概要
今回はHUAWEIより発売されたオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン
『FreeClip』(ブラック)をレビューしていきます。
箱はいたってシンプル
スペック・製品仕様
製品名 | HUAWEI FreeClip |
---|---|
タイプ | オープン型 |
ドライバー | 約10.8mmのデュアルマグネットダイナミックドライバー |
通信規格 | Bluetooth 5.3 |
再生周波数帯域 | 20Hz – 20,000Hz |
コーデック | SBC / AAC / L2HC |
連続音楽再生時間 | イヤホン単体約8時間 |
充電ケース込み約36時間 | |
満充電時間 | イヤホン本体:約40分 |
充電ケースのみ:約60分(有線充電)/150分(ワイヤレス充電) | |
充電方式 | USB Type-C/ワイヤレス |
通話ノイズリダクション | 対応 (片側2マイク+骨伝導VPU+DNN) |
マルチポイント | 対応 |
イコライザー機能 | 対応 |
防水防塵 | IP54 |
付属品 | USB Type-C充電ケーブル / クイックスタートガイド /保証とアフターサービスのご案内 |
内容物
- ケース含む本体
- USB Type-C充電ケーブル
- クイックスタートガイド
- 保証とアフターサービスのご案内
付属の充電ケーブルは約20㎝程と結構短い。
レビュー
外観
まるっとしたケースはコンパクト。
マットシルバー仕上げで品があり指紋が目立ちにくい。
ケース底面にはType-Cの充電口。
ワイヤレス充電にも対応している。
右側面にはペアリングリセットボタン。
マルチポイントで2台目を接続する際等に使用する。
蓋を開けるとこんな感じ。
無機質かつイヤーカフ型のデザインが新鮮な事もあり近未来的な印象を受ける。
見ての通りブリッジ部分が飛び出しているのでとても取り出しやすい。
マグネットの磁力は結構強めでしっかりホールドされている。
ケースとは異なりイヤホン本体は光沢仕様。
スピーカーが付いている部分はアコースティックボール、
付いていない方がコンフォートビーンズ、
2つの部位を繋いでいる部分がC-bridgeと言うらしい。
操作について
これまでのワイヤレスイヤホンと異なる部分として、
アコースティックボール、コンフォートビーンズ、C-bridgeの3か所がタッチコントロールに対応しており、どこを押しても操作できるようになっている。
また、右耳左耳の区別が無く、どちらを装着しても左右の耳が自動で識別される仕様なので
ⅬRを気にする必要が無い。
重さ
- イヤホン片側約5.5g
- ケース込み約56.8g
装着した見た目、装着感について
カナル型や耳掛け式のオープンイヤーイヤホンと異なり、
『イヤホン』というより『アクセサリー』のような見た目。
眼鏡に全く干渉しないので眼鏡を掛けている方には最も快適なイヤホン。
装着検出機能が搭載されており、再生中に外すと自動停止・装着しなおすと自動再生される。
圧迫感や異物感はほぼ感じず、まるで何も着けていないかのような装着感。
かといって緩い訳でもなく、運動しても外れたりずれない安定感。
装着時の快適さは過去装着してきたワイヤレスイヤホン全体を含めても最も良いと感じる。
アプリについて
専用アプリ『AI Life』はGoogleplayストアには無いのでAndroidユーザーは説明書のQRコード等からインストールします。
HUAWEIデバイスでないと上のポップアップメッセージが短いスパンで表示されて
正直鬱陶しいが、アプリ機能に特に影響は無いので無視してOK
接続センターはマルチポイント接続の設定で、どのデバイスと接続しているか可視化されているので『自動接続されてしまいどのデバイスと接続されているかわからない』という事態が無く結構ありがたい。
また、音声アシスタント等の機能を使用する際に有線するデバイスを選べる項目も搭載されている。
サウンド効果はイコライザ設定で、
現状プリセット4種類のみと簡素なものとなっており、
詳細なカスタマイズはできない。
ジェスチャーはダブルタップとトリプルタップのコントロールを割り当てる事ができる。
しかしシングルタップ無し、音声アシスタントはダブルタップのみ等自由度は低め
設定項目では装着検出機能・音量限度のON/OFFが可能。
使用した感想について
音質について
オープンイヤーイヤホンの中でもかなり自然でピュアなサウンドに感じる。
音の粒が細かく耳当たりが良い。長時間でも聴いていられるサウンド。
中高音域は綺麗に出ているがやはり構造上低域は苦手で、全く出ないわけではないが深い低音は出ていない印象。
『ながら聴き』という観点では長時間聴く事を考えると丁度良いかもしれないが、低域好きな方は物足りないかもしれない。
音漏れについて
耳を塞がないオープンイヤー型なので音漏れが気になるところ。
知人に協力してもらいどのぐらいの距離で聞こえるか試してみた。
音楽を70%のボリュームで流していても、
1mぐらい離れていれば全く聞こえず、50cm以内ぐらいになると少し聞こえるとの事だった。
電車内等密着する環境ではあまりおすすめできないと思われる。
操作について
3か所のどこを触っても操作できるという注目の仕様だが、
コンフォートビーンズ→C-bridge→アコースティックボールの順で感度が良く、
コンフォートビーンズは感度が良いのだが、C-bridgeはやや感度が悪く、アコースティックボールは感度が悪く反応させるのが難しい。
コンフォートビーンズで操作すれば良いのだがやや残念ではある。
マルチポイント・ワイヤレス充電について
切り替え後の応答レスポンスに関しては可もなく不可も無くといった感じ。
元デバイスの音声を停止してからじゃないと後デバイスの音声が再生できないタイプのマルチポイントなので自動切り替えできるタイプと比較すると利便性はやや落ちるが、それでもデバイスに接続し直さなくても良いのはやはり便利なので搭載されているだけありがたい。
オーディオブランド、スマホブランド等から出ているイヤーカフ型オープンイヤーイヤホンはまだ片手で収まる程しかないが、恐らくマルチポイント・ワイヤレス充電対応のモデルはFreeClipが初じゃないだろうか。
アプリについて
アプリに関しては他ブランドと比較するとイコライザプリセットやコントロール割り当て等物足りないなと思う箇所が多かった。
マルチポイントに関する設定は他ブランドよりも優れていると感じた。
それ以外は他ブランドのワイヤレスイヤホンを使用してきた人からすると
物足りないのではないだろうか。
総評
音質は良く、機能面に関してはマルチポイント・ワイヤレス充電対応等BOSEやambieのイヤーカフ型より優れており、現状(記事作成時点)最も機能が優れているイヤーカフ型と言って良いと思います。
装着感は着けている事を忘れるぐらい良く、個人的には現状全ワイヤレスイヤホンを含めてもナンバーワンだと思っています。
しかしデザインは独特の為、外で着けるには少し勇気がいる、という人も多そう。
見た目が気にならなければ現状最も快適なワイヤレスイヤホンと言っても過言ではないと思います。
耳を塞がず外の音が聞こえるので運動やデスク作業でのながら聴きにもかなりおすすめです。
これまでオープンイヤー型は耳掛け型がメジャーでしたが、今後はイヤーカフ(クリップ)型がメジャーになっていくのではないでしょうか。
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