしては優秀な遅延性能ですが、ゲームモードを利用することでさらに低遅延化できます。

動画視聴やカジュアルなゲームプレイであれば、違和感なく楽しめるレベルです。

空間オーディオ

空間オーディオにも対応しています。

個人的には、音声に少しリバーブがかかったような、浴室の中にいるような響き方に若干のクセを感じました。

一方で、この特性を活かせば、大型の広いホールで行われるライブ映像などとは相性が良いと感じます。

映画やドラマ、アニメなどを楽しむ場合は、通常の映画モードなどを選択したほうが無難かもしれません。

ヘッドトラッキングについては、頭を動かした際の音の定位変化が非常に自然で、クオリティも高いです。

ただし、空間オーディオそのものに少しクセがあるため、コンテンツによって向き不向きは分かれそうです。

総評

QCY H6 Ultraは、1万円台とは思えないほど高い完成度を実現したフラッグシップワイヤレスヘッドホンです。

これまでのQCY製ヘッドホンも、価格帯を超えたサウンドや機能性を実現していましたが、H6 Ultraではそこからさらに一段グレードアップした印象があります。

特にデザインや質感はこれまでのモデルから大きく向上しており、金属パーツを取り入れた高級感のある仕上がりになっています。

音質についても、QCYのヘッドホンらしい優れたサウンドに加えて、フラッグシップモデルにふさわしいクリアでバランスの良いチューニングに仕上がっています。

ノイズキャンセリング性能も非常に高く、外音取り込みも自然。最大3台のマルチポイント接続、LDAC、空間オーディオ、ヘッドトラッキング、ゲームモードなど、機能面も非常に充実しています。

空間オーディオの音声表現には若干クセを感じましたが、それ以外については大きな不満はありません。

これまでのQCY製ヘッドホンで感じられた「価格を抑えるために仕方がない部分」も、H6 Ultraではかなり改善されています。

特にデザインや質感については大幅なグレードアップを感じられ、製品全体の満足度はかなり高いです。

デザイン・音質・機能のすべてを重視しつつ、コストパフォーマンスにもこだわりたい方には、非常に魅力的なワイヤレスヘッドホンです。

QCYのワイヤレスヘッドホンとして、デザイン、サウンド、機能のすべてが揃った集大成ともいえるモデルに仕上がっています。

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