概要
今回は、EPZから発売されている有線イヤホン「EPZ P40」をレビューします。

EPZ P40は、2基のダイナミックドライバー(DD)+1基のプラナードライバー+1基のPZT(ピエゾ)ドライバーを搭載した、4ドライバー構成のトライブリッドIEMです。
参考価格は160ドルで、搭載されているドライバー構成を考えると、かなりのコストパフォーマンスに感じられます。
一体どんな実力なのか…
スペック・製品仕様
| 項目 | スペック・詳細 |
| 製品名 | EPZ P40 |
| 参考価格 | $160 |
| ドライバー構成 | 4ドライバー・トライブリッド構成 (2 ダイナミックドライバー + 1 平面磁界ドライバー + 1 PZT圧電セラミックドライバー) |
| 低域 (Bass) | 9mm カスタムDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)ダイアフラムDD |
| 中域 (Mids) | 7mm カスタムデュアルマグネット・デュアルキャビティDLC DD |
| 高域 (Treble) | 第2世代マイクロ平面磁界ドライバー & 構造サスペンション型PZT圧電セラミックドライバー |
| 周波数特性 | 20Hz – 20kHz |
| 感度 | 100dB (±3dB) |
| インピーダンス | 14Ω |
| ケーブル素材 | 4芯古河銀メッキ無酸素銅(OFC)ケーブル |
| ケーブル端子 | 0.78mm 2ピン |
| プラグタイプ | 交換式プラグ(3.5mm シングルエンド / 4.4mm バランス同梱) |
| ケーブル長 | 1.2m |
内容物

- イヤホン本体
- シリコンイヤーピース 2種類・合計10ペア
- イヤホンケーブル
- 3.5mmシングルエンド交換プラグ
- 4.4mmバランス交換プラグ
- キャリングケース
- 説明書類
イヤーピースはそれぞれ異なるコンセプトで設計された2種類のシリコンタイプが付属しています。

消耗品であるイヤーピースが合計10ペアも付属しているのは嬉しいポイントです。
付属ケーブルは古河電工製の銀メッキ線を採用。表面は摩擦の少ない、つるっとした質感の被膜でしっかりとした作りになっています。

ケーブルをまとめているマジックテープを外しても、円形に巻かれた状態が大きく崩れない程度には柔軟性があります。
コネクターは0.78mm 2Pin仕様で、プラグは交換式。3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスの2種類を付け替えて使用できます。
プラグの接続部分にはネジ式の固定具が付いているため、使用中にプラグが抜けたり外れたりするのを防ぎやすい構造になっています。
さらに、ジュエリーケースのようなレザー調のかわいらしいキャリングケースも付属しています。

外観・デザイン
EPZ P40は、フェイスプレートのデザインが非常に美しいイヤホンです。

宇宙軌道をイメージしたデザインらしく、ブルー系のベースカラーにホログラム加工が施されており、光の当たり方によって7色に変化して見えます。
フェイスプレートの周囲は金属フレームで覆われており、高級感もしっかりあります。
付属のキャリングケースに収納すると、まるでジュエリーケースに入ったアクセサリーのような雰囲気があります。

筐体内部のシェルはクリアブルーで、こちらも非常にきれいな仕上がりです。

ドライバー構成も豪華で、2DD+1プラナー+1PZTというトライブリッド構成を採用しています。
参考価格は160ドルなので、日本円ではおおよそ2万5,000円前後。
この価格でこのドライバー構成とデザインを実現していることを考えると、非常にコストパフォーマンスの高い製品だと感じます。
筐体サイズは特別大きくも小さくもなく、一般的なIEMといった印象です。

金属パーツは限定的に使用されているため、見た目から受ける印象よりも軽量です。
本体重量は実測で片側約5.7gでした。

装着感

装着感は個人的にかなり良好でした。
筐体内側のシェル自体はそこまで大きくなく、耳への圧迫感もありません。
一方で、シェル上部が少し飛び出した形状になっており、これがフィンのような役割を果たします。
この部分が耳の溝にしっかり入り込んで支えてくれるため、安定感は抜群です。
イヤーピースやイヤーフックとあわせてしっかり固定できるため、装着中にイヤホンがズレにくくなっています。
また、肌に触れる筐体内部には医療用樹脂が使用されており、肌触りも非常に滑らかです。
軽量な筐体と相まって、長時間使用する場合でも比較的快適に装着できるイヤホンだと感じました。
音質
動画版では、バイノーラルマイクで録音した音声を使ってバーチャル試聴比較も行っています。
全体的な音の傾向
全体的な印象としては、非常にすっきりとしたサウンドです。
いわゆるモニター系の音に近い傾向で、低域はしっかりと存在感を保ちながらも、アタック感や量感を強く主張してくるタイプではありません。
中域はかなり自然で、バランスの良さとディテールの忠実さが特徴です。
高域
特に印象的なのが高域です。
他のイヤホンでは埋もれてしまうような超高域まで、非常にくっきりと聴き取ることができます。
解像度が高いにもかかわらず、音が刺さるような刺激感は少なく、滑らかに仕上がっています。
プラナードライバーとピエゾドライバーの恩恵がかなり色濃く出ているように感じられます。
全体としては自然なサウンドでありながら、やや明るめの音という印象です。
音場・定位
サウンドステージは、極端に広いわけでも狭いわけでもなく、自然な広がり方です。
特定の帯域を強調したような印象はありませんが、音の見通しが非常に良いため、各音の位置や細かなニュアンスが把握しやすく感じます。
モニターライクですっきりとしたサウンドで、音源の細かな部分まで確認しやすいイヤホンです。
4.4mmバランス接続
4.4mmバランス接続に変更しても、基本的な音の特性そのものは大きく変わりません。
ただし、3.5mmシングルエンドと比較すると、サウンドステージがより広がったように感じられました。
総評

EPZ P40は、2DD+1プラナー+1PZTという豪華なトライブリッド構成に加え、充実した付属品、美しいデザイン、良好な装着感を備えた有線イヤホンです。
特に、
- 2DD+1プラナー+1ピエゾの4ドライバー構成
- 3.5mm / 4.4mm交換式プラグ
- 合計10ペアのイヤーピース
- 古河電工製銀メッキケーブル
- 美しいホログラム加工のフェイスプレート
- 軽量な筐体
- 高い装着安定性
など、価格を考えるとかなり充実した内容になっています。
サウンドについては、自然で忠実、すっきりとしたモニターライクな方向性が特徴です。
特に中域の明瞭さと高域の表現力が印象的で、解像度が高いにもかかわらず、刺激的になりすぎず滑らかにまとまっています。
そのため、自然で見通しの良いサウンドや、モニターライクな音が好みの方におすすめできます。
また、プラナードライバーやピエゾドライバーによる高域表現を、コストパフォーマンス良く体験してみたい方にも適したモデルです。
160ドルという価格を考えると、音質だけでなく所有する楽しさまで含めて、満足度の高いIEMに仕上がっていると感じました。
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