TRN Baiji(白豚)レビュー 交換式プラグと自然で聴きやすいサウンドが魅力の有線イヤホン

TRN Baiji(白豚)レビュー 交換式プラグと自然で聴きやすいサウンドが魅力の有線イヤホン イヤホン
スポンサーリンク
スポンサーリンク

概要

今回はTRNより発売の有線イヤホン「TRN Baiji(白豚)」をレビューしていきます。

提供:TRN

本製品は、「ヨウスコウカワイルカ」という淡水イルカもモチーフにした製品で、TRNがこれまで数多く展開している「水生生物シリーズ」のラインナップと思われます。同シリーズは、生物をモチーフにした個性的なデザインと、コストパフォーマンスの高さが印象的です。

ヨウスコウカワイルカは濁った水の中に生息している為目が退化しており、音で位置や距離を判断できるように進化した背景があるらしく、そんな「音の中を生きる」姿から着想を得た製品との事。

今作はどんな特徴・性能となっているのでしょうか。

スペック・製品仕様

項目スペック詳細
モデル名 (Model)白豚 (Baiji)
ドライバーウッドドームコンポジット振動板採用10mmダイナミックドライバー
コネクタ/ピンタイプ (Pin Type)0.78mm 2PIN
周波数特性 (Frequency Response)20Hz – 20kHz
インピーダンス (Impedance)16Ω
感度 (Sensitivity)123dB/Vrms (@1kHz)

内容物

パッケージには、イヤホン本体に加えて、接続環境や装着感に合わせて使い分けられるアクセサリーが付属しています。

  • イヤホン本体
  • イヤホンケーブル
  • シリコン製イヤーピース2種類(各3ペア)
  • 交換式プラグ3種類
    • 3.5mmシングルエンド
    • 4.4mmバランス
    • USB Type-C
  • キャリングポーチ
  • 取扱説明書

イヤーピースは、吸着力が高めのタイプと、さらっとした質感のタイプの2種類が付属します。

交換式プラグも3種類用意されているため、一般的なイヤホンジャックを備えたオーディオプレーヤーだけでなく、4.4mmバランス接続に対応した機器や、USB Type-C端子を搭載したスマートフォン、タブレットなどでも使用できます。

外観・デザイン

イルカをモチーフにした個性的な筐体

TRN Baijiの筐体は、ホワイト一色でまとめられたシンプルなデザインです。

表面はつるりとした陶器のような質感で、落ち着いた印象に仕上がっています。筐体の素材について詳しい情報は確認できませんが、見た目には清潔感があり、派手さを抑えたデザインが特徴です。

一方で、フェイスプレートには特徴的な突起が設けられています。これは本製品のモチーフであるイルカを表現したものと考えられ、よく見ると2頭のイルカが並んでいるようにも見えます。

一般的な有線イヤホンとは異なる個性を持ちながら、カラーリング自体はシンプルなので、デザインの主張が強すぎない点も魅力です。

コンパクトながら存在感のある筐体

イヤホン本体の重量は、実測で約8.4g。

見た目は比較的コンパクトですが、実際に手に取ると、外観から想像するよりもやや重みを感じます。

手持ちのTRNの水生生物シリーズの他モデルと比較すると、サイズ感はおおむね中間程度。インイヤーモニター型イヤホン全体で見ても、平均的からややコンパクトな部類に入る印象です。

交換式プラグで幅広い接続方式に対応

本製品の大きな特徴のひとつが、交換式プラグを採用している点です。

付属するプラグは、3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス、USB Type-Cの3種類。

通常のイヤホンジャックを搭載したオーディオプレーヤーから、4.4mmバランス出力に対応したDAP、USB Type-C端子を備えたスマートフォンやタブレットまで、幅広い機器に接続できます。

接続方式を変更するためにケーブル全体を買い替える必要がなく、使用する機器に応じて柔軟に使い分けられるのは便利です。

交換式プラグはねじ式の固定具を採用し、意図しない脱落やピン折れを防止できます。

また、イヤホン側のコネクターには0.78mm 2Pinを採用しています。ケーブル交換に対応した構造であり、付属ケーブル以外の選択肢を検討しやすい仕様です。

ケーブル自体は柔らかく、取り回しも良好。日常的に使用するうえで扱いやすい印象です。

装着感

TRN Baijiの装着感は、筐体全体を耳のくぼみに密着させて固定するというよりも、イヤーピースとイヤーフックによって支えるような装着スタイルです。

そのため、耳のくぼみ全体にぴったりとフィットさせるタイプが苦手な方でも、比較的装着しやすい可能性があります。

耳の形状に左右されにくい装着スタイル

本製品は、耳のくぼみと筐体の間にある程度の隙間が生じる構造です。

筐体全体を耳の形状に合わせて密着させるのではなく、イヤーピースとイヤーフックを中心に支えるため、耳の大きさや形状といった個人差の影響を受けにくい点がメリットです。

一方で、装着時の安定性はイヤーピースのサイズや装着位置によって変わります。自分の耳に合ったイヤーピースを選び、適切な位置に装着することが重要です。

遮音性には注意が必要

筐体と耳の間に隙間が生じる構造上、一般的な密閉型のインイヤーモニターと比べると、物理的な遮音性はやや低い傾向があります。

そのため、周囲の騒音が大きい場所では、音楽への没入感が多少損なわれる可能性があります。

ただし、遮音性の感じ方はイヤーピースのサイズや耳の形状によっても変わるため、実際に使用する際は複数のイヤーピースを試してみるとよいでしょう。

音質

動画版ではバイノーラルマイクを用いたバーチャル試聴比較も行っています↓

全体的な音の傾向

TRN Baijiの音質をひと言で表すなら、自然で耳当たりがよく、長時間でも聴き疲れしにくいサウンドです。

一般的なTRNの有線イヤホンには、音の輪郭をはっきりと描き、ソリッドなサウンドを特徴とするモデルもあります。

それに対してBaijiは、音の輪郭を適度に丸めた、温かみのある自然な音作りが印象的です。

低音から高音まで、特定の帯域だけを強く際立たせるというよりも、各帯域が滑らかにつながるようなバランスに仕上がっています。

音の粒子同士のつながりも滑らかで、ざらつきや粗さを感じにくい点が特徴です。

刺激の強いサウンドや、輪郭を過度に強調した音が苦手な方にとって、聴きやすいイヤホンといえるでしょう。

低音域

低音域は、量感やアタック感を過度に強調するタイプではありません。

低音が鳴った際の響き方は自然で、人工的に加工されたような印象が少なく、空間の中に音が広がっていくような感覚があります。

輪郭をくっきりと描き、力強いアタックで押し出す低音というよりも、音の響きや空気感を重視した表現です。

そのため、低音の迫力やキレを最優先する方には、やや穏やかに感じられる可能性があります。

一方で、低音が不自然に主張しすぎないため、中音域や高音域とのバランスを保ちやすく、さまざまな楽曲を自然な感覚で楽しめます。

中音域

中音域は、音の輪郭が丸く、耳当たりのよい仕上がりです。

ボーカルや楽器の音が鋭く突き刺さるような感覚は少なく、全体的に滑らかな印象を受けます。

音の輪郭を極端に強調するのではなく、各音が自然につながるような表現が特徴です。

また、特定の帯域を強く持ち上げたような癖も少なく、聴きやすさを重視した音作りとなっています。

ボーカルを含む楽曲を長時間楽しみたい方や、刺激の少ない中音域を求める方に向いているでしょう。

高音域

高音域も、中音域と同様に輪郭が丸く、滑らかな傾向です。

細かな音のつながりが自然で、ざらつきや粗さを感じにくいサウンドに仕上がっています。

高音の鋭さや刺激を前面に押し出すタイプではないため、明瞭感や切れ味を最優先する方には、やや穏やかに感じられるかもしれません。

一方で、音の角が立ちすぎず、耳に負担を感じにくい点は魅力です。

高音域の刺激が強いイヤホンが苦手な方や、長時間のリスニングを重視する方に適した音作りといえます。

音場・定位・分離感

音場の広さは、縦方向・横方向ともに極端に広いわけでも、狭いわけでもなく、標準的な印象です。

定位や分離感を強調し、個々の音を明確に切り分けるというよりも、音楽全体がひとつのまとまりとして自然に聴こえるようなバランスです。

各音の輪郭を強調するタイプとは異なり、音同士のつながりや一体感を重視したサウンドといえます。

そのため、細かな音を分析的に聴く用途よりも、音楽全体のまとまりを楽しみたい場合に魅力を感じやすいでしょう。

交換式プラグによる音の違い

TRN Baijiは、付属する3種類の交換式プラグによって、接続方式を変更できます。

実際に聴き比べた際には、接続方式によって音の印象にも違いが感じられました。

3.5mmシングルエンド

3.5mmシングルエンド接続では、Baiji本来の特徴である自然で温かみのあるサウンドが楽しめます。

音の輪郭は適度に丸く、聴き疲れしにくい穏やかな音作りです。長時間のリスニングを重視する方に向いている印象でした。

4.4mmバランス

4.4mmバランス接続では、3.5mm接続時と比べて、サウンドの印象が大きく変化したように感じられました。

音場が広がるだけでなく、定位感が向上したように感じられ、中音域がより前に出てくる印象です。

また、解像感が高まり、全体的に明るくエネルギッシュなサウンドへと変化しました。

単純に3.5mm接続時の音場だけが広がるというよりも、音のバランスそのものが変化したように感じられた点が興味深いところです。

USB Type-C

USB Type-C接続では、基本的には3.5mmシングルエンド接続に近い音の傾向を感じました。

ただし、低音域がやや前に出て、全体的に厚みが増したような印象もあります。

接続方式によって単純に音場が広がるだけではなく、それぞれ異なる音の表情を楽しめる点は、本製品ならではの魅力です。

なお、接続方式による音の違いは、使用する機器や出力回路などの影響も受ける可能性があります。今回の印象は、実際に聴き比べた際の感想として捉えてください。

総評

TRN Baijiは、自然で滑らかなサウンドと、幅広い接続方式に対応できる交換式プラグが魅力の有線イヤホンです。

音質面では、低音のアタック感や高音の鋭さを強調するのではなく、全体的に丸みのある、耳当たりのよいサウンドに仕上がっています。

音の粒子同士のつながりも滑らかで、長時間のリスニングでも聴き疲れしにくい点が特徴です。

また、3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス、USB Type-Cという3種類の交換式プラグが付属するため、複数の機器を使い分けている方にも便利です。接続方式によって音の印象が変化する点も、楽しみ方の幅を広げてくれます。

装着面では、イヤーピースとイヤーフックを中心に支える独特な構造を採用。耳の形状による影響を受けにくい一方、装着位置やイヤーピースのサイズによって安定性が変わる点には注意が必要です。また、耳との間に隙間が生じるため、遮音性を最優先する方には向かない可能性があります。

TRN Baijiは、次のような方におすすめできるイヤホンです。

  • 自然で耳当たりのよいサウンドを求める方
  • 長時間のリスニングでも聴き疲れしにくいイヤホンを探している方
  • 3.5mm、4.4mm、USB Type-Cを1本のイヤホンで使い分けたい方
  • 接続方式による音の違いも楽しみたい方
  • 個性的でありながら、シンプルなデザインのイヤホンが好みの方

1本で幅広い接続環境をカバーできる汎用性と、聴きやすさを重視した音作りが魅力のTRN Baiji。刺激の強いサウンドよりも、自然で滑らかな音をじっくり楽しみたい方に注目してほしいモデルです。

タイトルとURLをコピーしました