Amazfit T-Rex 3＆Helio Ring レビュー アウトドア向けAI対応最新スマートウォッチ＆併用でデータ統合できるスマートリング

概要

今回はAmazfitより発売のスマートウォッチ『T-Rex 3』、スマートリング『Helio Ring』をレビューしていきます。

提供：Amazfit

T-Rex 3は耐久性に優れ長時間バッテリーやアウトドア向け機能や最新AI機能を搭載したアウトドア/スポーツ向けスマートウォッチで、最新のVGP2025では金賞及びアウトドア大賞を受賞している製品です。

Helio Ringは指輪型スマートデバイス、所謂「スマートリング」で、基本的な健康測定機能に加えリカバリー面の測定・分析に重きを置いたアイテムです。同ブランドのスマートウォッチと併用する事でデータを統合しより詳細なデータ計測・分析が可能になるメリットがあります。

今回はこれらの製品の特徴・主な機能や実際に使用して良かった点、気になった点について紹介していきます。

Amazfit T-Rex 3

内容物

• スマートウォッチ本体
• 充電ベース（ケーブル無し）
• バンドアダプター×2
• バンド交換キット

Amazfit Helio Ring

内容物

• リング本体
• ワイヤレス充電器＋充電ケーブル
• 説明書

外観

T-Rex 3

アウトドア向け製品らしい無骨さと洗練された上品さを併せ持っている。
1.5インチAMOLEDディスプレイは輝度半分程でこの鮮明さ。

ナイトモード搭載

内蔵文字盤以外にもアプリから無料・有料文字盤をダウンロードし使用可能。
スマホ内の画像も文字盤にできるので無限のカスタム性。

4つの物理ボタン搭載で殆どの操作を画面に触れずにボタンのみで行う事ができる。
各ボタンは出っ張りが少なく服や手の甲に干渉しにくい点も良い。

バンドはリキッドシリコン製で質感が良く肌触りも良い。
遊革と定革によってバンドの端もしっかり固定できる。

そのままではバンド交換できないが、付属のバンド交換キットを使用しバンドアダプタを取り付ける事で22mm幅のバンドも自由に交換する事ができる。

裏側はこんな感じ。マグネット充電式。

USB－Cケーブルは付属していないので別途用意する必要がある。

付属バンドの付け根は角度が固定されているので充電する時に画面を下向きにしないと気持ちよく置けない。専用の充電台が欲しいところ。

Helio Ring

チタン合金製で高級感があり頑丈さも兼ね備えている。
商品ページのイメージ画像を見た時はドット柄が気になったが実物の方が自然で気にならない。

ドット柄は表面のみで反対側は無地。裏側中央には目印が付いており、こちらが指の腹側に来るように装着する。

こんな感じに。スマートリングとしては薄めなので装着時の厚みもさほど気にならない。

こちらはワイヤレス充電式で、付属の充電ベースにUSB-Cケーブルを接続し使用する。
こちらはUSB-Cケーブル付属。付属するしないの基準は何なのか。

使用した感想

良かった点

装着感・視認性

やや下向きに固定されているバンドのおかげで腕とウォッチの間に余分な隙間が出来にくく装着した時のフィット感が素晴らしい。少しごつめなデザインなので装着感を不安視していたがこれは期待以上に快適。

画面輝度最大で外の明るい時間帯でもこの視認性の高さ。
（肉眼だともっとはっきり見える。）

圧倒的バッテリー性能

本当にびっくりするぐらい充電残量が減らない。標準的に運用している分には1日数パーセントしか消費しないので2～3週間に1度充電すれば良いレベル。ズボラな自分としては充電頻度が低いというのはかなり快適。

優れたアウトドア向け機能

• オフラインマップ機能が便利
  • 専用アプリから事前にマップをダウンロードしておく事でオフラインでもその地域の地図を表示し、リアルタイムでトラッキングしてくれる。GPSの精度も高くかなり実用性が高い。
    （一度に取り込むマップは広範囲なのでダウンロードに数十分程とそこそこ時間がかかる。事前ダウンロード必須）
    
• ヤマレコ/YAMAPと連携可能
  • ヤマレコやYAMAPからGPXデータをインポートしルートをナビゲーション可能。
    登山の際に重宝する機能。

その他コンパス機能、気圧高度計等アウトドア向け機能が充実している。

各データ測定結果について

運動データ

リカバリーデータ

睡眠データ

各測定データは肌感ですがどれもかなり精度が高く、信頼できる性能だと思いました。
ウォッチとリングから収集したデータが統合され、リカバリーデータや睡眠データはより精度の高い結果として表示されます。ただデータを表示するだけでなく、得たデータを分析、AIを活用しより良い方向に指導してくれるので“次に何をすれば良いか”が見えてきます。

AIを活用した最先端の機能

GPT-4oをベースにした音声アシスタント『Zepp Flow』は音声入力でChatGPTのように質問したり、ウォッチの機能をコントロールする事ができる。

『Zepp Aura』はAI技術を活用して個々のユーザーに最適化された音楽や睡眠分析を提供してくれる。
本来は月額9.99米ドル（約1,507円）、年額29.99米ドル（約4,525円）で提供されている有料サブスクリプションサービスだが、Helio Ringを購入するとサービスが存在する限り永久無料で使用する事ができる。　高価な本体を買った上に有料サブスクで課金しないとまともに使えないスマートリングもある中でこれは嬉しい。長く使えば使うほどお得になる。

Bluetooth機器対応（T-Rex 3）

ワイヤレスイヤホン/アクションカメラ/心拍数測定ベルト/ケイデンス計測器/空気質モニター等の機器をウォッチと接続する事ができる。

アプリ経由でウォッチにMP3データをインストールする事ができるので、スマホを持ち歩かなくてもワイヤレスイヤホンとウォッチだけで音楽を聴く事ができる。実際に接続してみたが接続も安定していて問題無く音楽を聴く事ができた。身軽にしたいランニングやワークアウト時に重宝しそう。

気になった点

T-Rex 3

• スピーカー非搭載
  • スピーカー非搭載なのでBluetooth通話、通知音のサウンド、ウォッチでのスピーカー音楽再生（ワイヤレスイヤホン等を接続し聴く事は可能。）、音声アシスタントの読み上げ機能等が使用不可。トレーニング中のアラート等はビープ音で知らせてくれる。
• バイブレーションが弱め
  • スピーカー非搭載の為通知サウンド等は無くバイブレーションのみで通知するのだが(何故かSNS通知でビープ音も鳴らすことはできない)、肝心のバイブレーションが弱め。気付けない事は無いが、T-Rex 3の仕様を考慮するとバイブレーションはもっと強い方が良いかなと感じた。

Helio Ring

特に無し

総評

T-Rex 3はアウトドア趣味や運動習慣のある方、ロングバッテリーを重要視する方には完璧と言っていい機能の充実度、使いやすさで超絶おすすめです。一方、スピーカーが非搭載である点やバイブレーションが弱めである事からBluetooth通話機能を使用したい方や通知を重要視される方はAmazfit Balanceのようなモデルをおすすめします。

Helio Ringはただはめておくだけという手軽さでリカバリーデータを提供し、Amazfitウォッチと併用する事でウォッチで運動データを、リングでリカバリーデータをと運動から健康までより完璧なサポートをしてくれます。価格が少々気になるところですが、サブスク課金機能を買い切りで使用できる事を考えると長期的に使えば使うほどお得になるので、Amazfitのスマートウォッチをお持ちでより精度の高い運動・健康データのサポートを望む方は買う価値があるかなと思います。リング単体でも使用できますが、やはりAmazfitウォッチと併用する事で最大の効力を発揮できるでしょう。

Amazfit Helio Ringはサイズ選択にご注意ください。