概要
今回はACEFASTより発売のオープンイヤー型ワイヤレスイヤホン『ACEFIT Pro』をレビューしていきます。
動画版はこちら↓
提供:ACEFAST

カラーバリエーション:グレー/グリーン/パープル/ピンク
参考価格:14880円(税込)

ACEFASTとは
ACEFASTは、Shenzhen Houshuxia Technology Co., LTDが展開する2020年に設立されたブランドで、「一流」と「スピード」を意味します。電子・デジタル技術の進化に対応し、充電器やオーディオ機器、ケーブル、スマート電子製品、ヘルスケア機器などの高品質な製品を開発。最新技術を活用し、信頼性とコストパフォーマンスに優れた製品を世界中の消費者に提供することを目指しています。
製品の主な特徴
【未来感あふれるテクノロジーデザイン】超薄型・透明ケース採用
透明な外装にLEDフローティングディスプレイを組み合わせ、近未来的な科学技術の魅力を演出。視覚的にも革新性を感じられるデザインです。
業界最先端の夜間安全モードでは、40個の円形ブリージングライトを搭載。夜間のランニングやウォーキングをより安全かつ安心にサポートします。
【軽やかで快適な装着感】航空チタン製・極細イヤーフック
わずか0.7mmの航空グレードチタンワイヤーを採用したイヤーフックに、超分子シリコーンカバーを組み合わせることで、耳に優しくフィット。
ズレにくく外れにくい構造で、8時間連続で装着しても耳に跡が残らず、快適さが持続します。
【細部にまでこだわった匠の設計】立訊精密との共同開発
指向性マイクによる集音技術で音漏れを防ぎ、プライバシーにも配慮。
0.5mmの超大振幅ドライバーと3つの磁石を備えた超リニアスピーカーにより、繊細かつパワフルなサウンドを実現しています。
Luxshare Precision Industry Co., LTD(立訊精密)とは
Luxshare Precision Industry Co., LTD(立訊精密工業股份有限公司)は、中国の電子機器製造企業であり、Appleの主要なサプライヤーの一つです。2011年にAppleのサプライチェーンに加わり、当初はiPhoneやMacBook向けの接続ケーブルの供給から始まりました。その後、AirPodsやApple Watchの組み立てを担当するようになり、現在ではiPhoneの一部モデルやApple Vision Proヘッドセットの製造も手掛けています 。
スペック・製品仕様
項目 | ACEFIT Pro | ACEFIT Air |
---|---|---|
BTペアリング名 | ACEFAST ACEFIT Pro | ACEFAST ACEFIT Air |
BTバージョン | BT 5.4 + EDR | BT 5.3 |
オーディオコーデック | SBC / AAC | SBC / AAC |
伝送距離 | 10m | 10m |
スピーカータイプ | 超リニア多層回路ムービングコイル | 超リニア多層回路ムービングコイル |
スピーカーサイズ | 20 × 8mm | 20 × 8mm |
スピーカー感度 | 90 ± 2dB | 90 ± 2dB |
周波数応答範囲 | 50Hz~20kHz | 50Hz~20kHz |
音楽再生時間 | 約6時間(音量60%) | 約6時間(音量60%) |
10分充電時の使用時間 | 2時間(音楽・音量60%) | 2時間(音楽) |
通話時間 | 約5時間(音量60%) | 約5時間(音量60%) |
合計使用時間 | 約25時間 | 約25時間 |
イヤホンバッテリー容量 | 58mAh | 60mAh |
ケースバッテリー容量 | 500mAh、3.7V/1.85Wh、3回充電可 | 同左 |
イヤホン充電時間 | 約1時間 | 約1時間 |
ケース充電時間 | 約2時間 | 約2時間 |
充電ポート | USB-C | USB-C |
充電ケース入力 | 5V = 1A | 5V = 0.7A |
イヤホンサイズ | 約49 × 29 × 20mm | 同左 |
ケースサイズ | 約82.9 × 63.9 × 27.0mm | 約78.9 × 62.6 × 24.0mm |
イヤホン重量 | 約7.8g | 約7.5g |
全体重量 | 約75.2g | 約54.8g |
材質 | ABS + PC + シリコン | ABS + PC + シリコン |
防水性 | IP54 | IP54 |
動作周波数範囲 | 2400-2483.5MHz | 同左 |
RF出力 | ≤20dBm (EIRP) | 同左 |
マルチポイント | 〇 | 〇 |
ナイトセーフティモード | 〇 | — |
先に発売されているACEFIT Airと比較すると、透明シェルやブリージングライトの採用以外はBluetoothバージョンぐらいしか違いが無く、その他の細かな差はシェルやライトを採用したものによるものだと思われます。つまるところマイナーチェンジモデルといったところでしょうか。
内容物

- ワイヤレスイヤホン+充電ケース
- 充電ケーブル
- クリーニングクロス
- 説明書
付属の充電ケーブルはC to Cで片側がL字のフラットケーブル。ケーブル類も展開しているブランドならではの質の高さが伺えます。Aタイプのみの充電器やPCでは使用できないので注意。
汚れが気になるクリアシェルなのでクリーニングクロスが付属しているのも気が利いてますね。
外観

充電ケースは平たい楕円型。中が見えるクリアシェル仕様。
天井部にはLED7セグメントを採用し、イヤホン本体と充電ケースの充電残量が視認できるようになっています。
また、ブリージングライト(色が移り変わるやつ)が採用されているので暗いところだと

こんなにも綺麗に光る。
見た目にも未来感あって映えるし、夜も視認性が高いという実用性も兼ね備えています。


ケースは薄型で、背面に充電用タイプCポートを搭載。

蓋を開けるとこんな感じ。
照明が明るい場所で撮影してもこんなに光って見えるぐらいにはLEDが明るいです。

因みにイヤホン本体も光ります。


本体は耳を塞がない耳掛け式オープンイヤータイプ。耳掛け式としてはかなり小ぶりな筐体です。
操作部はスケルトン仕様で、中の基盤が見える未来感ある見た目がかっこいいです。
ブランドログ部分はブリージングライトが搭載されており、後述するアプリ機能で点滅させることが出来ます。


片側約7.6g。ケース込みで73.6gです。
専用アプリについて


専用アプリはあるものの機能はシンプルで、充電残量の確認の他、基本的な機能はイコライザー機能とコントロールカスタマイズ機能のみになっています。
特筆すべきは「ライティングエフェクト」機能で、適用すると着用中もロゴ部分のLEDが点滅します。

一般的なワイヤレスイヤホンのLEDに比べ文字部分全体が光るのでかなり明るく、夜間の外出時や運動時に自分の存在を周囲に知らせるセーフティライトとして使用する事ができます。
夜間の使用を想定したモードを搭載したワイヤレスイヤホンは、意外とありそうで無かった気がします。

イヤホン本体を充電ケースに置き蓋を開けた状態だと、充電ケースのライティングエフェクトも調整する事ができます。こちらはカラーも変える事ができます。ただ、こちらは鑑賞用というか、映え写真用のおまけモード的な感じで、実用的な恩恵はほぼ無いと思われます。


イコライザー機能はナチュラルを除く3種類のプリセットと、自分で細かく調整可能なカスタムイコライザーが選択可能。前作のプリセットには無かった「ライブ」項目が追加されています。
コントロールカスタマイズは1回タップ、2回タップ、3回タップ、長押しとそれぞれ割り当てられるので自由度はかなり高いです。
使用した感想
装着した見た目・装着感について


操作部が小型なので見た目はスタイリッシュです。航空グレードのチタンワイヤーをシリコンで覆っているので肌触りが良く柔軟性があり、基本的には多くの耳型にフィットする仕様です。
ただ、耳掛け型かつ耳後ろ部分も短めなので、眼鏡やマスク等と併用すると装着感は不安定になる場合があります。

本体や充電ケースのライトが明るいので、暗い場所や夜に取り出して装着/収納する際も視認性が非常に高い点はこのイヤホンならではだと思いますし、綺麗なだけじゃなくちゃんと実用性もあります。
音質について
筐体のコンパクトさからは良い意味で予想を裏切る音の良さです。
音の粒子がきめ細かくクリアで見通しが良いです。オープンイヤー型が苦手とする低音も密閉型と比べれば再現性は劣りますがしっかりとアタック感を感じる事ができます。中音域は厚みがあり、コンパクトな筐体ながら臨場感のあるサウンドになっています。個人的には音楽鑑賞用としても十分満足できるクオリティだと思います。
前作に無かった「ライブ」プリセットは定位の中心が前側に移動するようなサウンドステージになり、ライブを観客席で観ているようなイメージなのかなという印象を受けました。
音漏れについて
音漏れはやや大きめで、音楽鑑賞に丁度良い音量で耳型に装着し、50cm程離れても微かに聞こえます。オフィスや図書館等の静かな環境や、人と近い環境では使いづらいかなと思います。
主な機能について
マルチポイント機能はAndroid2台に同時接続して試してみました。
先発デバイス再生中に後発デバイスで割り込みできるタイプの優秀マルチポイントで、
切替レスポンスも約1秒程とかなり優秀です。
ACEFIT ProとACEFIT Airの違いは?


ACEFIT Airがマット仕上げの充電ケースなのに対し、ACEFIT Proは中が見えるスケルトン仕様で、上蓋天井部には7セグやブリージングライトが搭載されており、視覚的に楽しんだり、アプリを確認しなくても充電残量がわかる実用性があります。

ベースのシェルは恐らく同じですが、外側のシェルが異なる為、大きさや厚みはACEFIT Proの方がややあります。

イヤホン本体の型は恐らく同じですがACEFIT Airの操作部が鏡面仕上げなのに対しACEFIT Proはスケルトン仕様で、ロゴ部分が光るセーフティライト機能を搭載しています。
その他、Bluetoothバージョンを除けば基本的な仕様は大体同じだと思われます。
主な違いまとめ | ACEFIT Pro | ACEFIT Air |
---|---|---|
充電ケース | スケルトン仕様 ブリージングライト搭載 充電残量確認可能 | マット仕上げ |
イヤホン本体 | 操作部スケルトン仕様 ナイトセーフティモード搭載 | 操作部鏡面仕様 |
専用アプリ | 基本機能 ライティングエフェクト機能 「ライブ」イコライザプリセット追加 | 基本機能 |
気になった点
ベースは前作と変わっていないので、
- 眼鏡やマスクと併用すると装着感がやや不安定になる
- 本体がコンパクトなので取出し、収納時にどうしてもセンサーに触れて誤反応してしまう
この辺りは前作同様気になりました。
どちらの点もコンパクトさを重視した設計による弊害だと思うので、携帯性を重視するなら仕方のない事なのかなとも思いますが。
総評

前作「ACEFIT Air」の携帯性の高さや音質の良さはそのままに、スケルトンデザインやブリージングライトによる視覚的美しさやLEDによる充電残量の確認、セーフティライト機能等、主にデザインや機能面が強化され、より使いやすく、視覚的にも楽しくなりました。
特に充電ケースやイヤホン本体の各ライト機能は、夜間の外出時や運動時にも使用しやすく、安全性も高めてくれる他のオープンイヤーイヤホンと明確に差別化できる強みであると言えます。
- 小型・携帯性を重視する人
- 夜に外出や運動習慣のある人
- デザイン性を重視する人
におすすめです。
※amazon限定割引コード:ACEFITPRO 使用期間:5/12~7/31