概要
こんにちは、あらげです。
今回はSOUNDPEATSの最新フラッグシップ完全ワイヤレスイヤホン「Aura Nebula」をレビューしていきます。

これまでSOUNDPEATSの最上位モデルは1万円前後の価格帯が中心でしたが、Aura Nebulaはブランド初となる3万円台のプレミアムハイエンドモデルとして登場しました。
最大の特徴は、片側5基、左右合計10基のドライバーを搭載した贅沢な構成です。
一体どんな実力を見せてくれるのでしょうか。
スペック・製品仕様
| 項目 | SOUNDPEATS Air6 Pro | SOUNDPEATS Aura Nebula | SONY WF-1000XM5 |
|---|---|---|---|
| ドライバー | 11mmダイナミック | 10mmダイナミック+6mm平面磁界型+BA×2+マイクロ平面磁界型 | 8.4mmダイナミック |
| 対応コーデック | SBC/AAC/LDAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless/LC3 | SBC / AAC / LDAC / aptX / aptX Adaptive / aptX Lossless / LC3 | SBC/AAC/LDAC/LC3 |
| Bluetooth | Bluetooth 6.0 | Bluetooth 6.0 | Bluetooth 5.3 |
| ANC・外音取り込み | 〇 | 〇 | 〇 |
| 通話ノイズキャンセリング | 〇 | 〇 | 〇 |
| マルチポイント | 〇 | 〇 | 〇 |
| ゲームモード | 〇 | 〇 | ✖ |
| 立体音響モード | 〇 | ✖ | △(360 Reality Audio) |
| 専用アプリ | 〇 | 〇 | 〇 |
| 最大再生時間 | 約12時間(ANC OFF) | 約7時間(ANC OFF) | 約12時間(ANC OFF) |
| ケース併用 | 約52時間(ANC OFF) | 約28時間(ANC OFF) | 約36時間(ANC OFF) |
| 充電端子 | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C |
| ワイヤレス充電 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 急速充電 | 〇(15分→約6時間) | 〇(15分→約2時間) | 〇 (15分→約5時間) |
| 防水性能(本体のみ) | IPX5 | IPX4 | IPX4 |
| 重量 | 約4.5g(片側) / 約51.95g(ケース+イヤホン) | 約8g(片側) / 約69.1g(ケース+イヤホン) | 約5.9g(片側) / 約50.8g(ケース+イヤホン) |
| 価格 | 12,380円 | 35,880円 | 35,750円 |
内容物

パッケージには以下のものが付属しています。
- イヤホン本体
- 充電ケース
- 充電ケーブル
- イヤーピース
- 取扱説明書

イヤーピースは装着済みのものを含めて4サイズが付属し、各サイズ1ペアずつ用意されています。
外観・デザイン

充電ケースは楕円形の金属製で、これまでのSOUNDPEATS製品と比べても高級感のある仕上がりです。
これまでのモデルではプラスチック製のケースが多かったのに対し、Aura Nebulaでは金属素材を採用。ケース上部にはラメ加工のような仕上げが施されており、光を美しく反射します。

ケース前面にはインジケーター、背面には充電用USBポートを搭載しています。


イヤホン本体はステムレスデザインを採用しています。

ブラックとゴールドを組み合わせたカラーリングに加え、外装には細かなラメのような仕上げが施されており、価格帯に見合った高級感があります。
ロゴ周辺はタッチセンサーになっており、各種操作が可能です。
また、従来モデルでは楕円形のノズルを採用していることが多かったのに対し、Aura Nebulaでは円形のノズルを採用。カスタムイヤーピースなども選びやすくなっています。

ただし、ノズルの外径は約6.8~7.5mmとかなり太めです。
付属イヤーチップは軸が比較的短いため、社外製のイヤーチップを使用する場合は、軸が短く、内径の広いタイプを選ぶのがおすすめです。

充電ケース

充電ケースはイヤホン同士の間に指を入れられる十分なスペースがあり、本体も高い位置に収められています。
そのため、イヤホンをケースから簡単に取り出せます。
ペアリング・リセットボタンはケース内部に配置されており、充電ケースはワイヤレス充電にも対応しています。

装着感


片側5基ものドライバーを搭載しているため、イヤホン本体の大きさや装着感は少し気になっていました。
しかし、実際に装着してみると、想像していたほど大きさは気になりませんでした。
ステムのない完全ワイヤレスイヤホンですが、ハウジングの形状は有線イヤホンのインイヤーモニターに近い装着感です。
イヤーチップだけでなく、イヤホン内部のシェル部分も耳介にしっかりフィットするため、安定感に優れています。
また、物理的な遮音性も高く、ANCをオンにしなくてもそれなりにコンテンツに集中できます。
正面から見ると本体が少し外側に張り出しているように見えますが、イヤーピースとハウジングによってしっかり支えられるため、装着中に落ちたり不安定になったりする心配はありません。
音質
動画ではバイノーラルマイクを用いたバーチャル試聴比較も行っています↓
Aura Nebula最大の魅力は、やはり音質です。
5基のドライバーを組み合わせた贅沢な構成によって、一般的な完全ワイヤレスイヤホンとは一線を画す解像度とディテール表現を実現しています。
低音
低音は単純に量感やアタック感を強調したタイプではなく、引き締まった明瞭な低音です。
ワイヤレスイヤホンでは埋もれやすい微細な空気振動までしっかりと描き出し、サブベースも非常に明瞭です。
過度に誇張された低音ではなく、忠実な低域再生を重視したチューニングになっています。
比較対象となったSONY WF-1000XM5は低音域をかなり強調したチューニングですが、Aura Nebulaと聴き比べると、その違いは明確に分かります。
中音域・ボーカル
中音域は自然さを保ちながら、十分な厚みを備えています。
特にボーカルの表現力は非常に優秀です。
息遣いや吐息といった細かな音まで明瞭に聞き取ることができ、まるでボーカリストが目の前、あるいは耳元で歌っているかのような奥行きを感じられます。
人工的に調整されたような不自然さはなく、それでいて音の密度は非常に高い印象です。
高音域・解像度
高音域の解像度も非常に優れています。
ほかのワイヤレスイヤホンでは聞き逃してしまうような細かな音まで、クリアに聞き取ることができます。
この独特の高い解像度には、平面磁気ドライバーの搭載が大きく貢献していると考えられます。
完全ワイヤレスイヤホンで平面磁気ドライバーを搭載するモデルはまだ少ないため、Aura Nebulaならではの特徴と言えるでしょう。
音場・定位
音場は水平方向だけでなく、垂直方向にも広く感じられます。
さらに前後方向の奥行きもしっかりと感じられ、音の位置や厚みを非常に判別しやすいです。
楽器やボーカルなど、それぞれの音がどこから鳴っているのかを明確に把握でき、分離性能や定位感も非常に優れています。
マイク・通話品質
通話品質についても、実際にイヤホンのマイクで録音した音声を確認しました。
音質重視のフラッグシップモデルということでマイク性能にはそこまで期待していませんでしたが、実際には自然で鮮明な音声を収録できており、かなり優秀でした。
音質だけでなく、通話時のマイク性能も十分実用的なレベルです。
ANC・外音取り込み
Aura Nebulaのノイズキャンセリングは、強力さを最優先したタイプではありません。
実際に比較を行ったところ、ANC性能は「非常に強力」というほどではありませんでした。
これは偶然ではなく、公式の説明によれば、音質への影響を抑えるためにANCの強度を調整しているとのことです。
つまりAura Nebulaは、日常的な利便性よりも音質を最優先して設計されたモデルと言えるでしょう。
一方、外音取り込みモードは自然な聞こえ方で、十分実用的な性能です。
専用アプリ
専用の「SOUNDPEATS」アプリは、

- ホーム
- 探索
- サポート
- マイページ
の4つの主要タブで構成されています。
イヤホンの主要機能はホームタブに集約されています。

ANCは5種類のモードから選択でき、イコライザーもプリセットのほか、聴力検査に基づいて最適化するアダプティブEQ、10バンドのカスタムEQに対応しています。

また、タッチ操作はシングルタップ、ダブルタップ、トリプルタップ、長押しなど、それぞれに好みの操作を割り当てられます。


LDAC、LE Audio、ゲームモード、マルチポイント接続などもアプリから管理可能です。

マルチポイント

マルチポイント接続は、2台のAndroid端末で動作を確認しました。
再生中の端末から操作を中断して切り替えることはできませんでしたが、切り替え時の応答速度は非常に速く、約1秒で完了しました。
ただし、LDACとマルチポイント接続は同時に使用できませんでした。
イヤホンを探す機能

「イヤホンを探す」機能では、イヤホンからアラーム音を鳴らせるほか、最後に接続した場所を地図上に表示できます。
ただし、位置情報には若干のズレがあり、数十メートルから100m程度の誤差が生じる場合があります。
そのため、現時点では正確な位置を特定する機能としては、やや注意が必要です。
ゲームモード
ゲームモードでは低遅延化に対応しています。
遅延測定アプリで確認したところ、ゲームモードOFF時でも遅延は約60msと比較的低く、ゲームモードをONにすると実測値で約40msまで低下しました。※正確性を保証するものではありません。
動画再生時に目立った遅延もなく、ゲームも快適にプレイできます。
なお、Aura Nebulaには空間オーディオ機能は搭載されていません。
総評

SOUNDPEATS Aura Nebulaは、可能な限り高い音質を実現することに特化した、ハイエンド完全ワイヤレスイヤホンです。
最大の特徴は、片側5基という非常に贅沢なドライバー構成。
10mmダイナミックドライバー、6mm平面磁気ドライバー、2基のバランスド・アーマチュアドライバー、マイクロ平面磁気ドライバーを組み合わせることで、ワイヤレスイヤホンとは思えないほど高い解像度とディテール表現を実現しています。
特に、
- 引き締まった低音
- 厚みのある自然な中音域
- リアルなボーカル表現
- 優れた高域解像度
- 広い音場
- 優れた定位・分離性能
といった部分が大きな魅力です。
一方で、強力なANCや空間オーディオなど、多機能さを重視したモデルではありません。
そのため、カジュアルな屋外利用や、通勤・通学時に強力なノイズキャンセリングを求める方には、必ずしもおすすめできません。
Aura Nebulaは、室内で音楽をじっくり楽しみたい方、そしてワイヤレスでも音質を徹底的に追求したい方におすすめのモデルです。
これまで高性能な有線イヤホンで音楽を聴いてきた方や、「ワイヤレスイヤホンは音質が物足りない」と感じていた方にも、一度試してほしい製品です。

