概要
こんにちは、あらげです。
今回はCCAより発売の新作IEM『Falcon』(マイク有3.5mm)をレビューしていきます。

こちらのIEM、コンセプトとしては競技用FPSプレイのために設計された、ゲーミングチューニングモデルなのだそう。
スペック・製品仕様
| 項目 | 内容 |
| 製品名 | CCA Falcon |
| カラー | シルバー / ブラック |
| モデル | マイクなし / マイクあり |
| プラグタイプ | 3.5mm / Type-C |
| 内蔵サウンドカード | なし / あり (7.1サラウンドサウンド) ※Type-C版のみ |
| マイク | ゲーミングマイク、シングルボタン・インラインコントロール ※マイク付きモデルのみ |
| ドライバーユニット | デュアルダイナミックドライバー (7mm+8mm)、LCP振動板 |
| インピーダンス | 25Ω |
| 感度 | 104dB±3dB (mW@1kHz) |
| 周波数特性 | 10-20000Hz |
| イヤホンソケット | 0.75mm (C 2Pin) |
| 接続タイプ | 有線接続 |
| ケーブルタイプ | 高純度OFC 2芯ケーブル |
| ケーブル長 | 120±5cm |
内容物

- イヤホン本体
- イヤホンケーブル
- イヤーピース3サイズ(1組装着済み)
- 保証書

付属のイヤーピースは白い半透明のシリコンタイプで音導管内側には縦溝が施されています。
KZ・CCAは高域が鋭いものが多いのでピーク緩和(シャリつきや刺さりを抑える)用途かも知れませんね。

ケーブルはお馴染みの高純度OFCケーブル。
コネクタは0.75mm (C 2Pin)でプラグは汎用性・耐久性の高いⅬ字プラグ。

マイク付きバージョンはリモコン付きのインラインマイクが搭載されており、通話以外にも再生/停止等のコントロールも可能です。※使用デバイスやアプリによっては非対応の場合があります。
外観・デザイン

クロムメッキのような艶と光沢が美しい金属製のフェイスプレートを採用。
フェイスプレートには、ゲーミング向けという事で通気性を意識したベント(通気孔)が設けられています。

内側は樹脂製のクリアシェル。透明度が高くダイナミックドライバー2基がはっきりと見えます。

ノズルは外径5mm(最大部6mm)、ノズル長は4mmです。
イヤーピースをカスタムする場合はノズル口が大きめの物を選びましょう。

本体のサイズ感は平均的といった印象。


重さの実測値は
イヤホン本体片側:8.1g
本体左右、イヤピ、ケーブル込み:71.5gでした。
完全樹脂製の物や一部のみ金属を使用したものと比べると金属プレートの面積がやや広めなので、ずっしりとまではいきませんがその分の重みは感じます。
使用した感想
装着感


耳甲介にすっぽりと収まり、イヤピと耳甲介全体のフィット感で支える装着感です。
内側シェルは収まりが良く、圧迫感は一切感じず快適です。
フェイスプレートは金属製ですが耳に接触する内側シェルは樹脂製なので肌触りも良好で金属の冷たさや不快感は感じません。
金属部分はフェイスプレートのみなので重さは全く気にならず、重さにより長時間装着して疲れたり、耳から脱落しそうになる事はありませんでした。
通気性重視でベントが搭載されている事から蒸れにくく、数時間連続で装着しても痒くなったり熱がこもりにくいのは非常に嬉しいポイントです。当方日によっては4~5時間連続でゲームをプレイする事があるゲーマーですが、初めから終わりまで快適にプレイする事ができました。
個人的に装着感はかなりの好印象です。
音質
FPSゲーム、音楽両方の用途で使用した感想です。
- 高域
- 非常に解像度が高く忠実明瞭だが輪郭が鋭い。
- 中域
- こちらも解像度が高く細かなディテールまで非常に明瞭。
- 中高域にかけて特に音圧強めで鋭さと相まって音楽だとボーカルはやや刺さり気味
- 低域
- タイトで立体的。サブベースや歪み音も1音1音捉える明瞭な低音だが全体のバランスで見るとやや控えめ。
- サウンドステージ
- 縦:広め
- 横:やや広め
- FPSゲーム用途として
- 足音やリロード音等の効果音の輪郭が非常に鮮明で分かりやすい
- 前後左右の定位感も非常に良く方向・位置関係もかなりはっきりと分かる
- 音楽用途として
- 解像度が高く非常にクリアで見通しが良い
- 中高域の圧が強めで刺さり気味。シャープな中高域が好みでない場合はくどく感じる可能性有
全体としては非常に解像度が高く見通しの良いモニタータイプで、FPS特化のチューニングというだけありゲームでの効果音や位置関係を把握するのには特性を最大限に発揮します。一方で、音楽用途としても非常に解像度が高く見通しの良いクリアサウンドを楽しめますが、FPS用に中高域ブーストされている影響で特にボーカルが刺さり気味な印象を受けました。ただ今作はFPS・音楽用ではなく完全なFPS特化として割り切っているようです。その分、FPSゲームでの恩恵はとても大きく感じられました。
- 通話音質
- インラインマイクから録音した音声を聞いたところ及第点ぐらいかなといった印象。めちゃくちゃクリアという訳ではないがボリュームは十分で通話・ボイスチャット用途では問題無く使えると思う
総評

CCA Falconは、「FPSゲームで勝つための音」を強く意識した、かなり尖ったチューニングのゲーミングIEMでした。
特に印象的だったのは、足音やリロード音などの効果音の明瞭さと定位感の良さ。前後左右の位置関係が非常に把握しやすく、FPS用途では「音で敵を探す」感覚をしっかりサポートしてくれます。競技向けFPSをプレイするユーザーにとっては、かなり恩恵を感じやすいサウンドだと感じました。
また、装着感も非常に優秀です。耳への収まりが良く、通気性を意識した設計により長時間装着でも蒸れにくく、数時間にわたるゲームプレイでも快適性を維持しやすい点は大きな魅力でしょう。
一方で、音楽鑑賞用途では好みが分かれる部分もあります。全体的に非常に高解像度でクリアなサウンドを楽しめるものの、FPS向けに強調された中高域の影響でボーカルや一部の音がやや鋭く、刺さり気味に感じる場面もありました。低域も明瞭ながら量感は控えめで、リスニング重視の万能型イヤホンとは少し方向性が異なります。
そのため、「音楽も万能に楽しみたい」というよりは、“FPSで有利に戦いたい”“定位感と効果音の聞き取りやすさを最優先したい”というユーザーに特におすすめできるモデルです。音楽用途をある程度割り切れるのであれば、非常に魅力的な選択肢になりそうです。

